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» 2014年02月07日 23時30分 UPDATE

聞くITmedia Mobile(仮):プロ仕様のUSBマイク「Blue Yeti Pro」で新企画がスタート?

もっともっとスマホやモバイルのことをお伝えしたい――そんな思いから企画がスタートした「聞くITmedia Mobile(仮)」。パイロット版の録音機材として、Blueのプロ仕様USBマイク「Yeti Pro」を試用してみた。

[平賀洋一,ITmedia]
photo 「Blue Yeti Pro USB/XLR Microphone」

 このITmedia Mobileは、ご存じの通りスマートフォンを中心に携帯電話とモバイル通信に関連する話題をお届けしているWebメディア。文字と写真を使った記事が中心で、たまに動画コンテンツを掲載するときもある。

 そんなITmedia Mobileの新企画として、N提督記者から「音声だけのラジオ的なコンテンツに挑戦してみようぜぃ」――というアイデアが提案された。PCやスマホで聞くコンテンツなら、読者の皆さんが仕事中でも勉強中でも、そして移動中でも、人気スマホやギョーカイのあんなことやこんなことをお伝えできるというわけだ。ほら、歩きスマホの防止にもなるし(これは後付けですすんません)。

 ネットの聞くコンテンツといえば、ポッドキャストやストリーミング形式のネットラジオなどがあり、録音と生放送という違いもある。いずれにせよ、しゃべっている声をマイクで拾うわけで、それならできるだけ良い音質でお伝えしたい。

 となると、PCの内蔵マイクやスマホの通話用マイクではちょっと厳しいものがある。理想は専門の録音・音響スタッフにお願いして、機材も用意してもらうことだが、予算という越えられない壁もあって難しい。さてどうしたものかと編集部で思案していたところ、プレアデスシステムデザインが1月末から米Blue Microphones製の本格マイクロフォンを取り扱うという情報が入ってきた。Blueはプロ向けのスタジオマイクを手がけるオーディオメーカーで、USB経由でPC録音ができる製品がラインアップの中心だ。

photophoto “Blue”のロゴがある正面には、ミュートボタンとモニター用ボリュームのツマミがある(写真=左)。背面は入力レベルを調整するゲイン調整ツマミ、指向性の切り替えスイッチがある(写真=右)

 中でも注目なのが、どっしりとしたスタンドでクラシカルなデザインが目を引く「Blue Yeti USB Microphone」(税抜1万9029円)と「Blue Yeti Pro USB/XLR Microphone」(税抜3万1781円)。2モデルとも指向性を4パターンから選択でき、声を拾う範囲を目的に合わせて切り替えられる。指向性を変えられるのは、今回の様に話し手の声をじっくり聞いてもらうような録音をするのに欠かせない機能といえるだろう。さらにBlue Yeti Proは24bit/192kHzのいわゆるハイレゾ録音が可能で、XLR出力端子も備えたモデルだ。外観にふさわしい本格的な性能を備えるだけでなく、(デジタル録音なら)PCにUSB接続するだけで簡単に使い始められるのもポイントだ。

photophoto 底面に、PC接続用のMini USB端子、XLR出力端子、モニター用の3.5ミリステレオイヤフォンジャック、マイクスタンド用のマウントがある(写真=左)。付属のスタンドは取り外し可能で、別のマイクスタンドやブームに取り付けられる
photo USB端子につないで給電されると、ミュートボタンのインジケーターが点灯。ボタンを押すとインジケーターが点滅してミュート状態になる

 今回の目的を考えるとBlue Yeti Pro USB/XLR Microphoneはちょっとオーバースペックな気もするが、より高音質で録音しておいても困ることはない。なにより良い機材を使えば、録音に関する知識の拙さもカバーできるかも……という打算も働いている。プロ志向のマイクはどんな風に録音できるのか、新コンテンツ「聞くITmedia Mobile」(仮)のパイロット版を収録していたスタジオ(こと会議室)で会議用マイクと比較してみた。あくまで音質の比較が目的なので、会話の一部を1分程度切り出している。

photo パイロット版を収録するT編集長

 違いは一“耳”瞭然。会議用マイクもかなり自然に録音できているが、Blue Yeti Proのほうがもっともっと高音質だ。収録はN記者とT編集長が向かい合って対談する形式だったため、Blue Yeti Proの指向性は双指向にしている。ちなみに会議用マイクは3.5ミリステレオミニプラグ接続のものだが、録音するPC環境の都合でUSB接続のオーディオインタフェースを介している。

photo こんな感じで同時に録音
photo 比較した会議用マイクの録音構成

 録音はどちらも同じソフトを使い、WAVE録音する際のサンプリングレートなどの条件も同じだ。音声ファイルは録音後にノーマライズなどのレベル調整をしただけで、そのほかの音質に関する編集は行なってない。なお、YouTubeにアップするため、静止画付きのWMV形式(HD、96kHz/373kbps)に変換している。

 聞き比べるとBlue Yeti Proのほうが良い音だが、録音時のレベル調整がイマイチだったせいか机から伝わる振動や空調の音なども入ってしまった。振動が伝わらないよう置き場所に気を配ったり、事前のセッティングをもっと慎重にするべきだったのだろう。ちなみにBlue Yeti Proは本体内にDACと3.5ミリイヤフォンジャックを備えており、PC録音時に生じる時差の影響を受けることなく、リアルタイムモニタリングが可能だ。

 今回試用したBlue Yeti USBとBlue Yeti Proは、手軽に高音質録音ができることに加え、その高いデザイン性も受けており、YouTubeやニコニコ動画、Ustreamで生配信をするユーザーからも高く支持されているという。価格帯も高く設定されているが、音にこだわりたいなら、1本持っていて損はないマイクだ。


 ということで、Blue Yeti Proで録音した内容の全編がいつ公開されるのか、キーマンのN記者に尋ねてみた。

 「あー、あれはあくまでパイロット版だから公開しないよ。このまま、お・く・ら・い・り」

 なんとー! よし、それならばレギュラー版を録音するまでに、Blue Yeti Proのベストなセッティングを見いだしておかなければ……。ということで、どうなるどうする「聞くITmedia Mobile」(仮)。本当のスタートは近日中の予定なので、乞うご期待!

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