PC関連製品を始め、モバイルアクセサリーなどを展開するユニークから、Rapoo(ラプー)のワイヤレスマウス「MT760」シリーズが発売中だ。7千円台というハイミドルレンジ価格の同シリーズは、見た目が他社の高級マウスにそっくりなだけでなく、デバイス間をシームレスに移動できる機能まで搭載している。果たしてその実力はいかほどのものか、気になるところだ。
Shenzhen Rapoo Technologiesは、中国深センに本社を構えるPC周辺機器メーカーだ。特にワイヤレス周辺機器に注力しており、マウス/キーボード/オーディオ機器などを製造している。中国以外にもポルトガル、オーストリアといったヨーロッパ市場で存在感を示す同社だが、日本でも2007年からユニークが正規代理店として販売を行っている。現在はRapooブランドのワイヤレスマウスのMT760シリーズを発売中だ。
MT760シリーズはM/Lの2つのサイズバリエーション、ライトブラック/グレーホワイトの2色のカラーバリエーションで展開されるハイミドルレンジのワイヤレスマウスにあたる。ユニークオンラインストアでは7980円で販売中だ(MT760Mは10月下旬発売の予定)。
大きなサムレストの付いたウミウシのような形状、左側面の砂紋のようなデザイン、そしてマウスカーソルを画面の端に移動させることで操作先PCの切り替えができる「Cross-screen switching function」を搭載しているとなれば、高級マウスのアレを思い浮かべる人も多いのではないだろうか。
ここでいう「アレ」ことロジクールのハイエンドモデル「MX MASTER 3S」。カラーは写真のペイルグレーの他、グラファイト(白)も用意される。サイズは約124.9mm(幅)×84.3(奥行き)×51(高さ)mmで、重量は約141g、ロジクールの直販価格は1万8590円だだが、アレは1万円台も後半の価格帯になる。それが半額以下で購入できる……となれば、これは掘り出し物なのかもしれない。早速、確かめてみることにしよう。
MT760シリーズは2つのサイズバリエーションが展開中で、大きいMT760Lのサイズは約125mm(幅)×81(奥行き)×47(高さ)mmあり、同じプロポーションのまま約92%のサイズダウンを図ったのがMT760Mだ。具体的には、約115(幅)×75(奥行き)×43(高さ)mmとなるが、その名称についてはややブレがあるようだ。
WebサイトやパッケージによってはMT760LをMT760、MT760MをMT760 Miniと表現しているケースが見られるので、購入の際には気をつけてもらいたい。なお、本稿ではMT760はMT760L/MT760M共通の記述に対して使用している。
電源は800mAhのリチウムバッテリーを内蔵した充電式で、フル充電で約30日間(2.4GHz無線で約160時間/Bluetoothで約150時間)の利用が可能だ。容量に対して利用時間がやや短いような気がするが、いざとなれば有線での利用も可能なのであまり困ることはないだろう。
MT760のボタンは全て静音仕様になっており、左右ボタンだけでなく、進む/戻るボタンやDPI変更ボタンもクリック音は小さく抑えられていることも地味にうれしい。最も使用頻度の高い左右ボタンは比較的押し込み距離が長く、しっかりとしたクリック感を得られる。
大きめのサムレストなど、全体のフィーリングとしてはある意味お墨付きの快適さなのだが、特筆すべきはその重量だ。MT760Lで公称値が約103g(実測値は105g)、MT760Mだと約89g(同89g)と、前述の高級マウスの約141gに比べて圧倒的に軽い。軽い力で自然に、滑らかに操作できる点は素晴らしいの一言だ。
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