最近、街中や電車で画面ガラスの割れたスマートフォンを使っている人を良く見かけます。シェアが高いこともあってか、特に画面の割れたiPhoneは目にする機会が多い。
画面ガラスが割れたままスマホを使い続けるのは、安全面で良くないのは当然だ。とはいえ、修理に出すとなると、「AppleCare+」未加入の場合はそれなりの出費となってしまう(参考記事)。
破損を未然に防ぐ対策は、おおむね修理に出すより安価に行える。その1つが、画面ガラスに保護フィルム・ガラスを貼り付けることだ。保護フィルム・ガラスを使うことで、画面の破損リスクの大幅な軽減に加えて、画面の擦り傷を防ぐこともできる。
この記事では、数ある画面保護フィルム・ガラスの中から、Spigen(シュピゲン)が最近販売を開始した「iPhone 6」「iPhone 6s」用の画面保護ガラスフィルム「GLAS.tR S」(税込参考価格:3490円)をご紹介する。
GLAS.tR Sは、米Corning社の「Gorilla Glass 3(ゴリラガラス3)」を採用している。Gorilla Glass 3は耐傷性に定評のあるガラスで、Androidスマホでは画面ガラスとしての採用例が多い。衣服のポケットにiPhoneを入れたら、一緒に入っていた家や自動車の鍵で傷が付いた――というよくありがちなことを未然に予防できる。
ガラス自体の薄さは0.2mmで、iPhone自体の画面の美しさを損なうこともない。傷のないきれいな画面を長期間にわたって維持できるのだ。
ガラスフィルムは、PET(ポリエチレンテレフタラート)素材を使った保護フィルムよりも貼り付けの難易度が高い。ガラス自体に硬性があり、貼り付け時に割れてしまう可能性もあるからだ。
GLAS.tR Sは、フィルム自体にある程度の柔軟性を持たせることで、貼り付け時にフィルムが割れてしまうリスクを軽減している。また、フィルムの保護シートには、貼り付けの位置合わせの際に便利な「耳」が付いている。さらに、日本語で書かれた貼り付け手順書や、貼り付け前のiPhoneの清掃に使えるクリーナーもパッケージに同梱している。ガラスフィルムの貼り付け初心者にも優しい製品といえるだろう。
貼り付けは、手順書に記載されている通りにやれば基本的には問題ない。まず、事前にウェットクリーナーでiPhoneのディスプレイをふく。ウェットクリーナーで取り切れそうになほこりは、事前に同梱のダストアブソーバーで取り除こう。
ほこりを取り除いたら、GLAS.tR Sの接着面(「Back」と書かれている方)のシートを剥がし、表側のフィルムの耳を持って位置合わせをする。GLAS.tR Sの幅は、iPhoneの画面ギリギリとなっている。そのため、少しでも位置がずれると不格好になってしまう。位置合わせに不安を覚える場合は、同梱のガイドステッカーを活用しよう。
位置合わせができたら、ガラスフィルムをiPhoneの画面にそっと降ろす。説明書に書いてある通り、降ろした後にフィルムの中心付近を軽く押せば、気泡はほとんど抜けてしまう。抜けなかった気泡は、フィルム表面の保護シートを剥がした後に、同梱のクロス(布)で画面の外側に向けて軽く押し出そう。
筆者は画面保護フィルムの貼り付けが苦手で、「ガラスフィルムは正直ムリ……」と思っていた。実際にガラスフィルムを自分で貼ろうとして使う前に割ってしまったことも何度かある。
GLAS.tR Sの貼り付けは、やや「おっかなびっくり」な状態で行ったが、結果的にうまく貼り付けることができた。「手先が不器用だから……」「近くにフィルム貼り付けサービスをやっているお店がない……」という人でも、比較的貼りやすい工夫が凝らされているので、ぜひ試してみてほしい。
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