日本メーカーの海外展開、計画どおりに進まず――エムレポート調査:調査リポート

» 2010年02月17日 11時03分 公開
[房野麻子,ITmedia]

 クロス・マーケティングは、エムレポートがまとめたモバイルマーケティングリポート「端末メーカ各社の海外動向−2009年度上期−」の販売を開始した。

 このリポートによると、中国市場の攻略に注力しているシャープは、2008年6月の再参入当初は高価格帯端末での展開だったが、現在では普及価格帯までカバー。販売実績に関しては、期初計画の海外市場で400万台と見積もっていた販売台数が230万台程度になる下方修正もあった。

 京セラが中国の天津工場を閉鎖し、マレーシア工場1カ所に集約することで端末生産体制の再編を図っている一方、東芝は欧州市場でのスマートフォン投入に注力。カシオ計算機は米Verizon Wirelessへの端末投入にズレが生じ、2009年度上期は業績が悪化している。富士通は2009年1月に台湾市場へ参入を図ったものの、出荷は微々たるものとみている。

 また、海外市場から撤退しているNECは、NECカシオ モバイルコミュニケーションズの設立により、カシオ計算機の北米や韓国市場を手中に収めるとみている。

 現在、海外市場向けに携帯電話端末を出荷している国内メーカーは、京セラ、シャープ、東芝、カシオ計算機、富士通の5社だが、この中で出荷や販売台数を公表しているのはシャープのみ。国内よりも海外出荷が多いとみられる京セラは公表せず、国内出荷が多い東芝とカシオ計算機も不透明な状況。富士通は出荷台数は公表しているものの、国内外の内訳までは出していない。これらの状況から、国内メーカーの海外展開は計画どおりに進んでいないと、リポートでは分析している。

 このリポートはPDF形式で、詳細ページからダウンロード可能。価格は2万790円(税込)となっている。

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