累計契約1億1000万突破 冬商戦の効果は12月からか――11月契約数

» 2009年12月07日 17時02分 公開
[山田祐介,ITmedia]
グループ名 2009年11月純増数 累計
NTTドコモ 5万5600
 2in1:−1700
5529万7200
 2in1:43万1300
KDDI 6万9200 3132万9400
ソフトバンクモバイル 8万7500
 ダブルナンバー:1300
2150万1900
 ダブルナンバー:3万2700
イー・モバイル 7万500 204万8200
携帯総計 28万2800 1億1017万6700

 電気通信事業者協会(TCA)が12月7日、2009年11月の携帯・PHS契約数を発表した。携帯電話の累計契約数は1億1017万6700と、1億1000万の大台を突破した。冬商戦初旬でもある11月だが、純増数は全社10万を切り、全体的には10月の結果から大きな変化は見られなかった。他社に先駆けて冬商戦向けモデルを投入したKDDIの純増数は、10月の2万7500から、6万9200へ増加した。

 NTTドコモの純増数は5万5600で、10月の5万5100とほぼ同じ水準となった。番号ポータビリティ(MNP)に関しても、2万7700の転出超過と、10月の2万3300から大きな変化はない。同社は11月後半から冬モデルの販売を開始しているが、純増やMNPに大きな影響を与えるにはいたっておらず、ラインアップが本格的に出そろってくる12月に効果が現れてくるとみられる。また同社広報は、Eメールの定額プラン「メール使いホーダイ」や、冬商戦に合わせた「HAPPY docomo キャンペーン」の取り組みなどにより、12月の販売強化を図っていくとしている。

 KDDIは10月に純増数が2万7500にまで減少したが、11月は6万9200と増加した。同社広報によれば、冬商戦向け端末の効果に加え、11月9日に受け付けを開始した、Eメールの定額料金プラン「ガンガンメール」などの新サービスが好調で、純増の増加につながったという。MNPも、10月の6700の転出超過から、1万2300の転入超過へと転じている。

 ソフトバンクモバイルの純増数は8万7500で、10月に引き続き純増数1位を維持した。同社の純増数は7月に13万7600を記録したのを機に減り続けているが、「全体的なトレンドであり、(11月の純増数は)悪い数字ではなく、堅調に推移している」(広報)。MNPは1万5600の転入超過で、10月の3万から転入超過の数が減少した。

 イー・モバイルの純増数は7万500となり、10月の8万から減少したものの、「年間100万の純増目標に対し順調に推移している」(広報)という。11月18日に発売した3G一体型モバイル無線LANルータ「Pocket WiFi(D25HW)」に関しては、「予約販売分から好調。買い換えはもちろん、新しいお客様にも興味をもっていただけている」(広報)。MNPは200の転出超過と、10月の差し引き0から大きな変化はなかった。


photo 純増数の推移
photo 純増シェアの推移
MNP利用状況 差し引き
NTTドコモ −2万7700
KDDI 1万2300
ソフトバンクモバイル 1万5600
イー・モバイル −200
photo MNPの利用状況
  2009年11月純増 累計
・システム別
NTTドコモ(W-CDMA) 21万2900 5170万900
NTTドコモ(PDC) -15万7300 359万6400
au(CDMA2000 1x) 7万3600 3105万4100
au(cdmaOne) -4400 27万5300
ソフトバンクモバイル(W-CDMA) 18万9100 2062万2700
ソフトバンクモバイル(PDC) -10万1600 87万9200
イー・モバイル(W-CDMA) 7万500 204万8200
合計 28万2800 1億1017万6700
・プリペイド契約
NTTドコモ −100 3万7100
au −6400 38万8300
ソフトバンクモバイル -1万100 94万2000
イー・モバイル 2300 5万1600
合計 -1万4200 141万9000
・通信モジュール
NTTドコモ 5100 155万1200
KDDI(auモジュール系サービス用回線数) 1万3200 101万9800
ソフトバンクモバイル 4万8600 25万1600
合計 6万6900 282万2600
・IP接続サービス
iモード(NTTドコモ) -1万6700 4864万4000
EZweb(KDDI) 6万2800 2656万6000
Yahoo!ケータイ(ソフトバンクモバイル) 4万300 1686万4200
EMnet(イー・モバイル) 300 5万7900
合計 8万6700 9213万2100

ウィルコムは引き続き純減

ウィルコム 2009年11月純増 累計
PHS −3万8400 434万9900
WILLCOM CORE 3G 6200 7万2000
−3万2200 442万1900

 ウィルコムは3万8400の純減と、10月の4万6600から純減数が減少した。同社広報では、「新モデル『HONEY BEE 3』を市場に投入したこともあって、音声セグメントでの新規獲得につながった。厳しい競争環境が続くが、12月にはHONEY BEE 3のカラーバリエーションも出そろい、販売も強化していく」としている。

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