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» 2010年03月02日 21時13分 UPDATE

CeBIT 2010:NVIDIA、グラフィックス専用になった次世代IONを発表

NVIDIAがPine-Trail対応の次世代IONをCeBIT 2010の開幕にあわせて発表した。グラフィックス専用となったが、Optimusに対応してIGPと自動切換えが可能など、注目すべき機能を実装する。

[長浜和也,ITmedia]

Pine-Trail対応“GPU”となった新しいION

 NVIDIAは、3月2日に最新のAtom(開発コード名:Pine-View)に対応する次世代「ION」を発表した。ただし、今回登場したIONは、Pine-View世代のAtomとIntel NM10チップセットで構成される“Pine-Trail”プラットフォームに組み込むGPUとして機能する。従来のIONは、グラフィックスコアを統合するほか、メモリコントローラや、画像出力インタフェースを実装してたが、Pine-View世代のAtonでは、CPU側にそれらの機能が統合されてしまったため、IONとしては、グラフィックスコアに特化することになった。

kn_nxtion_01.jpg 従来のIONで構成するプラットフォームとPine-trailに対応する次世代IONで構成されるプラットフォームの比較。新しいIONは「外付けのGPU」として機能することになる

 NVIDIAがこれまでのIONで訴求してきたように、次世代IONでも、インテルのAtomプラットフォームを採用するNetbookやNettopで困難だったHDコンテンツの再生や加工が可能になり、3Dゲームの動作が快適に行えること(といっても比較的3D描画負荷の軽いものに限られる)を優位点としてアピールする。さらに、利用できるWindows 7のエディションも、IONプラットフォームを採用するシステムでは、現在Netbookなどで主流のWindows 7 StarterだけでなくWindows 7 Home Premiumが導入できるようになることを特徴の1つとして挙げている。

 次世代IONでは、外付けGPUとチップに統合されたIGPを自動で切り替える「NVIDIA Optimus」にも対応するため、通常の処理では消費電力の少ないPine Viewに統合されたIntel GMA 3150を有効にし、HDコンテンツや3Dゲームなどを利用するアプリケーションを起動したら自動で次世代IONを有効にすることも可能だ。もちろん、HDコンテンツを利用するアプリケーションや3Dゲームが終了すれば、自動的にIGPが有効になる。

kn_nxtion_02.jpgkn_nxtion_03.jpg 次世代IONでもHDコンテンツや3Dゲームの利用がインテルプラットフォームに対する優位点としてアピールされている

 グラフィックスコアとして見た次世代IONの仕様は、DirectX 10.1対応のモバイル向け外付けGPUと同じになる。統合型シェーダユニットを内蔵するが、その数で、12〜16型ディスプレイ搭載NetbookとNettop向けの16基内蔵モデルと8〜10型ディスプレイ搭載Netbook向けの8基内蔵モデルに分けられる。グラフィックスメモリはDDR3を512Mバイト以上利用可能だ。

 NVIDIAが示した3D関連ベンチマークソフトの測定結果によると、次世代IONは従来のIONに対して5割増し、インテルプラットフォームに対しては15倍という相対値を示している。

kn_nxtion_04.jpgkn_nxtion_05.jpg 次世代IONの仕様。PCベンダーは採用する製品のカテゴリーによって内蔵する統合型シェーダユニットの数が16基のモデルと8基のモデルを選べる(写真=左)。NVIDIAが示したベンチマークテストの相対結果。従来のIONに対して2倍の性能をだしている(写真=右)

 次世代IONを搭載したモデルとして、NVIDIAはAcerの「Aspire One 532G」を紹介しているが、それ以外でもNetbook、Nettop、液晶一体型PC、マザーボードなどで2010年夏までに30製品以上が登場する予定だ。

kn_nxtion_06.jpgkn_nxtion_07.jpg 次世代ION搭載のNetbookとして紹介されたAcerの「Aspire One 532G」(写真=左)。ほかにも液晶一体型PCとしてASUSの「Eee Top 2010PNT」、Compaq(ヒューレット・パッカード)の「CQ1」、Lenovoの「C200」が紹介された(写真=右)

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