アップルが3月27日にシカゴでイベントを開催――日本でも注目の「教育市場向け新製品」を発表か石川温のスマホ業界新聞

» 2018年03月23日 10時00分 公開
[石川温]
「石川温のスマホ業界新聞」

 3月16日深夜、アップルが報道関係者にイベントの招待状を配布した。

 日時は3月27日、場所はアメリカ・シカゴだ。

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この記事は、毎週土曜日に配信されているメールマガジン「石川温のスマホ業界新聞」から、一部を転載したものです。今回の記事は2018年3月17日に配信されたものです。メールマガジン購読(月額540円・税込)の申し込みはこちらから。


 これまでは、サンフランシスコだったり、アップル本社のあるクパチーノだったことを考えれば、シカゴという場所はかなり異例だ。しかも、会場はシカゴの公立高校だ。

 招待状のキャッチコピーは「Let's take a field trip」。「社会科見学に行きましょう」といった感じ。さらに「生徒と先生に向けた新しい創造的なアイデアを聞きに来てください」とある。

 場所やメッセージを考慮すると、教育現場向けの製品やサービス、実例などが披露される見込みだ。

 実際に2017年12月、シカゴの公立学校と私立大学がアップルとパートナーシップを結んでいる。50万人規模の生徒がSwiftによるアプリ開発の授業を受けることになったという。

 このプログラムが2018年春から始まる計画であるため、今回の発表会は、この具体的な内容と製品が一緒に披露されるのではないかと見られている。

 Swiftを学ぶには、iPad向けアプリの「Swift Playgrounds」がある。実際にコードを書こうと思ったら、MacBook Airあたりが必要にあるだろう。招待状に書いてあるアップルのロゴマークがペンで書かれているところをみると、Apple Pencilでも何かしらアップデートがあるような気もしてくる。

 現在、iPadのCMでは盛んに「What's Computer?」と子どもがiPad Proを使いこなしている様子が流れているが、子どもに高額なiPad Proを持たせるのは躊躇してしまうだろう。とはいえ、安価なiPadではApple Pencilが使えない。安価なiPadでもApple Pencilが使えるようになるのか、期待したいところだ。

 アメリカの教育向け市場においては、グーグルの安価なChrome Bookが大人気だ。アップルとしても、Chrome Bookよりも購入しやすく、安心して子どもが使えるという点をアピールしたいはずだ。その点においては、価格設定は重要になるはずだ。

 日本市場においても、2020年には小学校でプログラム教育が必修化される。すでに、ASUSやレノボなどは、日本でもChrome Bookの取り扱いに注力しつつある。

 2020年に向けて、各社の教育市場向けの取り組みが本格化していきそうだ。

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