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» 2017年05月19日 16時46分 UPDATE

通信速度定点観測:b-mobileが昼に大健闘 ドコモ本家はやはり速い――「格安SIM」17サービスの実効速度を比較(ドコモ回線4月編) (1/2)

格安SIMを選ぶうえで料金と並んで重要な「通信速度」。本企画では、主要な格安SIMサービスの通信速度を月に1回、横並びで比較する。今回は2017年4月のドコモ回線を使ったサービスの測定結果を紹介しよう。

[小林誠,ITmedia]

 MVNOが提供している「格安SIM」を選ぶうえで、料金はもちろんだが、「通信速度」も重要な決め手になる。料金は各社のWebサイトやカタログに表示されていて比較しやすいが、通信速度は各社一律「下り最大150Mbps」「下り最大225Mbps」などと表記されており、実際のところどれだけの速度が出るのかが分からない。

 そこで、各社が提供している格安SIMの“実効速度”を毎月調査し、その結果を横並びで紹介。今回は2017年4月編として、ドコモ系MVNOの通信速度をレポートしたい。au系MVNOについても同時に調査したので、別途記事を掲載する。本企画がMVNOサービスを選択する際の一助になると幸いだ。

 なお、4月には平日昼と夕方に、YouTube動画の再生テストも行っているので、こちらも参考にしてほしい。

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通信速度の調査方法

 今回、テストを行ったのは以下の20サービス。

  • IIJmio
  • OCN モバイル ONE
  • BIGLOBE SIM
  • b-mobile(おかわりSIM)
  • LINEモバイル
  • 楽天モバイル
  • NifMo
  • ロケットモバイル
  • FREETEL SIM
  • DMM mobile
  • U-mobile PREMIUM
  • mineo(Dプラン)
  • DTI SIM
  • 0 SIM
  • イオンモバイル
  • エキサイトモバイル
  • nuroモバイル
  • ドコモ(mopera U)

 本家ドコモのサービスであるmopera Uを除くと、MVNOのサービスは計17となる。いずれのSIMもLTEの高速通信に対応したものを使っている。

 調査条件は以下の通り。

  • 計測端末:ZenFone 3×2台
  • 計測アプリ:RBB SPEEDTEST
  • 計測日時:4月26日(水)12時20分〜、18時〜、2月27日(木)8時50分〜
  • 計測場所:JR横浜駅西口
  • 計測回数:下りと上り3回ずつ(平均値を掲載)

 通信測定のエラー、明らかにありえない速度(理論値超え)が表示された場合は再測定としている。同時に使えるスマホは2台のみなので、全サービスを同時に測定しているわけではない。各サービスの測定開時刻は、テスト結果の表を確認してほしい。記事で明記している速度結果は特記がないものを除き、3回の平均値。

 本企画で紹介する通信速度は、時間帯や場所によって大きく変化するので、記事で紹介されている数値を100%うのみにせず、あくまで参考値としてご覧いただきたい。

午前の下りはmineo(Dプラン)が100Mbps超え、上りは楽天モバイルがトップ

 今回の測定は4月26日(水)と27日(木)に行った。まずは27日8時50分〜の測定結果をお伝えする。

格安SIM速度比較

 2月、3月と都内のアイティメディアで測定を行ったが、4月から横浜駅前に戻った。やはり都内と同じく9時前後は比較的帯域に余裕があるようで、MVNOの17サービス中、下り10Mbpsを超えたのは14サービスだった。

 さらに屋外での測定、しかも天候は雨ということもあって、スマホを操作している人が少ないのか速度も伸び、トップは「mineo(Dプラン)」の104.82Mbps。続くのが「エキサイトモバイル」で92.67Mbps。本家ドコモの「mopera U」が86.94Mbpsで3位だ。

 以降は「DTI SIM」(79.33Mbps)、「LINEモバイル」(76.99Mbps)、「U-mobile PREMIUM」(71.62Mbps)と70Mbps台が続き、「DMM mobile」(69.88Mbps)、「IIJmio」(69.84Mbps)、「NifMo」(64.16Mbps)と9位までが60Mbps以上。10位に「楽天モバイル」(39.23Mbps)。

