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» 2009年10月15日 18時20分 UPDATE

エイリアンの母艦が襲来:“宇宙級”ゲーミングPC「Area-51」との接触に成功

Alienwareの日本襲来第2弾として投入された新モデルには、待望のデスクトップPCが含まれている。このうち上位シリーズの「Alienware Area-51」をチェックしていこう。

[後藤治,ITmedia]

これはまるで巨大な宇宙戦艦だ……

og_area-51_002.jpg Alienware Area-51

 最高クラスの性能と独創的なデザインでゲーマーの心をわしづかみにするデルのゲーミングPCブランド「Alienware」から日本襲来第2弾が登場した。注目はやはりコアゲーマー向けモデルの「Alienware Area-51」だろう。試作機を入手したので早速写真で概要をチェックしていこう。

 Alienware Area-51は、Intel X58 Expressベースの基本システムに、Core i7-920/950/975を搭載し(プレミアムモデルの「Alienware Area-51 ALX」は3.86GHzでOC動作するCore i7-975 Extreme Editionも選択可能)、NVIDIA GeForce GTX 295のSLI構成やATI Radeon HD 5870のCrossFireXにも対応するフルタワー型デスクトップPCだ。実売価格は25万円前後からとなっているが、最大メモリ容量は12Gバイト(1333MHz/Area-51 ALXは1600MHz)、ストレージには最大3TバイトのHDDのほか、より高速な256GバイトSSDの複数台構成も用意しており、最高スペックで固めると75万円前後と、こちらもずば抜けている。

 もちろん、注目すべきポイントは、ハイエンドパーツをふんだんに盛り込んだ最高クラスの性能だけではない。Area-51がAlienwareたるゆえんはむしろその外観にある。本体サイズが277(幅)×656(奥行き)×557(高さ)ミリの筐体は、フルタワーと言うにはあまりに大きすぎ、アルマイト加工されたアルミニウムの外装は、スペース・ブラックと呼ばれるつや消しの黒で包まれ、圧倒的な重量感を持つ(実際、本体重量は38キロもある)。国内投入第1弾として登場した“宇宙最強の17インチゲームマシン”「Alienware M17x」は、ソーサーシルバーモデルが“飛来する円盤”を連想させたが、Area-51はまさにその母艦といった印象だ。

og_area-51_001.jpgog_area-51_003.jpgog_area-51_004.jpg ボディ各部に内蔵するイルミネーションが色を変えていくのも「Alienware M17x」と同様だ。青から紫、赤へと色を変えていく様子はPCが呼吸をしているようにも見える。色は専用ユーティリティ「Alien FX」で設定できる

og_area-51_005.jpgog_area-51_006.jpgog_area-51_007.jpg 本体前面/背面/左側面。光学ドライブ使用時のフロントマスクの開閉もソフトウェアで制御できる。拡張スロットはPCI Express x16×3、PCI Express x1×2、PCI×1。側面のパネルは工具なしで開閉できる

Area-51動画
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まさに“特別”なデスクトップPC

 また、各所に組み込まれたギミックも未来感を演出している。まず目を引くのが、Active Ventingと呼ばれるケース上部の放熱だ。これは筐体内部の温度をソフトウェア側でモニターし、しきい値を超えると自動的にスリット開閉して放熱を行うもので、7枚の羽がゆっくりと動くさまは、メカニカルな動きの中にも何か生物的な雰囲気がある。

 もう1つ驚かされたのがHDDベイの位置だ。実は左側面のパネルを開けてもケース前方側は光学ドライブ用のベイだけでシャドウベイは見あたらない。なんとHDDは右側面にあるのだ。しかも6基のベイがアパートのように区切られて並び、ベイを仕切るスリットからは複数の専用ファンを介して冷たい空気が流れ込んでいる。通常のケースでは横にしたHDDが積み重なり熱が故障の原因になることも少なくないが、Area-51の巨大なケースを生かしたこの配置は合理的と言える。もちろん、換装も工具なしで行え、交換や増設は簡単に行える。さらに、本体内にバッテリーを内蔵しており、電源を接続していない状態でも、サイドパネルを開くと同時にケース内に白色LEDが灯る仕掛けもおもしろい。作業時にケース内部が自分の影で見づらくなるといったこともなく、ある程度暗い場所での作業も可能だ。

og_area-51_008.jpgog_area-51_009.jpgog_area-51_010.jpg Active Ventingと呼ばれる自動放熱機構がAlienwareの“特別さ”をアピールする。6基のHDDベイは右側面カバー内にあり、専用ファンで冷却されている。電源に接続していない状態でもケース自体にバッテリーを内蔵しており、カバーを開けると白色LEDが内部を照らす

Alienware Area-51自動放熱機構
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Alienware Area-51 内部LED
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og_area-51_011.jpgog_area-51_012.jpgog_area-51_013.jpg CPUには液冷ユニットが装着されている。もっとも、試作機ではケースファンやGPUファンが電源投入時に盛大な音を鳴らしていた。OS起動後にファンの騒音はおさまるものの、無音というわけではない。なお、同社の話では年内中にGPUの液冷オプションも用意するとのこと(写真=左)。フロントマスクはすっきりとしたデザインだが、本体上部手前のカバー内にUSB 2.0やIEEE1394、eSATA、音声入出力などのコネクタが格納されている(写真=中央)。Area-51は標準で1100ワットの大容量電源を内蔵するが、なんと電源ユニットもケース背面から工具なしで引き出せるようになっている(ただし、そのまま引き出すには内部のコネクタを外す必要がある)。より消費電力の大きなグラフィックスカードが登場したときなど、電源ユニットの交換が必要になったときは便利だ(写真=右)

 以上、写真を中心にAlienware Area-51の概要を駆け足で見てきた。いかにもAlienwareの名にふさわしい“特別な”デスクトップPCであることが分かっていただけただろうか。今回の評価機は試作機だったためベンチマークテストなどは実施しなかったが、いずれ改めてその性能に迫ってみたい。

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