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» 2017年01月23日 18時38分 UPDATE

山根康宏の海外モバイル探訪記:MVNOのプリペイドSIMもある――ニューヨークの空港に増える「SIM自動販売機」

世界の空港の中には「SIM自動販売機」が設置されていて、手軽にプリペイドSIMを買えます。CES 2017取材のため途中で立ち寄ったニューヨークの空港に行ったところ、プリペイドSIMの自動販売機の数が急増していました。

[山根康宏,ITmedia]

 SIMロックフリーのスマートフォンを持っていたら、ぜひ試してみたいのが、海外旅行時に現地のプリペイドSIMを買うことでしょう。しかし慣れないうちは空港の通信事業者のカウンターでどうやって買えばいいか分からないもの。でも世界の空港の中には「SIM自動販売機」が設置されていて、一言も話さずにプリペイドSIMを買えるのです。

ニューヨークの空港に急増するプリペイドSIMの自動販売機

 SIM自動販売機は英ロンドンのヒースロー空港や、マカオのフェリーターミナルなどに設置されている例が有名です。また米国の空港でもちらほらと自動販売機を見かけます。ただ米国の自動販売機で売られているのはSimTravelerが発行している全世界向けのグローバル対応プリペイドSIMで、通話利用を考えた料金体系になっています。データ料金は0.29ドル/MB、100MBで3000円強なので、これなら日本の回線でローミング利用した方がお得です。

 このSimTravelerのプリペイドSIMはガラケー時代のものなのでしょうね。スマートフォンで使うことはあまり考慮されていない料金体系でもあり、せっかく自動販売機があっても、あまり売れていないと思われます。

 ところがCES 2017取材のため途中で立ち寄ったニューヨークの空港に行ったところ、プリペイドSIMの自動販売機の数が急増していました。荷物を受け取るエリアの至るところで見かけたほか、制限エリアを超えた搭乗口エリアにも多数設置されていたのです。

SIM自販機 ニューアーク国際空港。ATMと並んでプリペイドSIMの自動販売機が設置されている
SIM自販機 支払いにはクレジットカードが利用できる

 そして販売されているSIMの種類を見ると、SimTravelerのSIMだけではなく、米国MVNOのプリペイドSIMも販売されていました。MVNOの「Ultra Mobile」のSIMで、30日間通話とSMSが使い放題、データは1GBで60ドル。また1GB後は速度規制がかかるものの、SNSのメッセージのやりとりなら十分利用可能。やや高い感じがするものの、米国に来て電話もデータも使いたいという人には便利なSIMでしょう。

SIM自販機 別のタイプの自動販売機
SIM自販機 MVNOのUltra MobileのSIMを販売

 こちらはニューヨークJFK空港の出発フロアにあった自動販売機。このタイプのものは昔から見かけるものですが、こちらでもUltara Mobileを販売中。米国向けのプリペイドSIMとして、Ultara Mobileは大人気。というかUltara Mobileががんばって営業して自販機販売を拡大しているのでしょう。

SIM自販機 古くから設置されているタイプの自動販売機
SIM自販機 ここでもUltra Mobileを販売。以前はSimTravelerのものしか売っていなかった

 ところで最初の写真を見ると、自動販売機の下に何から大きい口が開いていますね。よく見ると下側ではフィーチャーフォンを売っているようです。「日本、韓国、カナダ以外」と注釈があるのでGSMのケータイですね。珍しいので買ってみようと思ったのですが価格表記なし。ボタンを押すと「売り切れ」の表示。地道に売れているんでしょうか。

 さて、自動販売機で買えるUltra MobileのプリペイドSIMですが、米国ならどの都市にでもある家電量販店のBest Buyやドラッグストアでも販売されています。しかもそちらでは定価で売られており、値段は安めです。例えば29ドルでデータ2GB、34ドルでデータ4GBが使えるプランのSIMが販売されています。時間に余裕があるときは自動販売機ではなく、街中に出てSIMを買った方がいいでしょう。

SIM自販機 自動販売機ではフィーチャーフォンも販売している
SIM自販機 Best BuyなどのプリペイドSIM売り場。紫色のUltra MobileのSIMは自動販売機より安い

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