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» 2008年02月28日 12時45分 UPDATE

モバイルノート08年春モデル徹底検証:第3回 小型軽量ノート6台の拡張性を問う (1/4)

AirよりもX300よりも軽くて小さな光学ドライブ搭載モバイルノートPCをとことん比較する特集も中盤戦に突入。今回のテーマは「拡張性」だ。

[前橋豪,ITmedia]
tm_0802mnb3_01.jpg 光学ドライブ内蔵でも軽いモバイルPCを狙う

 前回は、小型軽量モバイルノートPCの最新モデルを集め、本体サイズ、重量、堅牢性、バッテリー、ACアダプタなど、携帯性に関する項目をチェックした。取り上げたのは以下の6台だ。

 いずれも国内主要メーカーが持てる技術を惜しみなく投じた製品で、DVDスーパーマルチドライブを内蔵していながら重量1.3キロを切る“ニッポンならではの小型軽量かつ多機能なモバイルノートPC”に仕上がっている。

本特集で比較する6台のモバイルノートPC(実売価格は2008年2月28日現在)
製品名 メーカー 液晶ディスプレイ CPU HDD 重量 実売価格
LaVie J LJ750/LH NEC 12.1インチワイド(1280×800ドット) 超低電圧版Core 2 Duo U7600(1.2GHz) 160GB(2.5インチSATA/5400rpm) 約1.279キロ 27万5000円前後
VAIO type G VGN-G2KAN ソニー 12.1インチ(1024×768ドット) 超低電圧版Core 2 Duo U7600(1.2GHz) 80GB(1.8インチUATA/4200rpm) 約1.143キロ 24万5000円前後
VAIO type T VGN-TZ72B ソニー 11.1インチワイド(1366×768ドット) 超低電圧版Core 2 Duo U7600(1.2GHz) 80GB(1.8インチUATA/4200rpm) 約1.22キロ 26万円前後
dynabook SS RX1/T7E 東芝 12.1インチワイド(1280×800ドット) 超低電圧版Core 2 Duo U7600(1.2GHz) 80GB(2.5インチSATA/5400rpm) 約1.059キロ 22万5000円前後
Let'snote LIGHT CF-W7 パナソニック 12.1インチ(1024×768ドット) 超低電圧版Core 2 Duo U7600(1.2GHz) 80GB(2.5インチSATA/5400rpm) 約1.249キロ 25万円前後
FMV-BIBLO LOOX R70Y 富士通 12.1インチワイド(1280×800ドット) 低電圧版Core 2 Duo SL7100(1.2GHz) 120GB(2.5インチSATA/5400rpm) 約1.27キロ 24万円前後

 今回は、各モデルの光学ドライブやインタフェース、通信機能、メモリスロットといった拡張性を比較する。これらは使い勝手に直結する重要なポイントだが、当然ながら搭載する機能が増えれば、それだけ本体サイズや重量に影響してくる。6台のモバイルノートPCが、小型軽量のボディにどれほどの機能を詰め込んでいるのかに注目してほしい。


同じようで異なるDVDスーパーマルチドライブの仕様

 本特集で集めた6台のモバイルノートPCは、いずれもDVDスーパーマルチドライブを内蔵している。モバイルノートPCで光学ドライブを使うかどうかはユーザー次第だが、外出先でCD/DVDメディアを読み書きできたり、ポータブルCD/DVDプレーヤーとして活用できるなど、利便性は高い。DVDメディアを使ってリカバリする場合も、本体に光学ドライブを内蔵していれば手軽に行える。いずれも本体の重量は1.3キロを切る軽さなので、CD/DVDメディアを使わなくてもDVDスーパーマルチドライブがじゃまに感じるようなことは少ないだろう。

 下表は、各モデルが内蔵しているDVDスーパーマルチドライブの仕様をまとめたものだ。ドライブの形状や記録速度、片面2層DVDメディアの対応状況など、細かな違いがある。

