グループ名 | 2012年3月純増数 | 累計 |
---|---|---|
NTTドコモ | 25万2700 | 6012万9500 |
KDDI | 43万7300 | 3510万9100 |
ソフトバンクモバイル | 60万3000 | 2894万9000 |
イー・アクセス | 非公開 | 非公開 |
携帯総計 | 129万3000 | 1億2418万7600 |
電気通信事業者協会(TCA)は4月6日、3月末時点での携帯電話・PHS契約数を発表した。なお、イー・アクセスは2011年12月分からTCAへの契約者数提供を取りやめているため、携帯電話の契約者数はNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイルの3社を合計している。3社の累計契約数は1億2418万7600件で、2月末の契約者数から129万3000件増加した。
純増第1位は、60万3000契約を獲得したソフトバンクモバイル。月間60万契約は同社史上最高の記録であり、全キャリアを通しても2007年3月にKDDIが記録した約71万契約に次ぐ歴史的な数字となった(注:ツーカーが約18万件の純減だったため、グループとしての純増は約53万件)。従来から好調のiPhone 4Sに加えて、3月16日に発売された新しいiPadが販売台数を牽引。さらに、「900MHz帯に対応したフィーチャーフォンのPANTONE 4 105SHの動きも活発」(ソフトバンクモバイル広報部)だという。
純増数についてはKDDIも43万7300件、ドコモも25万2700件と春商戦らしい好調な実績を残している。ドコモについては、3月31日に2G携帯電話のムーバがサービスを終了。ムーバとしては34万4900件の純減になるが、半数以上はXiやFOMAへ移行しており、ムーバのままドコモから解約したのは「最終的に約16万件」(ドコモ広報部)。この解約16万件が無ければ、月間40万件超の純増も可能だったという。
MNP利用状況 | 差し引き |
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NTTドコモ | −14万5900 |
KDDI | 9万4100 |
ソフトバンクモバイル | 5万3100 |
イー・モバイル | −1300(推定) |
番号ポータビリティ(MNP)の利用実績では、KDDIが9万4100件の転入超過で首位となった。同社のMNP首位は6カ月連続、9万件を超える転入は2007年3月以来のこと。好調の要因はやはりiPhone 4Sの存在で、メールのリアルタイム受信など当初指摘されていたソフトバンク版4Sとの機能差が埋まり、春商戦での販売数が伸びたという。ソフトバンクも5万3100件の転入超過、ドコモは14万5900件と大規模な転出超過となってしまった。なお、KDDIとソフトバンクへのMNP転入数を合算しても、ドコモの転出数にはおよばない。そのためイー・アクセスからも1300件の転出があったと予想される。ただ、イー・アクセスはMNPの利用数も公表していないため、あくまで推定値となる。
2012年3月純増 | 累計 | |
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・システム別 | ||
NTTドコモ(LTE) | 44万8100 | 222万5000 |
NTTドコモ(W-CDMA) | 14万9400 | 5790万4500 |
NTTドコモ(PDC) | −34万4900 | 0 |
au(CDMA2000 1x) | 44万6400 | 3505万8000 |
au(cdmaOne) | −9100 | 5万1100 |
ソフトバンクモバイル(W-CDMA) | 60万3000 | 2894万9000 |
イー・モバイル(W-CDMA) | 非公開 | 非公開 |
合計 | 129万3000 | 1億2418万7600 |
・プリペイド契約 | ||
NTTドコモ | 1万1600 | 25万5500 |
au | −3900 | 24万1400 |
ソフトバンクモバイル | −1600 | 87万3500 |
イー・モバイル | 非公開 | 非公開 |
合計 | 6100 | 137万400 |
・通信モジュール | ||
NTTドコモ | −3万4900 | 233万300 |
KDDI(auモジュール系サービス用回線数) | 4万5200 | 203万6900 |
ソフトバンクモバイル | 12万7100 | 205万 |
合計 | 13万7400 | 641万7200 |
・IP接続サービス | ||
iモード/spモード(NTTドコモ) | 2万1900 | 5190万7700 |
EZweb/IS NET(au) | 31万6500 | 2857万7200 |
Yahoo!ケータイなど(ソフトバンクモバイル) | 45万3000 | 2221万5800 |
EMnet(イー・アクセス) | 非公開 | 非公開 |
合計 | 97万1300 | 1億270万700 |
ウィルコム | 2012年3月純増 | 累計 |
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PHS | 13万1500 | 455万46400 |
WILLCOM CORE 3G | −74800 | 12万5200 |
計 | 5万6600 | 468万1600 |
ウィルコムの月間純増数は5万6600件で、内訳はPHSが13万1500回線のプラス、3Gが7万4800件の“マイナス”だった。同社の3Gサービスはドコモ回線を使うものとソフトバンク回線を使うものの2種類があったが、ドコモ回線を使うサービスは3月末にインターネットイニシアティブ(IIJ)に承継されたため、同社からは解約扱いとなっている。なお、料金の請求やサポートは引き続きウィルコムが行っており、ユーザーはこれまで通り使い続けることができる。
3Gの大規模減があった同社だが、最大2回線の基本料を無料にするキャンペーンやどん引きキャンペーンなどの効果により、PHSがそれを補う契約者数を確保。PHS+3Gの合計回線数は468万1600件となり、2007年7月以来4年8カ月ぶりに過去最高値(465万9100件)を更新した。
UQコミュニケーションズ | 2012年3月純増 | 累計 |
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UQ WiMAX | 20万4800 | 226万5700 |
WiMAXサービスを提供するUQコミュニケーションズの月間純増数は21万4800件。累計契約者数は226万5700件となった。auのWiMAX対応スマートフォンが堅調に推移しているほか、3月は鉄道路線のエリア整備も進んでユーザーへの認知が進んだためか、前年同月比で163%の好結果を記録した。
Wireless City Planning | 2012年3月純増 | 累計 |
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AXGP | 3万700件 | 3万700件 |
また今回から、Wireless City PlanningがAXGPの契約者数を開示し始めた。AXGPは2月24日から、「SoftBank 4G」というサービス名でソフトバンクモバイルがMVNO提供を開始。3月末の累計契約者数は3万700件となっている。
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