Samsungが「Galaxy Note7」発火問題の原因を発表――バッテリー自体に問題あり

» 2017年01月23日 12時50分 公開
[田中聡ITmedia]

 Samsung Electronicsは1月23日、「Galaxy Note7」のバッテリー発火問題の調査結果を発表した。

 2016年8月に発売されたGalaxy Note7は、バッテリーが発火・爆発する事故が起き、10月に販売停止となった。日本でもドコモとKDDIが冬モデルとして発売する予定だったが、発売中止になった経緯がある。

Galaxy Note7 販売中止となった「Galaxy Note7」

 同社は23日に韓国ソウルでカンファレンスを開き、Samsung Electronics モバイルビジネスコミュニケーションのプレジデントであるDJコー氏が詳細を説明した。

 SamsungはGalaxy Note7の発火問題を受けて、バッテリー、本体、ソフト、物流といったさまざまな面から調査。700人のエンジニアが、20万台の端末と3万個のバッテリーを調べた。調査内容は充電と放電を繰り返す、急速充電のオンとオフを繰り返す、背面カバーのあり/なしで充電をする、といったもの。また虹彩認証、USB Type-C、サードパーティーのアプリなどの影響も調べた。自社での調査に加え、UL、Exponent、TUV Rheinlandの3つの研究機関にも発火原因の調査を依頼した。

 これら調査の結果、本体、ソフト、物流の影響はなく、バッテリーそのものに発火の原因があることが判明した。

Galaxy Note7 Galaxy Note7をはじめとするスマートフォンに使われているリチウムイオンバッテリーの内部構造

 Galaxy Note7では、1回目のリコールまでと、2回目のリコールまでに異なるメーカーのバッテリーを使用しているが、それぞれで異なる発火原因が見られた。

 1回目のリコールまでに使われていた「バッテリーA」については、バッテリー右上の負極がゆがんだことを主因に挙げ、もう1つの原因として負極のチップが平面に位置しておらず、誤ってカーブしていることを挙げている。

Galaxy Note7 バッテリーAの発火原因。「Abnormal」がGalaxy Note7の場合

 2回目のリコールまでに使われていた「バッテリーB」については、正極で溶接がうまくできていないことで絶縁テープと(正極と負極を絶縁する)セパレーターが破損し、正極の端子と負極が触れることを主因に挙げた。もう1つの原因として、いくつかのバッテリーには絶縁テープが貼られていなかったことを挙げている。

Galaxy Note7 バッテリーBの発火原因。「Abnormal」がGalaxy Note7の場合

 Galaxy Note7の発火問題を受け、Samsung Electronicsは、バッテリーの安全性を高める取り組みを導入し、8つの検証を行う。検証には耐久テスト、エックス線での検査、分解、放電/充電テスト、実際の利用シーンに即したテストなどが含まれる。

Galaxy Note7 今後はバッテリーについて8項目をテストする

 バッテリーのデザインや、スマートフォン本体のデザイン・素材・耐久性や、充電時の温度にも関連するソフトウェアアルゴリズムなどの安全性も検証する。また、専門家を招いたグループも形成し、外部からの意見も取り入れていく。

Galaxy Note7 ハードとソフトからも安全性を検証する

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年02月24日 更新
  1. ソフトバンク史上初の「10万件純減」――KDDIと共に「数より質」の経営にシフト (2026年02月22日)
  2. 米Orbic、日本市場から事実上の撤退か オービックとの商標訴訟に敗訴、日本法人から情報発信なし【更新】 (2026年02月22日)
  3. 5.3型の小型スマホ「Mode 1 Pocket」を試す 唯一無二のサイズ感、サブ機での運用が最適か (2026年02月23日)
  4. ガストで人を介さず「テーブル決済」、食い逃げ対策はあるのか? すかいらーくに聞いた安心の仕組み (2026年02月21日)
  5. 「Pixel 10a」は何が進化した? 「Pixel 9a」「Pixel 10」とスペックを比較 “aシリーズ初”の機能も (2026年02月19日)
  6. ガストの「テーブル決済」をPayPayで試してみた 便利だけど思わぬワナも (2024年04月14日)
  7. 【ワークマン】1280円の「アーバンマルチストレージサコッシュ」 ミニポーチになる取り外し可能な収納ポケット付き (2026年02月23日)
  8. 着脱は“カチッ”と一瞬 Apple Watch Ultraを格上げするAulumuのマグネット式ナイロンバンド「C03」が快適 (2026年02月16日)
  9. 【ワークマン】1500円の「Wジョイントスクエアサコッシュ」 独立した2気室構造&前面メッシュポケットで収納 (2026年02月19日)
  10. ソフトバンクが「iPhone 16e」「Galaxy S25/S25 Ultra」を価格改定 月1円から (2026年02月20日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年