米Googleは5月18日(現地時間)、年次開発者会議「Google I/O 2016」において、次期Android OS「Android N(コードネーム)」のプレビュー3を公開したと発表した。
基調講演に登壇したAndroidエンジニアリング担当副社長、デイブ・バーク氏はまず、通常より早期にプレビューを公開したことにより、多数のフィードバックを得られたと開発者らに謝意を評した。
「OSの名前についても皆さんに助けてほしいんだ」と、同日からAndroid Nの名称候補の募集を開始したことを発表した。応募ページはこちら。日本時間の6月9日午後3時59分まで受け付ける。
プレビュー3で加わった新機能でユーザーに直接かかわるものを幾つか紹介する。
「VR Mode」は、同日発表したVRプラットフォーム「Daydream」のヘッドセットにスマートフォンをセットして使うための新機能。VRセンサーのデータの解析やディスプレイへのピクセル表示の方法を制御する。これにより、VRでのレーテンシーが低くなるとしている。
アプリ側が「Instant Apps」をサポートしていれば、例えば検索結果として表示された専用アプリでしか再生できない動画をタップすると、動画再生に必要なアプリの一部がダウンロードされて動画を再生できる。ユーザーはあまり使わないアプリをいちいちダウンロードせずに済むということだ。
ウェアラブル向けOS「Android Wear」のバージョン2.0プレビューも公開された。ウォッチフェイスの改善やディスプレイを使う手書き機能、スマートフォンと接続せずにスタンドアロンでWi-Fiやキャリア回線経由でサービスを利用する機能などが追加される。
Android Nのリリース時期については具体的な発表はなかったが、今秋とされている。
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