各モデルに搭載されたDVDスーパーマルチドライブ
製品名 メーカー 方式 記録速度
DVD±R DVD-RW DVD+RW DVD±R DL DVD-RAM CD-R CD-RW
LaVie J LJ750/LH NEC トレイ式(9ミリ厚) 8倍速 6倍速 8倍速 4倍速 5倍速 24倍速 10倍速
VAIO type G VGN-G2KAN ソニー トレイ式(9ミリ厚) 8倍速 6倍速 8倍速 4倍速 5倍速 24倍速 16倍速
VAIO type T VGN-TZ72B ソニー トレイ式(9ミリ厚) 8倍速 6倍速 8倍速 4倍速 5倍速 24倍速 16倍速
dynabook SS RX1/T7E 東芝 トレイ式(7ミリ厚) 8倍速 4倍速 4倍速 −(再生可) 3倍速 16倍速 10倍速
Let'snote LIGHT CF-W7 パナソニック オープントップ式 8倍速 4倍速 4倍速 −(再生可) 2〜3倍速 16倍速 10倍速
FMV-BIBLO LOOX R70Y 富士通 トレイ式(9ミリ厚) 8倍速 6倍速 8倍速 4倍速 5倍速 24倍速 10倍速

 形状はLet'snote LIGHT CF-W7のみオープントップ式のシェルドライブ、ほかの5台はトレイ式のドライブを採用している。基本的な使い勝手はどちらも変わらないが、シェルドライブの場合はカバーが上方向に開くため、電車や飛行機の座席など狭い場所に本体を設置した場合、トレイの引き出しスペースが不要なぶん扱いやすい。また、汎用のトレイ式ドライブと比較して、ドライブユニット自体を小型化、軽量化できるほか、トレイの切り込みがないことでボディ側面の強度を高められるというメリットがある。

 トレイ式ドライブを採用した5台では、dynabook SS RX1/T7Eのみ7ミリ厚の薄型ドライブを採用しているのが目立つ。これはPC本体の厚さと軽さを追求しつつ、光学ドライブを内蔵するための工夫だ。モバイルノートPCで標準的な9ミリ厚ドライブより2ミリ薄いだけだが、この差がボディ全体の設計に与える影響は少なくない。実際、dynabook SS RX1は6モデルの中で、最薄、最軽量を実現している

 このような長所を持ったLet'snote LIGHT CF-W7のシェルドライブとdynabook SS RX1/T7Eの7ミリ厚トレイ式ドライブだが、1層DVD±Rメディアを除く書き込み速度が9ミリ厚トレイ式ドライブ内蔵の他製品より遅いうえ、片面2層DVDメディアの書き込みに対応していない点は注意が必要だ。ドライブ自体の性能は、LaVie J LJ750/LH、VAIO type G VGN-G2KAN、VAIO type T VGN-TZ72B、FMV-BIBLO LOOX R70Yの9ミリ厚トレイ式ドライブが有利になる。

tm_0802mnb3_02.jpg Let'snote LIGHT CF-W7:6モデルの中で唯一、オープントップ式のシェルドライブを採用している。ドライブのカバー部分はパームレストも兼ねているが、手を乗せた際にカバー部分がたわんだり、ぐらつくような不具合はない
tm_0802mnb3_03.jpg dynabook SS RX1/T7E:7ミリ厚のトレイ式ドライブが、本体の薄型化と軽量化に貢献している。ドライブの上にSDメモリーカードスロット、下にPCカードスロットを配置するなど、狭いスペースに機能を詰め込んでいる
tm_0802mnb3_04.jpg FMV-BIBLO LOOX R70Y:Let'snote LIGHT CF-W7とdynabook SS RX1/T7Eを除く4台は、性能面で有利な9ミリ厚のDVDスーパーマルチドライブを採用。FMV-BIBLO LOOX R70Yは、トレイを削って、上部にPCカードスロットを配置している

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