「iPhone 4S」効果でKDDIに大幅転入 純増はソフトバンクが19カ月トップ――2011年10月契約数

» 2011年11月08日 19時52分 公開
[平賀洋一,ITmedia]
グループ名 2011年10月純増数 累計
NTTドコモ 8万9600
 2in1:−7300
5908万2900
 2in1:34万1200
KDDI 19万6900 3385万5500
ソフトバンクモバイル 24万7600
 DN:−900
2714万6000
 DN:2万8000
イー・アクセス 5万5000 363万4000
携帯総計 58万9200 1億2371万8400

 電気通信事業者協会(TCA)は11月8日、2011年10月末時点での携帯電話・PHS契約数を発表した。10月の契約純増数は、64万400件。総契約数は1億2379万1400件と、前月比で0.5%、前年同月比では6.9%増加した。

 10月度の純増第1位は24万7600契約を獲得したソフトバンクモバイルで、同社の純増トップ期間は連続19カ月に伸びた。好調の要因はもちろん10月14日に発売した「iPhone 4S」で、「iPad 2」の基本料を一部無料にする「アレ コレ ソレ キャンペーン」も非常に好評だという。そのため、iPhone 4S/iPad 2とも店舗によっては入荷待ちの状態になっており、端末が潤沢に確保できていれば純増数がさらに伸びた可能性もあるという。

 そのiPhone 4Sをソフトバンクとともに販売するKDDIは、10月度の純増数が19万6900回線と、20万回線をうかがう大幅な伸びとなった。もちろん“4S”の効果によるものだが、端末の商品力だけでなく、店頭の営業体制もスマートフォン向けにシフトするなど、販売面のテコ入れ効果も大きい。

 NTTドコモは純増数が8万9600件で、5月以来の10万件以下という結果にとどまった。2社が販売するiPhone 4Sの存在が大きいと思われるが、同社広報部によると10月18日に2011年度冬春モデルを発表したこともあり、新機種への買い控えが影響したという。なお、ドコモが夏モデルを発表した5月の純増数も6万3000件と、今回以上に低い数値を記録している。

 イー・アクセスは純増数が5万5000件と、今年度で初めて月7万件を下回った。ただ、10月末に発売したソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製の「Sony Ericsson mini(S51SE)」の売れ行きがよく、数日間の集計でも貢献度が大きかったという。スマートフォンに軸となる端末をラインアップできたことで、音声利用への普及も順調に進んでいるようだ。

Photo 純増数の推移

Photo 純増シェアの推移

MNP利用状況 差し引き
NTTドコモ −7万5400
KDDI 6万8700
ソフトバンクモバイル 6600
イー・モバイル 100

 iPhone 4Sの影響は、純増数よりも番号ポータビリティ(MNP)の利用実績に大きく現れた。NTTドコモは−7万5400件と大幅な転出超過。一方、9月にMNPの転出超過が止まったKDDIは6万8700件の転入超過になった。KDDIの躍進は明らかにiPhone 4Sの効果といえるだろう。なお、ドコモから7万件以上転出し、KDDIに6万件以上転入するのは、2008年3月以来のできごとだ。

 iPhone販売では一日の長があるソフトバンクは、6600件の転入超過。かろうじてプラスになった印象だ。もっとも同社は、解約がもっと進むことを予想していたといい、マイナスを免れただけでも良い結果だったようだ。なお、イー・アクセスは100件の転入超過となっている。

Photo MNP利用状況の推移

2011年10月純増 累計
・システム別
NTTドコモ(LTE) 9万3600 48万2200
NTTドコモ(W-CDMA) 7万9700 5794万1800
NTTドコモ(PDC) −8万3700 65万8900
au(CDMA2000 1x) 20万2300 3355万7900
au(cdmaOne) −5400 9万5300
ソフトバンクモバイル(W-CDMA) 24万7900 2689万8400
イー・モバイル(W-CDMA) 5万5000 363万4000
合計 58万9200 1億2371万8400
・プリペイド契約
NTTドコモ −1600 1万
au −5100 26万2600
ソフトバンクモバイル −1700 89万5700
イー・モバイル −1200 9万3200
合計 −9700 126万1500
・通信モジュール
NTTドコモ 2万5400 215万300
KDDI(auモジュール系サービス用回線数) 4万2900 175万1300
ソフトバンクモバイル 6万1400 174万4100
合計 12万9700 564万5700
・IP接続サービス
iモード/spモード(NTTドコモ) 6万6900 5162万5200
EZweb/IS NET(KDDI) 10万5800 2788万2600
Yahoo!ケータイ(ソフトバンクモバイル) 15万6800 2082万9800
EMnet(イー・モバイル) 1500 9万7600
合計 33万1000 1億43万5200

「X PLATE×DELL Streak」が人気のウィルコム

 ウィルコムの契約者数は純増5万1800件と、ここ数カ月の6万件ペースが崩れてしまった。特に気になるのが、3G回線を使うWILLCOM CORE 3Gが純増600件と、わずかなの伸びにとどまった点だ。その理由をウィルコムに聞いたところ、6月24日に発売した「X PLATE×DELL Streak」の人気が高く、これが在庫切れした影響が大きいという。同セットにはPHS回線と3G回線がペアになっているため、PHS回線の純増数にも影響を与えた可能性が高い。

 WiMAXサービスを提供するUQコミュニケーションズは、純増9万5600回線と、4月(9万5800件)以来の9万越えを記録した。UQの純増数にはKDDIの+WiMAX対応端末も含まれている。10月はWiMAX対応の「HTC EVO 3D ISW12HT」と「MOTOROLA PHOTON ISW11M」が発売されたため、この2機種による押し上げ効果があったと予想される。ちなみに4月は、「HTC EVO WiMAX ISW11HT」が発売されたタイミングだ。なおUQの累計契約数は、133万3000回線になった。

ウィルコム 2011年10月純増 累計
PHS 5万1200 438万900
WILLCOM CORE 3G 600 17万7900
5万1800 438万900

UQコミュニケーションズ 2011年10月純増 累計
UQ WiMAX 9万5600 133万3000

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