法人用途の端末として、スマートフォンに注目が集まっている。iPhoneなどの使いやすい端末が登場し、業務利用に耐えうるセキュリティも確保できるようになったことから採用を検討する企業が増え、すきま時間を有効活用して生産性の向上を図ったという企業の事例も増えてきた。
こうした中、セキュリティの高さや端末管理のしやすさに長けたリサーチ・イン・モーション(RIM)のBlackBerryが存在感を示し始めている。
これまでBlackBerryは、その特徴である強固なセキュリティを確保し、柔軟な端末管理を行うためにはBlackBerry Enterprise Server(BES)を導入する必要があるなど、導入のハードルの高さが普及を阻んでいた面もあった。しかし最近では、クラウド上で稼働するBESを提供することで、比較的安価に導入できるサービスが登場するなど、中小企業でも導入を検討できる環境が整ってきた。
3月9日に開幕したリテールテック JAPAN 2010でブースを展開するRIMは、BlackBerryに対応する各種ソリューションを紹介。より幅広いシーンで活用できることをアピールした。
RIMが紹介したのは、BlackBerry Boldとバーコードリーダーを連携させる活用例。バーコードリーダーで読み取ったデータをBluetoothでBlackBerryに送って商品名を特定し、その商品の見積書の発行依頼を送信。発行システムから送られたPDFの見積書をモバイルプリンタで印刷するというフローをモバイル環境で実現する様子をデモしている。
ティーディーシーソフトウェアエンジニアリングは、現場報告をモバイル端末で行うためのソリューション「ハンディトラスト」と、顧客管理システム「セールスフォース」のサービスをモバイル端末で利用できるようにする「MoobizSync 2.0」を紹介している。両サービスとも、NTTドコモとソフトバンクモバイルの3G端末に対応するサービスとして提供しているもので、このほど、BlackBerryにも対応したという。
ハンディトラストは、現場で日報を作成し、送信可能にするサービス。外回りの営業の日報やビル警備の巡回報告、スーパーやコンビニの在庫状況報告などを、会社に戻ることなく現場でリアルタイムに報告できるようにするものだ。BlackBerryはQWERTY配列の物理キーを搭載しており、PCに慣れている人なら文字入力をしやすいのではないかと説明員。用途に応じて携帯電話と置き換えることで、よりいっそうの効率化を目指せるとしている。
MoobizSync 2.0は、セールスフォースが提供するモバイル向けサービスより安価に、携帯電話から同サービスを利用できるようにするものだ。純正サービスは、レポートやダッシュボードをグラフ化して表示する機能を備えているが、MoobizSync 2.0はこうした機能を削ることで安価で使えるようにしている。携帯電話に比べてBlackBerryはメモリ容量が多く、多くのデータをキャッシュできることから「オフライン時に確認できる情報が多い点が使いやすい」(説明員)という。
コムチュアは、BlackBerry上でLotus Notesの各種データを確認できるようにするサービスを紹介している。BlackBerry Enterprise Serverを導入している企業を対象としたサービスで、「設置、登録、配信の3ステップ」(説明員)と導入が容易な点や、BlackBerryのUIに最適化したアプリの使いやすさが特徴だという。
時間や場所を選ばず、社内データにアクセスできることからすきま時間を有効に活用でき、それが生産性の向上につながると説明員。特に承認フローは役に立つという。「上司が忙しくてなかなか承認をもらえないような場合でも、BlackBerryを活用すれば、上司がすきま時間に承認できるようになる」(説明員)。なお、このBlackBerry向けサービスについてはトライアルを提供する予定としている。
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