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» 2014年10月17日 09時00分 UPDATE

組み合わせなければ損するレベル:心地よさと快適さ OS X Yosemite×iOS 8で実現する「マルチデバイス時代のスタンダード」 (1/2)

Appleのスペシャルイベント終了後、ダウンロード可能になったOS Xの最新バージョン、「Yosemite」は、iOS 8との密接な連携を実現したのが特徴だ。MacとiPhoneやiPadが連携すると何が便利なのか、実際に検証してみよう。

[神尾寿,ITmedia]

 日本時間の10月17日、Appleが6月のWWDC (The Apple Worldwide Developers Conference)でお披露目した同社のMac向けOS 「OS X Yosemite」を正式リリースした。詳しくは過去のリポート速報記事に譲るが、Yosemiteはここ最近のOS Xと同様に、iOSで培われたUIデザインや各種機能のフィードバックを受けたもの。モダンで誰もが使えるUIデザインを目指しつつ、iPhoneやiPadとの連携性をより高めたのが特長だ。

 筆者は今回、OS X YosemiteをMacBook Airにインストールし、正式リリースに先立ち、数週間ほどYosemiteとiPhone/iPadを組み合わせて使ってみた。

 スマートフォンが当たり前になり、PCやタブレット端末との“使い分け”と“連携”が重要になる中で、OS X Yosemiteの可能性と価値はどれだけあるのか。それを考えてみたい。

OS X Yosemite OS X YosemiteをインストールしたMacとiOS 8のiPhoneはシームレスにつながる

UIデザインの統一が進み、iPhone/iPadユーザーはさらになじみやすく

 周知のとおり、Mac向けのOS Xシリーズは基本的なデザインをコロコロと変えるようなことはしない。画面上部にある固定式メニューバーの位置や役割は1980年代から続く伝統的なものであるし、ウィンドウやファイル管理システムの「Finder」のデザインなども、たゆまぬ進化を続けつつも基本的なデザインは踏襲され続けている。これはAppleが、本当に優れたデザインとは、"細部は時代に合わせて変化し洗練されても、本質は変わらずに進化し続けるもの"だということを熟知しているからだろう。

 それはYosemiteでも同様だ。ウィンドウが半透明処理になり、機能ボタンの役割が変わり、主要なアプリのアイコンデザインが変わるなどしたが、基本的なデザインはOS Xのデザインを踏襲している。

 もちろん、従来よりも使いやすく進化したところもある。その代表例が、検索機能の部分だ。

 OS Xでは従来から画面右上の虫眼鏡アイコンをクリックすると、デスクトップ検索機能の「Spotlight」を立ち上げることができたが、YosemiteではこのUIデザインが進化。アイコンをクリックすると画面中央にSpotlightの検索欄が開き、そこにキーワードを入力すると、Mac内のストレージからメールのやりとり、カレンダーや各種アプリの中身まで横断的に検索・結果表示できるようになった。このUIデザインは、iPhoneやiPadでデスクトップ画面を下フリックすると出てくる「Spotlight検索」とまったく同じである。

OS X Yosemite Spotlight Spotlightは画面中央に検索欄が開くようになった
OS X Yosemite Spotlight 検索結果にはMac内のストレージからメール、カレンダー、アプリ、Wikipediaなどまでが横断的に表示される

 また同じく検索関連だと、Webブラウザ「Safari」でも、専用の検索欄がなくなり、URL入力欄と検索欄が統合された。またウィンドウ右上のタブボタンで、開いているタブをすべて1画面で見ることができるなど、こちらもiPhone/iPadと同じUIデザインに変更されている。

OS X Yosemite Safari WebブラウザのSafariのユーザーインタフェースもiOSのものと同様にURL入力欄と検索欄が統合されている

 ほかにも、「Mail」や「メッセージ」など主要なアプリはすべてiOS 8と同様のデザインになっている。Yosemiteで、“OS XとiOSのデザイン統合”はさらにもう一段進んだ格好だ。そのためiPhoneやiPadを使っているユーザーにとっては、Yosemiteは初めて使っても勝手がつかみやすく、なじみやすいものになっている。

iPhone/iPadとシームレスにつながるMac

 OS X YosemiteとiOSの親和性の高さは、デザインの部分だけではない。むしろそこは序の口であり、実際に両者を組み合わせて使うと、「そうそう、こういうのが欲しかったんだよ」と膝を叩きたくなる。そのくらい気が利いたものだ。

 数ある連携機能の中でも、筆者がいちばん気に入ったのは、「Handoff」機能である。これは「メール」や「マップ」、さらにはiWorkの各アプリなどApple純正アプリで、MacとiPhone/iPadで作業状態をリアルタイムで共有できるというもの。

 例えばiPhoneで書きかけのメールの続きをすぐにMacで書いたり、Macのマップで検索した地図を即座にiPhone/iPadで表示できる。スターバックスで新作のラテを飲みながらアポイントメントのギリギリまでMacで仕事をして、その続きを飛び乗ったタクシーの中でiPhone/iPadに引き継いで行う。そういったシーンでの1つ1つの作業が、とてもスムーズかつシームレスになる便利さは、一度体験すると手放せないものがある。

OS X Yosemite Mail iPhoneで書きかけのメール
OS X Yosemite Mail OS X Yosemiteのメールアプリから、書きかけのメールが確認できる

OS X Yosemite Mail Macで書きかけのメールの続きが書ける

OS X Yosemite Map Mac上で表示していた地図
OS X Yosemite MapOS X Yosemite Map iPhoneのロック画面の左下に表示されるアイコンを指で上方向にフリックすると、Macで表示していたエリアがマップアプリに表示される
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