北米で最大規模の家電関連イベント「2011 Internarional CES」(以下、2011 CES)が現地時間の1月6日(日本時間では1月7日、ということは、日本ではすでに三連休前の金曜日ですって!)に始まる。会場となる米国ラスベガスのLas Vegas Convention Center(LVCC)などでは設営作業が進んでいるはずだが、まだ大掛かりなPOPなどは完成しておらず、CESの雰囲気はまだそれほど感じられないと聞く。遠く離れた日本から「そういう前前前日の状況をわざわざ知らせてくる必然性はあるのか」という意見が出てきてもやむを得ないところだ。
しかし、2010 International CESの前前前日リポートでも紹介したように、その年のCESにおける注目の展示品が一気に公開される公式イベント「CES Unveiled」が開幕の前前日に行われる。そのため、実質的には、前前前日といえど見るほうもやるほうも、すでに気分は「前日」に近い。
しかも、2011 CESでは、CES Unveiled以外にも複数の有力台湾ベンダーが独自のプレスセッションを開いて2011年に投入する新製品を紹介するなど、正式開会の前前日から多数の情報が明らかになる見込みだ。
すでに予告されているように、2011 CESでは、インテルとAMDから“新世代”のプラットフォームが発表される。この新しいプラットフォームを採用する製品もノートPCや液晶一体型PCにわたって多数登場するといわれている。毎回日本で未発表のVAIOが多数登場する開幕前日の「Sony Press Conference」など、日本企業の展示ブースで2011年の春モデルが正式発表前に登場する可能性も高い。
また、2010年に多くの新モデルが登場したタブレットデバイスも、台湾と日本のベンダーが2011 CESに合わせて新製品を公開するといわれている。特にNECが事前に展示を予告した「キーボードが付属するAndroidデバイス」は日本のユーザーから大きな反響があるなど、早くも注目が高まっている。
2011年で予定されているキーノートスピーチでは、開幕前日に行われる恒例のMicrosoftキーノートスピーチで、同社CEOのスティーブ・バルマー氏が“新しいWindows”について語るといわれている。新しいWindowsというのが、Windows 8のユーザーインタフェースのことなのか、組み込みデバイス向けのWindowsのことなのか、こちらも興味深い。
新世代プラットフォームの登場と、それを採用した未発表PC、そして、各国有力企業が投入するAndroidタブレットデバイスなど、いつにも増して期待が高まる(そして取材陣は疲労がたまる)2011 CESの情報は、こちらの「特集:2011 International CES」ページをはじめとして、PC USER、LifeStyle、そして、Mobileの各ページで連日紹介する予定だ。
で、毎度毎度、なかなかまともに到着しないPC USER海外取材班だが、今回は無事着いたのだろうか。順調なら日本時間の1月4日の7時に会場の下見を終えて、この記事が掲載される予定の10時には記事の執筆が余裕で間に合っている。
……はずだった。
その日本時間の1月4日の7時。現地時間でいうところの1月3日の14時になっても、PC USER取材班は、ロサンゼルスの空港で乗り継ぎ便を待っている。なんと、ロサンゼルス国際空港の入国審査で稼働しているシステムに過大な負荷がかかって、一時的に動かなくなるトラブルに巻き込まれてしまったのだ。 通常、15分で済むと担当官が“主張”する入国審査で2時間も待たされ、ちょうど乗り継ぎターミナルに到着した時刻に、予定していた乗り継ぎ便が離陸してしまったのであった。
掲載予定の10時(日本時間。現地時刻で17時)は刻一刻と近づいてくる。さあ、どうなる!間に合うのか間に合わないのか。なんとか代替え便は確保したぞっ。え、いま構内放送でなんていった? でぃ、でぃれい? こんなときに、でぃれいって……。
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