 数十Mbpsが当たり前のなか、明らかに遅かったのが「0 SIM」(0.27Mbps)。前回までの測定でもそうだが他のSIMと比べ極端に遅く、つらい結果が続いている。その次に遅かったのは「OCN モバイル ONE」(5.67Mbps)と「DTI SIM」(6.74Mbps)で、他のサービスは10Mbps以上となる。

 上りも前回までの都内の測定と比べると好調で、10Mbpsを超えたMVNOは10サービス。楽天モバイルがトップで22.64Mbps。本家ドコモのmopera U(21.57Mbps)が続き、mineo(Dプラン)が21.48Mbpsで3位、NifMoも20.05Mbpsだ。0 SIMの上りは8.51Mbpsで下りよりは悪くない。最下位は6.02MbpsのDTI SIMだったが、極端に低い数値ではない。

JR横浜駅西口での測定結果(午前)
計測開始時刻 下り平均(Mbps) 上り平均(Mbps)
IIJmio 8:58 69.84 9.38
OCN モバイル ONE 8:58 5.67 9.19
BIGLOBE SIM 9:02 14.79 10.87
b-mobile(おかわりSIM) 9:02 17.13 13.21
LINEモバイル 9:05 76.99 6.67
楽天モバイル 9:05 39.23 22.64
NifMo 9:09 64.16 20.05
ロケットモバイル 9:12 14.32 14.66
FREETEL SIM 9:09 13.79 16.13
DMM mobile 9:19 69.88 14.96
U-mobile PREMIUM 9:12 71.62 14.66
mineo(Dプラン) 9:23 104.82 21.48
DTI SIM 9:23 6.74 6.02
0 SIM 9:26 0.27 8.51
イオンモバイル 9:29 79.33 7.52
エキサイトモバイル 9:26 92.67 13.68
nuroモバイル 9:29 11.35 9.73
ドコモ(mopera U) 9:20 86.94 21.57

昼はmopera Uが下り70MbpsでMVNOを圧倒する

 続いて、ランチタイム(12時20分〜)の結果を見ていこう。こちらは26日(水)に測定。雨は降らなかったものの、空は重い雲に覆われ、あまり天気は良くない。昼時にしては周辺はやや静か。2月、3月のアイティメディアでの測定と比べると、mopera Uの結果が抜きん出ており、横浜駅前では下り73.66Mbpsを記録。一方のMVNOは軒並み速度が落ちている。

格安SIM速度比較

 下り1Mbps以上のMVNOは4サービスのみ。トップは「b-mobile(おかわりSIM)」の7.25Mbps、FREETEL SIMが5.36Mbpsで2位、LINEモバイルは1.29Mbps、nuroモバイルが1Mbpsだ。他のMVNOは1Mbps以下となる。

 なかでも0 SIMは0.06Mbpsで相変わらず散々な結果。NifMoの0.18Mbpsもつらい測定値だ。

 上りは午前中の結果に近く、1〜27Mbps台に散らばった。最速は27.19Mbpsのロケットモバイル。mopera Uが27.04Mbpsで続き、DTI SIM(26.56Mbps)、OCN モバイル ONE(20.28Mbps)が20Mbps以上。ワーストはIIJ mioの1Mbps。ただワースト2位がFREETEL SIM(5.65Mbps)なので、IIJmioだけが極端に悪かったというわけではない。

JR横浜駅西口での測定結果(午後)
計測開始時刻 下り平均(Mbps) 上り平均(Mbps)
IIJmio 12:29 0.63 1
OCN モバイル ONE 12:29 0.4 20.08
BIGLOBE SIM 12:32 0.51 9.63
b-mobile(おかわりSIM) 12:32 7.25 12.08
LINEモバイル 12:36 1.29 8.27
楽天モバイル 12:36 0.54 7.35
NifMo 12:39 0.18 14.28
ロケットモバイル 12:44 0.57 27.19
FREETEL SIM 12:39 5.36 5.65
DMM mobile 12:48 0.77 12.49
U-mobile PREMIUM 12:44 0.36 11.76
mineo(Dプラン) 12:52 0.6 17.5
DTI SIM 12:52 0.42 26.56
0 SIM 12:56 0.06 6.49
イオンモバイル 12:59 0.91 7.74
エキサイトモバイル 12:56 0.75 5.79
nuroモバイル 12:59 1 10.85
ドコモ(mopera U) 12:48 73.66 27.04

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