「SPAJAM2015」の本選開始――25時間でアプリ開発、テーマは「シェアを楽しむ」温泉でハッカソン

» 2015年07月04日 18時46分 公開
[田中聡ITmedia]

 スマートフォンアプリジャム2015実行委員会と一般社団法人モバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF)が7月4日、「SPAJAM2015(スマートフォンアプリジャム2015)」の本選を開催した。SPAJAMは、スマートフォンアプリの次世代クリエーターの発掘を目的とした競技会。2014年に第1回が開催され、今回は第2回目となる。

photophoto 「SPAJAM2015」とスポンサー企業(写真=左)。ルクレのアイドル社員「種ちゃん」も駆けつけ、チーム紹介のプレゼンターやトークセッションの司会を務めた(写真=右)

 コンテストはハッカソン形式で行い、決められたテーマに沿って時間内にアプリを開発、発表していく。仙台、東京(3カ所)、大阪、岐阜、北陸、札幌、福岡で開催された予選を勝ち抜いた9チームと、優秀賞の27チームから選ばれた2チーム、さらにガンホー・オンライン・エンターテインメント 代表取締役社長CEOの森下一喜氏が率いるエキシビジョン参加チーム「ガンホーファイブ!!」を合わせた合計12チームで本選を戦う。最優秀賞には「シリコンバレースペシャルツアー」が贈呈されるほか、優秀賞や審査員特別賞も用意する。

 本選は埼玉県熊谷市の「ホテル ヘリテイジ 四季の湯温泉」にて開催。「温泉」でピンと来た方もいるかもしれないが、SPAJAMの「SPA」は「スマートフォンアプリ」であると同時に、「温泉」の「SPA」と掛けたものでもある。参加者は温泉で体を休めながらアプリを開発できるというわけだ。

photo “SPA”JAMらしく、浴衣の着衣が必須だったオープニングパーティ

 12時30分からのオープニングパーティでは、実行委員長を務めるコロプラ代表取締役社長の馬場功淳氏があいさつ。馬場氏はハンドルのないセグウェイ風の乗り物「IO Hawk(アイオーホーク)」に乗ってさっそうと登場して会場を沸かせた。「これ(IO Hawk)は、人間はもはや歩くことも必要ないというイノベーション。SPAJAMは、イノベーションを起こせる次世代のクリエーターを発掘する場なので、まさしくこういうものを作ってほしい」と期待を寄せた。

photophoto 1週間前に「IO Hawk」をニューヨークから空輸し、それから1週間、コロプラ社内で駆け回って乗りこなしの練習したというコロプラの馬場社長。乗りながら話すのは、かなり体力を使うようだ(そりゃそうか)

 IO Hawkは米国のIO Hawk社が開発したもので、1799.99ドル(約22万円)となかなかのお値段。会場の参加者から「欲しい!」との声が連発したのに気をよくしたのか、馬場氏は優勝チームにはIO Hawkを1台プレゼントすることを公約(?)していた。

photophotophoto 本選出場チーム。左から札幌代表の「FUNKey」、仙台代表の「BAKAVIRUS」、東京(A)代表の「デジテニ東京」
photophotophoto 左から東京(B)代表の「シーエスレポーターズ」、東京(C)代表の「Spasibo」、岐阜代表の「ふくもく会」
photophotophoto 左から岐阜代表の「まどべんよっかいち」、大阪代表の「VRつくり隊」、福岡代表の「魔王討伐隊」
photophotophoto 左から東京(B)優秀賞の「よろしくお願いします。feat.Higu's Bros」、大阪優秀賞の「ザ・ドロえもんズ」、森下社長率いる「ガンホーファイブ!!」
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 オープニングパーティでは本選のテーマが「シェアを楽しむ」であることが発表された。これでハッカソン開始……の前に、具体的なアプリ開発のヒントを得られるよう、13時45分からアイデアソンに。アイデアソンでは決められた時間内にアイデアのメモ、マンツーマンの話し合いなどを経て、具体的なアプリのテーマを出していく。アイデアソンでは運営スタッフや審査員、取材陣も各チームのテーブルに混ざって参加し(筆者も参加した)、アウトプットされたアイデアは全員の“共有財産”として公開される。

photophoto アイデアソンで、アプリのアイデアを絞り出していく
photo アイデアソンで出たアイデアは、誰でも閲覧できるよう、本選JAMの会場に張り出された

 アイデアソンで出たアイデアがまとまり、16時からいよいよ本選JAMがスタート。参加者はホテルの大部屋に集まり、アプリのテーマ決めや開発を進めていく。制限時間は「25時間」で、7月5日の17時に最終プレゼンを行い、審査にかけられる。

photophoto 各チームは、具体的なアプリのテーマを決めていく

 25時間という非常に短い時間で、どこまでクオリティの高いアプリを開発できるのか? 開発者にとって過酷な環境になることは必至だが、そこは全国の予選を勝ち抜いた精鋭たち。思わずうなってしまうアプリを開発してくれるはずだ。本誌では5日のプレゼン内容もリポートしたい。

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