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» 2017年01月10日 06時00分 UPDATE

2016年のSIMフリースマホを振り返る&2017年への期待 (1/2)

2016年はさまざまなSIMロックフリースマートフォンが発売されたが、中でも気になるトピックをピックアップするとともに、2017年の期待をまとめていきたい。

[田中聡,ITmedia]

 2016年はさまざまなSIMロックフリースマートフォンが発売されたが、中でも気になるトピックをピックアップするとともに、2017年の期待をまとめていきたい。

プレミアムスマホの増加

 世間では「格安スマホ」という言葉が浸透しているが、2016年は「プレミアムスマホ」の増加が印象的だった。2015年以前に日本で発売されたSIMロックフリースマホは、2万〜3万円台の価格でそこそこの機能を持ったモデルが大半だったが、2016年はGalaxyやXperiaの上位モデルに匹敵するほどスペックが高く、かつ一芸に秀でたスマホが増えたのが印象的だった。

 例えばHuaweiからはライカと共同開発したデュアルカメラを搭載した「HUAWEI P9」や「HUAWEI Mate 9」、ASUSからは光学3倍ズームカメラ付きの「ZenFone Zoom」、ZTEからは旭化成エレクトロニクスのオーディオ専用チップや「Dolby Atmos」を搭載した「AXON 7/7 mini」、TCLからはVRゴーグルが標準でセットになった「IDOL 4」などが登場した。バッテリーやカメラの外付けモジュール「Moto Mods」を装着できる、Motorolaの「Moto Z」「Moto Z Play」も印象的だった。

HUAWEI P9 「HUAWEI P9」

 一時注文を停止するほど予約が殺到したASUSの「ZenFone 3 Deluxe(ZS570KL)」は、大手キャリアのスマホでも見られない、Snapdragon 821、6GBメモリ、256GBストレージというスペックの高さが目を引いた。他に、5.7型のWQHD(1440×2560ピクセル)Super AMOLEDや10コアCPU、4GBメモリを搭載したFREETELの「KIWAMI 2」も、スペックの高さが際だっていた。

ZenFone 3 Deluxe(ZS570KL) 「ZenFone 3 Deluxe(ZS570KL)」

 Huaweiの「HUAWEI P9 lite」やFREETELの「REI」といった、2万円台で必要な十分なスペックを備えたモデルも人気を集めたが、“ハイエンド”の選択肢が増えるのはうれしい限り。2017年もバラエティー豊かな端末がSIMフリー市場を盛り上げてくれそうだ。

LTE/3Gの同時待受に対応

 LTEと3Gの同時待受(DSDS=デュアルSIM、デュアルスタンバイ)に対応した機種が増えたことも、2016年のトピックだった。これまでもデュアルSIMに対応したSIMロックフリースマホはあったが、2Gと3Gという組み合わせだったため、(2Gのない)日本では意味のない機能となっていた。しかしLTEと3Gに対応したことで、3G側は電話用、LTE側ではデータ通信用という具合に日本でも使い分けることが可能になった。

DSDS LTE/3Gの同時待受に対応した機種が増加した

 LTE/3GのDSDSは、Motorolaの「Moto G4 Plus」「Moto Z」「Moto Z Play」、ASUSの「ZenFone 3」「ZenFone 3 Deluxe」、ZTEの「BLADE V7 MAX」「AXON 7」「AXON 7 mini」、Huaweiの「HUAWEI Mate 9」、NTTレゾナントの「gooのスマホ g07」などが対応する。

 ただしDSDSが対応するのはあくまで「同時待受(デュアルスタンバイ)」のみで、一方のSIMで電話をしながら、もう一方のSIMでデータ通信をすることはできない。通話とデータ通信を同時に行える「DSDA(デュアルSIM、デュアルアクティブ)」に対応したスマホの登場にも期待したい。

 またDSDSでデュアルSIMに対応しているとはいえ、片方のSIMスロットはmicroSDと兼用となっている機種が大半であるため、microSDとの併用を考えている人は要注意。Moto G4 Plusは2つのSIMスロットとmicroSDスロットが独立しているので利便性が高い。

DSDS Moto G4 Plusは、デュアルSIMとmicroSDスロットが独立した数少ない機種だ

au VoLTEの対応機種が増加

 au VoLTEに対応した機種が増えたことも大きなトピックだった。au VoLTEに対応することで、au回線を使ったSIMカードでもLTEネットワーク上で音声通話が可能になり、mineoやUQ mobileなどau回線を使ったMVNOのサービスで利用できるスマホが拡大する。なおVoLTEとMVNOの関係はこちらの記事も参照。

 これまでのau系MVNOでは、対応端末の少なさが課題とされてきたが、au VoLTE対応機種が増えることで、この課題が解消される。特にau VoLTEの対応に積極的だったのがASUSだ。「ZenFone 2 Laser」と「ZenFone Go」はソフトウェア更新でau VoLTEに対応したほか、「ZenFone 3」「ZenFone 3 Deluxe(ZS550KL)」「ZenFone 3 Laser」「ZenFone 3 Ultra」は当初からau VoLTEに対応している。

au VoLTE au VoLTE対応機種が増えたことで、UQ mobileの対応機種も増加

 ほかに海外メーカーではLGエレクトロニクスとTCL、国内メーカーでは富士通、シャープ、京セラがau VoLTE対応スマホを提供している。HuaweiがUQ mobile向けに、au VoLTEに対応させた専用機「HUAWEI P9 lite PREMIUM」を投入したのも記憶に新しい。

 このように、au系MVNOにとっては追い風といえる状況が続いており、「対応機種が少ない」という弱点は解消されつつある。あとはHuawei(P9とMate 9はau VoLTE非対応)、FREETEL、ZTEといったメーカーにもau VoLTE対応機種を増やしてほしいところだ。

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