ソフトバンク32万純増、auへのMNP転入は約10万に――2012年9月契約数iPhone 5効果、顕著に

» 2012年10月05日 15時46分 公開
[後藤祥子,ITmedia]
グループ名 2012年9月純増数 累計
NTTドコモ 15万8600 6078万6600
KDDI 22万4900 3611万400
ソフトバンクモバイル 32万200 3046万1200
イー・アクセス 非公開 非公開
携帯総計 70万3600 1億2735万8200

 電気通信事業者協会(TCA)は10月5日、9月末時点の携帯電話・PHS契約数を発表した。NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイルの3社を合わせた累計契約数は1億2735万8200件。PHSの累計契約数は481万3700件で、携帯電話3社とPHSの合計契約数は1億3217万1900件となった。

 なおイー・アクセスは2011年12月分からTCAへの契約者数の提供を取りやめており、2012年6月末時点の契約数は413万8000件となっている。

 9月は、21日からauとソフトバンクモバイルがAppleのiPhone 5を販売しており、純増数の推移や番号ポータビリティによる転入出の動向が注目されている。

 そんな中、純増数でトップとなったのは32万200契約を獲得したソフトバンクモバイル。KDDIは22万4900契約を獲得し、iPhoneを提供していないNTTドコモも8月の約2倍にあたる15万8600の純増を記録した。

Photo 純増数の推移。イー・アクセスは2011年12月分から情報の提供を取りやめている

Photo 純増シェアの推移。2012年12月分以降は、イー・アクセスを除く3社のみのシェア

MNP利用状況 差し引き
NTTドコモ −9万5200
KDDI 9万5300
ソフトバンクモバイル 1200
イー・アクセス −1300(推定)

 番号ポータビリティ(MNP)の利用実績は、auが3月以来となる9万規模(9万5300)の転入超過を記録して首位を獲得。12カ月連続でトップの座を守った。これほどの転入規模となった理由についてKDDIでは「iPhone 5のテザリングへの対応や、バッテリーの持ちのよさ、LTEのエリア展開がユーザーに認められた結果」と分析。なお、ソフトバンクからの転入が前月比で3倍になったことも明らかにしている。ちなみに、3月に9万規模の転入超過を記録したときも、iPhone 4Sの機能がソフトバンクモバイルの機能をキャッチアップしたことが要因だったという。

 ソフトバンクモバイルの転入超過は1200にとどまっているが、同社によればiPhone 5のテザリング対応や下取りキャンペーン、イー・アクセスの子会社化による1.7GHz帯への対応などの発表後に予約が増加しているといい、10月の巻き返しを目指す。

 9万5200件の転出超過となったNTTドコモは、10月11日に冬モデルの発表を控えており、新モデルや新サービスの投入で新規ユーザーや他キャリアユーザーの取り込みと狙う。

Photo MNP利用状況の推移。イー・アクセスは、MNPの実績についても非公開

ウィルコム、500万契約を突破

 ウィルコムの9月の純増数は5万6700件で、内訳はPHSが4万3500件、3Gが1万3200件。累計契約数は9月23日に500万件を突破し、9月末には503万3400件に達した。

 モバイルWiMAXサービスを提供するUQコミュニケーションズは、17万800件の純増を獲得し、累計契約数は362万4100件となった。AXGPを提供するWireless City Planningは11万7400の純増で、累計契約数は37万8800件だった。

ウィルコム 2012年9月純増 累計
PHS 4万3500 481万3700
WILLCOM CORE 3G 1万3200 21万9700
5万6700 503万3400

UQコミュニケーションズ 2012年9月純増 累計
UQ WiMAX 17万800 362万4100

Wireless City Planning 2012年9月純増 累計
AXGP 11万7400 37万8800

※発表値は端数を四捨五入しているため、項目別の数値を合算しても一致しないことがあります

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