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» 2017年04月01日 15時10分 UPDATE

荻窪圭のiPhoneカメラ講座:春らんまん! 今だからこそ桜を撮るべし

桜の季節です。こんな時こそ、iPhoneで桜を撮るのです。

[荻窪圭,ITmedia]

 こんな光景がそこらじゅうで見られる季節になりました。

満開の桜

 桜の季節はあっという間にやってきてあっという間に終わってしまうので慌てて書くのである。iPhoneで桜を撮ろう。

桜全体を撮るときは「晴れた日の順光」で撮るべし

 桜を撮るためのポイントはいくつもあるのだけれど、まずは「引いて撮るか寄って撮るか」が重要だ。

 iPhoneのカメラって全体としてはよく撮れる。でも、桜は被写体として難物。引いても寄ってもなかなか思ったようには撮れないのである。

 少しでもうまく撮るにはどうしたら良いか。桜全体を撮りたいときは、光が超大事なのだ。

 曇っている日に撮るとこんなことになっちゃう。

曇りの日に撮った桜 曇りの日の桜(iPhone 6 Plusで撮影)

 すごくきれいでデカいソメイヨシノなんだけれど、空がどんよりとしてると、桜もどよんと撮れてしまう。無理矢理明るさを上げて(露出を上げて)撮っても良いけれど、曇りは「曇り」である。しょうがない。

 桜全体を撮りたいときは、晴れた日に撮ること。これは必須。しかも順光か半順光。逆光だと桜が暗く写ってしまうから。斜め後ろから光が当たってるくらいが撮りやすい。

 ハイエンドなデジタルカメラを持ってきてあれこれセッティングしてカッコよく撮るなら話は別だけれど、iPhoneでさっと撮るなら、良い条件を整えることが重要なのだ。

 大事なのは「この桜を撮りたい」と思ったら、近づいたり離れたりその周りをぐるっと回って、光が当たっていて背景が青空でその木の個性が出る角度を探すこと。足で稼げ、である。

 というわけで、そういうことを考えつつ撮ったのがこちら。光が斜め上から当たってて青空も入ってて桜っぽくなった。

晴天のもと撮影した桜 晴天のもと撮影した桜(iPhone 6s Plusで撮影)

 時間も大事。次の被写体であるしだれ桜は、背景にガスタンクを入れて撮ろうと思うと午前中じゃなきゃいけない。午後だと逆光になって桜の色がきれいに出ないのだ。

しだれ桜とガスタンク しだれ桜とガスタンク(iPhone 6 Plusで撮影)

 「満開になったらこの桜を撮りに行こう!」と思ったら、「良い角度で良い陽射しが当たるのはいつなのか?」ということくらいは頭に入れておくべし。太陽の位置は大事である。

ググっと寄ればきれいに撮りやすい

 桜を撮るときは距離感も大事。

 さっきみたいに引いて全体を撮るのって、実は難易度が高い。桜が満開じゃないと寂しいし、陽射しや天候で写りがぐっと変わるし、回りとのバランスも大事になる。

 そこでもうちょっと寄ってみる。

 奥多摩へ遊びに行ったら大きな桜が満開になっていた。そこで崖の上から見下ろして撮影。高低差を強調してみた。よく見ると、これを撮影してる私の影が映ってるけど気にしてはいけない。

崖の上で撮った大きな桜 崖の上で撮った大きな桜(iPhone 6s Plusで撮影)

 逆光時でも、ぐっと寄ってしかも明るく撮れれば、印象的な写真になる。

 普通に近くで撮ると、下の写真のような感じ。逆光で桜が暗い。後ろに太陽見えているし……。

普通に寄って撮った桜 普通に寄って撮った桜(iPhone 7 Plusで撮影)

 しかし、こんな状況下でも、花びらにタップしてフォーカスを合わせて、指を上にスライドさせて明るくしてやれば花の様子が見えてきて、逆光で花びらが透ける感じが出てカッコよくなる。

花びらにフォーカスを合わせて撮った桜 花びらにフォーカスを合わせて撮った桜(iPhone 7 Plusで撮影)

 逆光時は花びらにフォーカスして撮れ、ということだ。

 「まだ満開には遠いな……」っていう時でも、咲いている花にフォーカスすればOKだ。

 で、やっちゃいがちなのがこれ!

背景にピントが合ってしまった図 背景にピントが合ってしまった図(iPhone 7 Plusで撮影)

 せっかくの桜なのにピントが背景に合っている。本当によくやってしまいがち。

 撮りたい花を中央に置いたら、ちょっと待つべし。超近距離だと、ピントが合うのにちょっと時間がかかることがあるから。

 もちろん、タッチフォーカスを使ってサッと合わせるのも良し。

花にピントを合わせた図 花にピントを合わせた図(iPhone 7 Plusで撮影)

 どうしても背景にピントが合ってしまう時はどうするか。最近のiPhoneはオートフォーカス(AF)が強化されてるのでそういうケースは減っているけれど、ちょっと前のiPhoneだと、どうしても背景にピントが合ってしまうことが良くある。

 もし誰かと一緒にいるなら、桜の花の後ろのちょうど後ろに手のひらを出してもらうとピントが合いやすい。要するに「桜の花より大きい、ここしかピント合わせる場所ないだろ」っていうようなものをちょっと出して、そこにタッチフォーカスして、ピント位置を固定してから撮ればいいのだ。

 自分の手を伸ばしてもいいけど、まあその辺は各自工夫で。

 可能な限りぐぐっと寄っちゃうと花びらがきれいに撮れる。木の幹に直接咲いてたりすると背景が暗いので、花びらがぐっと締まってくっきり見える。

幹に直接咲いた桜の花 幹に直接咲いた桜の花(iPhone 7 Plusで撮影)

 iPhone 7 Plusの人なら、ここで「ポートレートモード」の出番。背景がきれいにボケてくれるのでこれを使わない手はない。曇っている日でも、桜にぐっと寄っちゃえばけっこうキレイに撮れる。

ポートレートモードで撮った桜の花 ポートレートモードで撮った桜の花(iPhone 7 Plusで撮影)

 川沿いの桜の枝が大きく川にかぶっていたので、橋の上から身を乗り出して撮ってみた。画面全部が桜の花。こうすれば曇ってても気にならない。

一面の桜の花 一面に広がる桜の花(iPhone 6 Plusで撮影)

 雨の日でもOK。「雨の日だよ」って強調したいがために、わざとビニール傘をいれてみたけれど、雨の日は花びらにぐっと寄って濡れてる姿をみせちゃうのだ。

雨の日の桜の花 雨の日の桜の花(iPhone 6s Plus)

 そうそう、雨の日に桜を撮りたいときは透明のビニール傘がお勧め。光を通すから。暗い色の傘だとそのせいで桜も暗くなっちゃうし、傘の色が反射して花びらの色に影響しちゃうこともあるし。

 つまり、大事なのは「距離と角度と光」なのだ。それを頭にいれて近づいたり離れたり左へ行ってみたり右へ行ってみたりして、いいポジションを見つけること。

 今年の桜は今年しか撮れないもの。

 花見のみならず、歩いていていい桜を見つけたら、撮っておくべし。

 あとは、トリミング(クロップ)したり、写真アプリや「Snapseed」や「Instagram」を使ってちょいと「お化粧」を施してシェアするだけだ。

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