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» 2015年07月24日 19時30分 UPDATE

格安SIM徹底レビュー:業界最安プラン+豊富な端末が魅力、弱点は「実店舗なし」――「DMM mobile」(2015年7月) (1/3)

各社がし烈な競争を繰り広げる格安SIMサービス。料金、基本機能から実行速度、サポート体制まで、あらゆる要素を徹底レビューしていく。今回取り上げるのは、DMM.comがMVNOとして提供している通信サービス「DMM mobile」だ。

[小林誠,ITmedia]

 各MVNOの格安SIMについて、料金プランや使い勝手、実行速度など、購入の決め手になりそうな要素を中心に点数制で評価していくレビュー企画の第4回は、「DMM mobile」を取り上げる。

 評価するのは「料金プラン」「基本機能」「端末ラインアップ」「販売場所」「サポート体制」「通信速度」の6項目で、独自の基準で加点/減点し、各項目10点満点で採点していく。端末はHuaweiの「Ascend Mate 7」を使用して検証した。本稿で紹介している価格はいずれも税別で、掲載している情報は2015年7月24日時点のもの。

photo 「業界最安」を大きくアピールしている「DMM mobile」

各項目の評価基準

○料金プラン:10項目各1点(条件付きで減点あり)

音声サービスを提供:1、MNPに対応:1、3つ以上のプランを提供:1、900円以下で2Gバイト以上、または900円未満で1Gバイト以上のプランを提供:1、月7Gバイト以上、および無制限のプランを提供:各0.5で合計1、通信規制なし:1 (高速通信・低速通信のどちらかの場合は−0.5)、SIMカードの追加:1、データ容量のシェア:1、通話料金の割引:1、固定回線とのセット割:1

○基本機能:7項目計10点

翌月繰り越し:2、高速/低速通信切り替え:2、データ容量追加:2、オリジナルアプリ:1、バースト転送:1、Wi-Fiスポットの提供:1、留守番電話:1

○端末ラインアップ:10項目各1点

動作確認済み端末の掲載:1、Androidに対応:1、iOSに対応:1、SIMカードとのセット販売:1、端末ラインアップ3機種以上:1、タブレットを販売:1、モバイルWi-Fiルーターを販売:1、独自端末を販売 :1、LTE端末を販売:1、割賦販売:1

○販売場所:5項目各2点

オンラインでの対応:2、実店舗での対応:2、実店舗5店舗以上:2、MNPの即日対応:2、独自店舗:2

○サポート体制:10項目各1点

会員専用Webページを用意:1、よくある質問の掲載:1、SIMの設定方法の掲載:1、専用問い合わせフォーム:1、電話窓口:1、電話24時間対応:1、電話365日対応:1、チャットでサポート:1、端末の修理・交換受付:1、訪問or店頭サポート :1

○通信速度:高速通信の下り/上りの平均速度(あらかじめ設定された5カ所での測定)を算出。点数は以下の通り。

下り:平均1Mbps未満:0、平均1〜5Mbps未満:1、平均5〜10Mbps未満:2、平均10〜15Mbps未満:3、平均15Mbps以上:5

上り:平均0.5Mbps未満:0、平均0.5〜2.5Mbps未満:1、平均2.5〜5Mbps未満:2、平均5〜7.5Mbps未満:3、平均7.5Mbps以上:5


DMM mobileとは

 DMM mobileは幅広いオンラインサービスを手がけるDMM.comが、MVNOとして提供するモバイル通信サービスだ。

 DMM.comの名前を知っている人は多くても、同社のイメージは人によって大きく違うのではないだろうか。例えば筆者なら同社が提供している人気ブラウザゲームの「艦隊これくしょん(艦これ)」を思い浮かべる。最近は同じくオンラインゲームの「刀剣乱舞」も話題だ。

 アイドルやアニメ、映画などの動画配信サービス、電子書籍、さらには同人誌や成人向けコンテンツも扱うから、デジタルコンテンツの総合サイトといえるだろう。

 ほかにDVD、CD、書籍、フィギュアなどのネット通販も手がけ、ファッションや家電などさまざまなモノをレンタルできるサービスも提供。このレンタルサービスは先日「ドローン」を扱ったことでも注目された。

 さらにDMM.com証券が手がける「DMM FX」は店頭FX(外国為替証拠金取引)の取引高で先ごろ世界1位になったという。DMM英会話も同社のサービスだし、DMM.makeでは3Dデータを取り扱い、マーケットやクラウドソーシングの設置、ロボットの販売までを行っている。これら個人向けのサービスだけでなく、法人や自治体向けに太陽光発電システムの導入を提案するDMMソーラーまであるのだ。

 これらの事業に共通しているのは、今まさに需要が伸びている分野であること。同社のWebサイトでは「時代に合わせた柔軟なサービス展開」と紹介されているが、まさにその通りと思わせる。

 となると、急速に普及しているMVNOにDMM.comが目をつけるのも当然だろう。しかし参入は2014年12月。これから伸びる分野とはいえ、すでにMVNOは乱立状態。存在感を出すのは難しいかと思いきや、DMM mobileは「業界最安」を掲げ価格競争に持ち込んできた。

