「Mobile World Congress 2013」開幕 国産個性派スマホが世界へMobile World Congress 2013

» 2013年02月26日 09時30分 公開
[平賀洋一,ITmedia]

 2月25日(現地時間)、GSMAが主催する世界最大級のモバイル業界イベント「Mobile World Congress 2013」(MWC2013)がスペイン・バルセロナで開幕した。

 今年の会場は、2012年まで使われていたFira de Barcelona(バルセロナ国際見本市会場)から約3キロ南西にあるFira Gran Via(フィラ・グランヴィア)に変更。展示スペースがこれまでの2倍に広がり、1500社以上が出展した2012年を上回る規模になると見込まれる。

photophoto 新会場のFira Gran Via(写真=左)。周囲の新興オフィス街(写真=右)
photo 個性的なビルが並ぶ

 MWCに出展しているのは、通信事業者や端末メーカー、インフラベンダー、チップセットベンダー、コンテンツプロバイダー、ソフトウェアベンダーなどの関連企業・団体など。

 日本からはNTTドコモ、富士通、NECとNECカシオモバイルコミュニケーションズ、ソニーモバイルコミュニケーションズ、京セラなどが出展している。また国内でおなじみの海外メーカーでは、HTC、Samsung電子、LGエレクトロニクス、Motorola Mobility、Huawei、ZTEらが最新端末を発表、展示している。

photophotophoto Huaweiの「Ascend P2」(写真=左)。Firefox OSを搭載したZET製端末(写真=中央)。開幕当日に公開されたソニーの海外版「Xperia Tablet Z」(写真=右)
photophotophoto Samsung電子の8インチ版「GALAXY Note」(写真=左)、5.5インチのフルHDディスプレイを搭載する韓国版「Optimus G Pro」(写真=中央)、19日発表されたHTCの「HTC one」(写真=右)
photophotophoto NECカシオが出展した「MEDIAS W」のグローバルモデル(写真=左)、京セラが米Sprintに供給するタフネススマホの「Torque」(写真=中央)、仏Orange版の「らくらくスマートフォン」(写真=右)

 MWC開幕前日には、Huaweiが下り最大150Mbpsの高速通信に対応する「Ascend P2」を発表。さらにMozillaがFirefox OSの世界展開を表明し、Firefox OSを搭載したZTE製とAlcatel製のスマートフォン2機種がお披露目された。開幕当日の朝は、ソニーモバイルが「Xperia Tablet Z」のグローバルモデルを公開した。

また開幕直前にSamsung電子がリリースした8インチディスプレイを搭載する「GALAXY Note」、同じく開幕前に発表されたHTCのフラッグシップモデル「HTC One」も展示されている。

 さらに、らくらくスマートフォンや2画面スマートフォン、タフネス仕様のスマートフォンなど、日本で育った個性的な製品の海外進出が目立った。またイベントそのものや、出展者の多くがNFCへの取り組みを強くアピールしており、日本では当たり前の存在になったおサイフケータイのような非接触通信のサービスが海外でも普及しつつある。

 そのほかにも各社のブースでは最新製品やサービス、新技術を披露するほか、通信・モバイル業界を代表するキーパーソンによる講演やプレゼンテーション、パネルディスカッションも多数行われている。弊誌では、注目度の高いものや日本市場と関係の深いものを中心に、イベントの内容を逐次リポートしていきたい。

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