インタビュー
» 2015年03月05日 21時45分 UPDATE

Mobile World Congress 2015:「日本でSIMフリースマホを本格展開する」――ZTE 張樹民CEOインタビュー

中ZTEが日本の格安スマホ市場に本格参入することを表明。カメラ機能を強化したミドルレンジモデル「ZTE Blade S6」投入の背景と詳細を同社の地域CEOに聞いた。

[山根康宏,ITmedia]

 中ZTEが日本のSIMロックフリースマートフォン市場に本格参入することを表明した。スペイン・バルセロナで開催された「Mobile World Congress 2015」の会場で、ZTEのアジアおよびCIS(独立国家共同体)地域CEOの張樹民氏にその詳細を聞いた。

photo ZTEアジアおよびCIS(独立国家共同体)地域CEOの張樹民氏

 ZTEは今回のMWC 2015で多数のスマートフォンを展示している。各製品は「高セキュリティー」「音声コントロール」「カメラなどの“Fun”(楽しめる)機能」という3つのコンセプトを大きくアピールしており、その特徴を来場者にわかりやすく説明していた。

 中でもデザインと機能バランスに優れた製品が「ZTE Blade S6」だ。13メガピクセルのメインカメラに加え、インカメラも5メガピクセルとするなど、カメラ機能を強化。また曲線を多用した本体デザインも大きな特徴となっている。このBlade S6が日本でも発売されるという。販売するのは大手キャリアではなく、MVNOからSIMロックフリーモデルとして登場する予定だ。

photo 日本で販売予定の「Blade S6」

 張氏によると、2014年夏に日本でSIMフリーモデルとして発売した「ZTE Blade Vec 4G」の反応が好調であることから、後継モデルの投入を決めたという。Blade Vec 4Gが人気を得た理由を調査すると、ハイコストパフォーマンスであることだったという。低価格なだけではなく、価格以上の機能を搭載したモデルが日本市場で求められていることが分かり、後継機種としてその条件に見合ったBlade S6を発売する。

 だが日本のMVNOがけん引するSIMフリー市場はまだ立ち上がったばかりと言える状況であり、SIMフリーモデルが販売数をいきなり大きく伸ばすことは難しい。それでも日本市場へ参入するのは、日本のユーザーが新しい技術を積極的に利用することから、メーカーとしても新しい製品のフィードバックを受けやすい市場であるからと話す。張氏は「日本は世界のショーケースとも言われている。そのような市場で自社製品の実力を図ることは非常に有意義」と意気込みを見せた。

 また引き続き通信事業者とのビジネス展開も続けていく予定だ。従来はBtoBに特化していたビジネスを、今後はBtoCにも広げることで、端末シェアの拡大を目指したいとしている。事業者向けモデルはより市場に合わせたした製品とするため、地域ごとのカスタマイズモデルも積極的に投入する予定。そのため同社は、日本でも機能やデザイン開発を行っている。

photo 日本で発売予定の「Blade S6」を手にする張樹民CEO

 日本で4月販売予定のBlade S6はグローバルモデルとほぼ同一の仕様だが、他機種にはない独自機能を搭載。日本市場での差別化と拡販を目指している。特に強化されれるのがモーションセンサーを使ったジェスチャー機能だ。会議中に着信があっても端末を裏返せば即座にマナーモードになったり、端末を横向きにして顔の方向に向ければ鏡のアプリが起動するなど、端末の動きで様々な機能をコントロールできる。

 そして左右が曲面を帯び、握りやすい形状としたカーブディスプレイや、金属製の本体は質感も高い。カメラ画質も十分高くデジタルカメラ代わりにも利用できるだろう。オクタコアプロセッサと独自のユーザーインタフェースを搭載し、動作も快適である。なお価格については「機能を考えると十分リーズナブルなレベルになるだろう」(張氏)とのこと。

 ZTEは毎年売り上げの10%以上を研究開発に割り当てており、MWC 2015でも音声コントロール端末や虹彩認証対応端末など新しい技術を搭載した製品を多数展示していた。これら最新技術を搭載した製品も日本市場への展開を検討しているという。

 またまだまだブランド力が弱いことから、メジャースポーツとのスポンサー契約なども今後検討しているとのことだ。日々プレイヤーが増えている日本のSIMフリー端末市場だが、ZTEの参入でさらなる活性化が期待できそうである。

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