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» 2010年07月16日 00時00分 UPDATE

ワイヤレスジャパン2010:LTE時代を見越した新サービス――ドコモの「描きコミュニケーション」

ドコモが参考出展している「描きコミュニケーション」は、通話をしながら写真や地図情報を表示し、画像に書き込んだものを共有できるほか、動画の同時再生ができるサービス。LTE時代の新サービスとして期待される。

[田中聡,ITmedia]
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 通話中に写真や動画、現在地情報などを相手と共有できる「描きコミュニケーション」がドコモブースで参考出展されていた。通話機能はすでに成熟しており、発展の余地がないように思われがちだが、より便利に通話ができるサービスとして訴求する、と説明員はアピールしていた。ただし商用化の予定や時期は未定。

 描きコミュニケーションは、インターネット上で行うVoIPの通話中に利用できるサービス。ネットワーク上にユーザー用のスペースを設け、ここで取得したデータを通話相手と共有できる。例えば、待ち合わせ相手と現在地の地図を共有し、相手に待ち合わせ場所(自分の現在地)を教えるといったこと可能になる。実際のサービスでは、GPSで取得した現在地情報を共有する使い方が想定されるが、今回はデモ用として、サーバに保存した地図画像を共有する流れが紹介されていた。

 地図はブラウザ経由で表示され、画像編集ソフトを使う感覚で、手書きや拡大、縮小などができる。待ち合わせ場所を示せるよう、地図上に○や←などを自由に書き込むと、相手のケータイにも同様の書き込み内容が即座に表示される。特定の場所を目立たせたいときは、地図の拡大が役に立つ。

photophoto デモでは通話中に専用アプリを立ち上げ、地図データを取得している
photophotophoto デモ端末は「T-01A」。同じ地図が2台の端末で表示される(写真=左)。地図上に書いた○や矢印などが両端末に表示される(写真=中、右)
photo 地図と同じく、写真にも書き込みができる

 写真の共有は、例えばスーパーで買い物をしている旦那さんが、奥さんとの電話中に、カメラで撮った写真を見ながら、どの商品を買えばいいのかを聞きたいときに役立つ。写真を見ながら話すことで、「会話だけでは伝えきれないものが伝えられるようになる」(説明員)。地図と同じく、写真にも文字や記号を書き込めるが、デモ端末(NEC製)はタッチパネルには対応しておらず、手書き操作をするには十字キー(ニューロポインター)を使う必要がある。このあたりはタッチパネル対応機の方が使いやすそうだ。

 動画の共有は、ケータイ2台とフォトビュワーを使って行われた。再生した動画の解像度はVGAで、長さは5分程度。動画はストリーミングで再生されるので、より長時間の動画も再生できる。動画は3台の端末で同じシーンがほぼ同時に再生されている。これは「通信速度の最も遅い端末に合わせ、どの端末も同じ速度が出るように調整しているため」(説明員)だという。ユーザー間で動画再生のタイムラグが生じないので、より円滑なコミュニケーションができそうだ。

photophotophoto 通話中に一方の端末で動画を選択する(写真=左、中)。3台の端末でほぼ同じシーンが再生された(写真=右)

 なお、描きコミュニケーションは3G回線では利用できないため、今回のデモではすべて無線LANで通信している。大容量のデータを高速で送受信でき、なおかつ低遅延が特徴のLTEネットワークなら快適に利用できる、と説明員は話していた。今回の描きコミュニケーションは、LTE時代を見越した、新たなコミュニケーション方法を提案するサービスといえる。

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