 現在DMM mobileは「全プラン業界最安値」「業界最多プラン数」をうたい、どのプランでも安く、他社が追随してくればさらに下げる姿勢だ。7月にはさらに1Gバイトのプランの月額料金を660円から630円に下げたほか、15Gバイト、20Gバイトのプランと、200kbpsの低速プランを追加し、全20プランで業界最安を実現した。

 この「業界最安」という手法が、どこまで契約数やユーザーの評価に結びつくのか、注目したいところだ。

料金プラン:1Gバイト/月630円のコースをはじめ容量別に9コースを用意

 DMM mobileには「データSIMプラン」「通話SIMプラン」があり、どちらも月の通信容量別に7コースを用意している。計14プラン。

 さらに最大3枚のSIMで通信量をシェアできる「シェアコース」もあり、こちらは月間通信容量を8Gバイト、10Gバイト、15Gバイト、20Gバイトから選ぶことができ、データSIMと通話SIMの組み合わせによって計16プランを用意している。全部で32プランという「業界最多プラン数」の名に恥じぬ対応だ。

 最安は200kbpsのライトプランで、データSIMは月440円、音声SIMは月1140円。高速通信が可能なSIMは1Gバイト/月630円〜20Gバイト/月6090円(いずれもデータSIM)と幅広く、9種類の容量を用意する。データSIMでは月150円でSMSオプションを付けられる。

 シェアコースの場合、最安はデータSIMのみ3枚でシェアできる、8Gバイト/月2140円のプラン。最も高いのは、通話SIM3枚でシェアできる、20Gバイト/月8190円のプランとなる。

 容量の追加は200円/100Mバイト、1000円/500Mバイト、2000円/1000Mバイトだが、9月末までは、キャンペーン価格として500Mバイトは600円、1000Mバイトは1100円に割り引かれている。追加容量の有効期限は3カ月。

 通話SIMには最低利用期間が12カ月(利用開始月+12カ月)あり、12カ月以内で解約をすると、9000円の解約金がかかる。SIMロックフリー端末はテザリングが可能だが、ドコモ端末ではテザリングができない。

 SIMのサイズは標準、micro、nanoの3種類。シェアコースに申し込めば最大3枚のSIMで通信容量をシェアできる。ただしシングルコースで月7Gバイト以内のプランなら、月8Gバイト以上のシェアコースに変更することになる。SIMカードの追加には1枚3000円の手数料が発生する。

 通話料金の割引、固定回線とのセット割はないものの、DMMポイントの付与キャンペーンがあるので、毎月の利用金額の10%がポイント還元される。DMMのコンテンツを利用している人にはうれしい措置だ。

「DMM mobileシングルコース」の料金プラン(データ通信専用SIM)
プラン名 ライト 1GB 2GB 3GB 5GB 7GB 8GB 10GB 15GB 20GB
月額料金 440円 630円 770円 850円 1270円 1860円 2140円 2250円 4570円 6090円
初期費用 3000円
最低利用期間
解約金
利用開始月末
なし
通信速度
(超過後通信速度)
200kbps
(3日間の通信量が
366Mバイトを超えると、
翌日24時間、速度制限を
する場合がある)
225Mbps
(プランの上限超過時は200kbps。200kbps通信時に、3日間の通信量が366Mバイトを超えると、翌日24時間、速度制限をする場合がある)
データ通信量
(上限/期間)
1Gバイト/月 2Gバイト/月 3Gバイト/月 5Gバイト/月 7Gバイト/月 8Gバイト/月 10Gバイト/月 15Gバイト/月 20Gバイト/月
SIMサイズ 標準
micro
nano

「DMM mobileシングルコース」の料金プラン(音声対応SIM)
プラン名 ライト 1GB 2GB 3GB 5GB 7GB 8GB 10GB 15GB 20GB
月額料金 1140円 1260円 1470円 1550円 1970円 2560円 2840円 2950円 5270円 6790円
通話料 20円/30秒
無料通話分(月間) なし
通信速度
(超過後通信速度)
200kbps
(3日間の通信量が
366Mバイトを超えると、
翌日24時間、速度制限を
する場合がある)
225Mbps
(プランの上限超過時は200kbps。200kbps通信時に、3日間の通信量が366Mバイトを超えると、翌日24時間、速度制限をする場合がある)
データ通信量
(上限/期間)
1Gバイト/月 2Gバイト/月 3Gバイト/月 5Gバイト/月 7Gバイト/月 8Gバイト/月 10Gバイト/月 15Gバイト/月 20Gバイト/月
SIMサイズ 標準
micro
nano
初期費用 3000円
最低利用期間
解約金
12カ月
9000円
高速化/容量追加オプション(価格/容量) 200円/100Mバイト、1000円/500Mバイト、2000円/1000Mバイト
MNP転入/転出 ○/○(3000円)
音声通話オプション 転送電話(0円、以下同)、国際ローミング、国際電話、迷惑電話ストップサービス、遠隔操作
備考 容量シェアのSIMカード追加は3枚まで可能。

料金プラン

評価:7/10

音声サービスを提供:1

MNPに対応:1

3つ以上のプランを提供:1

1000円以上で2Gバイト以上、または900円未満で1Gバイト以上のプランを提供:1

月7Gバイト以上、および無制限のプランを提供:0.5

通信規制なし:0.5

SIMカードの追加:1

データ容量のシェア:1

通話料金の割引:0

固定回線とのセット割:0


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