先週はそのほかのマザーボードも注目株が目立っていた。ハイエンドユーザーの話題を集めたのは、ギガバイトのゲーマー向け新シリーズ「G1-Killer」に属する2枚のX58マザーだ。「G1.Assassin」と「G1.Sniper」で、価格は順に5万円弱と4万円弱。
シリーズ共通で、オンラインゲームのプレイに定評があるLANチップやサウンドチップを採用しており、高度なオーバークロックツールを採用しているのが特徴だ。上位のG1.Assassinは、x16動作が可能な2基を含むPCI Express x16スロットを4基搭載し、オーバークロックのチューニングが可能なフロントパネルを付属している。
G1.SniperはPCI Express x16スロットを3基備える仕様だ。ツートップ秋葉原本店は「ゲーマーに特化した仕様で品質も高いです。X58系では、CPUに最上位のCore i7-990Xが登場していますし、現行で最強の環境を目指すなら狙い目ですね」とプッシュする。
また、ギガバイトからは6500円前後と、廉価なmicro ATXのG41マザー「GA-G41MT-D3P」も登場している。オンボードグラフィックスや1基のPCI Express x16スロットなどを備える標準的な仕様だが、フェイス秋葉原本店は「3TバイトのHDDを正式にサポートしているので、大容量マシンの構築に向いています」と話していた。
一方、AMD系ではmini-ITXのFusionマザーの人気が堅調だ。先週はASUSTeKから「E35M1-I DELUXE」が登場し、1万9000円弱の価格ながらさっそくヒットしているという。これまでのFusionマザーと同じく「Fusion APU E-350」をオンボードしており、SATA 3.0やUSB 3.0、x4動作のPCI Express x16スロットを備えている。また、プロセッサーとチップセット全体を覆う巨大なヒートシンクを採用しており、ファンレス仕様を実現しているのも特徴だ。
TSUKUMO eX.は「このサイズのマザーは静音性を重視される方が多いので、ファンレス仕様の訴求力は大きいですよ。拡張性もFusionマザーの最大限のレベルなので、安定した人気にも納得できます」と語る。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.