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» 2014年09月25日 18時00分 UPDATE

荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ:「iPhone 6 Plus」のカメラ機能を徹底検証! 「iPhone 5s」からココが進化した (1/3)

5.5型と大画面な「iPhone 6 Plus」のカメラ機能を検証してみた。デキがよかったiPhone 5sより満足のいく仕上がりになっているのか? ぜひ、その目で確かめてみてほしい。

[荻窪圭,ITmedia]

iPhone 6 Plusのカメラ機能は暗所に強くなった

 「iPhone 6 Plus」を購入した。新型iPhoneが出るたびにカメラ機能がどうなったか話題になるわけで、iPhone 5sのカメラが非常にデキがよかっただけにそこからどう進化したかが気になるところ。

 有効画素数は800万のまま増えなかったけど、それは良かったのか残念だったのか。

photo 「iPhone 6 Plus」の背面
photo 左からiPhone 5s、iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPad mini Retinaディスプレイモデル

 その辺を、他のモデルと比較しつつ見ていったりするのである。

同じ800万画素でどのくらいの違いを出せたか

 とりあえず5sと比べつつ進化部分を見てみる。イメージセンサーとレンズの基本スペックは5sと同じ。画素数は800万画素。レンズは29ミリ相当で、実焦点距離は4.15ミリ。明るさはF2.2。これは変わっていない。

 でもイメージセンサー自体は進化している。Appleが「Focus Pixels」と呼ぶ、画素の一部をオートフォーカス(AF)用に使う、いわゆる「像面位相差AF」機能を取り入れたからだ。

photo 左からiPhone 6 PlusとiPhone 5s

iPhone 6 PlusはAFが快適!

 これを使うとAFが速くなる。今までのiPhoneはカメラを被写体に向けて撮ろうとすると、まず中央に黄色い大きなAF枠が表示され、ピントが合ってからシャッターが切られていた。普段は困らないし、1秒かからないんだけど、あっと思ってさっと撮りたいときは、それがタイムラグになっていた。

 iPhone 6 Plusにはそれがない。被写体をちゃんと中央あたりに置いておけば、カメラを向けてすぐシャッターを切れる。具体的に時間を測るのは難しいけれど、大ざっぱに測ったところでは0.5秒くらいの差がある。今までのiPhoneではおなじみの黄色い枠がふわっと出て、一瞬ボケてからピントが合うという操作は「コントラスト検出AF」の特徴だ。ピントを近くから遠くまで一度チェックしてから最適な位置を決めている。

 対して「Focus Pixels」による「位相差AF」は2つのピクセルの位相差で距離を測って一瞬でそこに合わせるので、スッとピントが合う。大ざっぱにいうとそんな感じ。あまりにすぐ撮れるので「ほんとにピントを合わせてるんかい!」と思っちゃうのだけど、合ってるのである。5sより合ってる。素晴らしい。

 例えば、こんなとき。ネコを撮ろうとiPhoneを手に持ってたらあくびしたので、とっさに撮った1枚。

photo 大あくびをした近所のネコ

 ちゃんと一番大口を開けた瞬間が撮れている。ここまで撮れなくてもいいじゃん、というくらい間に合っております。今までだとピントが合ってないか、口を閉じかけた瞬間しか写ってないか、そうなることが多かったのだ。

 ネコの口の中なんて見たくない、って声もありそうなので、もうちょっとかわいいヤツも。

photo

 タッチAFでピント位置を指定するときは、従来通り枠が出てピント合わせの操作をする。タッチAF関連では、これはiOS 8の機能なので旧iPhoneも恩恵に授かれるのだけれど、明るさの補正(露出補正)が可能になった。タッチAFをかけると、隣に明るさを示す太陽アイコンが現れる。

 で、画面を指で上か下にスライドさせると(場所はどこでもOK)、明るくなったり暗くなったりするのが分かるかと思う。最高で+4段、最低で−4段。タッチAF時にすでにタッチした場所に対して露出が合うので、それを合わせると補正の幅は極端と言っていいほど広い。

photo 普通に撮影

 こんな感じ。彼岸花を上から撮ってみた。背景が暗いとどうしても全体的に明るくなり、赤が薄くなり、彼岸花の妖艶さが出ない。

 そこで、タッチAFをかけて指でずりずりと下に引きずって暗くしてみた。タッチAF&露出補正。色が薄くなっちゃっているけど黄色い枠の横に太陽アイコンが出て、それが少し下に下がっているのが分かるかと思う。

photo

 その結果がこちら。

photo わざと暗めにして撮影。妖艶になりました

 背景がぐっと暗くなり、花も暗めになった分、赤が濃くなり、彼岸花の妖艶さが出てきた。夕焼けをより印象的に撮りたいときにも使える技だ。

photo −1.56の補正をかけた都会の夕焼け。

 これは何かと便利。もう1つハードウエア的な進化は手ブレ補正。といっても、光学式手ブレ補正がついているのは6 Plusのみ。昼間の撮影にはほとんど関係ないけれど、暗い場所や室内では結構効く。さらに暗い場所での挙動が前モデルからちょっと変わった。これは後ほど作例編で言及したい。

 とりあえず、めちゃ暗いところで撮った写真でもぶれていない! という深夜写真をどうぞ。シャッタースピードは1/4秒。

photo

 深夜の住宅街の古い家屋。ちゃんとピントが合っていて、ぶれていない上に画質も結構いい。ISO感度は500。無理に感度を上げないのがミソか。

 スマホに光学式手ブレ補正を搭載したのはシャープが最初だが、どうも現行モデルにはついてないようである。撮影時の大きな変化はそれくらい。あとは、セルフタイマーがついたとか、タイムラプス機能がついたとかあるけれども、それはiOS 8の機能であって、iPhone 6/6 Plusの機能っていうわけじゃない。

 iOS 8のカメラ機能についてはこちらをどうぞ。

インカメラも実は何気なく進化している

 インカメラも変わった。同じ120万画素なんだけど、5sの方は実焦点距離が2.15ミリで33ミリ相当。レンズはF2.4。6の方は実焦点距離が3ミリでレンズはF2.2。画素数は同じでもイメージセンサーがちょっと大きくなり、レンズも明るくなり、ちょっと広角になったのだ。

photo インカメラで撮ってもらった。

 これ、自撮りが多い人にはありがたい進化。画質は良くなっている。ちなみに自撮り時にセルフタイマーを使うと、自動的に10枚連写されて最適なものが選ばれる(iOS 8の機能)。もちろんあとから選び直せるので、自撮りしたい人はぜひ。iPhone 6/6 Plusでボディが大きくなったので自撮り時にシャッターボタンを押しづらくなったけど、そこはセルフタイマーでカバーするとかボリュームキーをシャッター代わりにしてうまく対処してねってことで。

photo インカメラ時にセルフタイマーを使うと、右下にカウントダウンの数字が出るので、その隙にカメラ目線をするべし
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