ドイツで使うvodafoneの“真っ赤なSIMカード”海外プリペイドSIM導入マニュアル番外編(1/2 ページ)

» 2011年03月31日 11時30分 公開
[長浜和也,ITmedia]

2011年で選んだのはvodafoneの“真っ赤なSIMカード”

 欧米だろうがアジアだろうが、新興国だろうが、たいていのホテルなら、インターネットサービスを提供している。しかし、1日1〜2000円以上とやたらと高いか、安いけどセキュリティーがかかっていないとか、無料だけど認証した直後から重くて使い物にならないとか、とにかく、仕事で使うには条件が厳しすぎる。

 なので、現地でまず初めに着手したいのが「データ通信に使えるプリペイドSIMカードの購入」となるのは、一連の「海外プリペイドSIM+無線LANルータ導入マニュアル」連載で繰り返し紹介してきた通りだ。

 ドイツでプリペイドSIMカード、といえば、2010年の3月に仕事で訪れたときに購入したのが「O2」だ。このとき購入した「プリペイドSIMカード購入25ユーロ(当時はキャンペーン価格で15ユーロ)、データ通信プランは1カ月定額25ユーロ」は、2011年3月でも利用可能だ。そして、ハノーバーにあったO2ショップはドイツ国外で発行されたクレジットカードが利用でき、店員さんは親切で美人だった……。

 いや、それは、別として、7.2Mbpsと高速なデータ転送速度もO2のデータ定額プランのアドバンテージだったが、残念なことに、ハンブルクからハノーバーの約1時間半の“ICE通勤”においいて、駅と駅の間(これが、けっこうある)で接続不能に陥る時間が多かった。また、CeBITの展示会場で、ホールの中央部に足を踏み入れると、これまた“圏外”となるケースが少なからずあった。

 都市部では強いO2だが、郊外や大きな建物の中ではやや弱い。こういうところで強みを見せるのが、時間をかけて基地局を整備している“老舗”だ。ドイツでは、「T-Mobile」と「vodafone」ということになる。Webページの説明によると、どちらもプリペイドSIMカード単体の販売を行っていて、データ通信の定額料金オプションを用意している。

 ただ、これは、外国人でも利用できるのか、そして、ドイツ国外で発行されたクレジットカードでも購入できるのだろうか。これは、現地に行って確かめないと分からない(ドイツのMVNO業者では、ドイツ国内の銀行で決済ができないクレジットカードだと、プリペイドであっても携帯電話の契約ができないケースが多い。実際、2010年のドイツでは、大手MVNOのmobilecom debitelで、契約を断られている)。

独vodafoneでプリペイドプランを調べる。「CallYa」がvodafoneのプリペイドプランで、この中に「CallYa OpenEnd」と「CallYa OpenEnd Internet」があるが、「Call Ya OpenEnd」でも「MobileInternetFlat」のオプションを選ぶことで定額のデータ通信が利用可能になる(写真=左)。独T-MobileもプリペイドSIMカードを単体で購入できるプランを用意している。米国T-Mobileでは24時間定額1.49ドルの「Web DayPass」を利用できたが、独T-Mobileでも同様の1日0.99ユーロのHandy DayFlatなどを用意している。ただし、転送レートは最大384Kbps。T-MobileではHSPDA対応のDayFlatを4.95ユーロで提供している(写真=右)

T-Mobileにするかvadafoneにするか、それは「待ち時間」で決まった

 というわけで、今回はT-Mobile、もしくは、vadafoneのいずれかで、プリペイドSIMカードを購入すべく、活動拠点となるハンブルクでそれぞれの直営店を訪れた。直営店に行くだけでも難儀した米国ラスベガスとは違い、欧州の街では徒歩で各携帯電話事業者の直営店に到達できる。しかも、その多くが同じプロックに固まっていたりする。ハンブルクでは、中央駅の西側にある商業地区の一角に、T-Mobile、vodafone、O2、そして、E-Plusと主な直営店がすべて集まっていた。

 まずは、ショッキングピンクが目立つT-Mobileを訪れる。最も規模が大きく、そして、老舗のT-Mobileは、高齢者から絶大な支持を得ている。そのおかげもあって、T-Mobileの受付カウンターでは常に高齢者のユーザーが長い時間をかけて質問を延々と続けていることが多い。福祉意識の高い欧州の若者は、その後ろでじっと待つが、時間が限られている身にはそうもいかない。

 そこで、“歩いて100歩”にある赤い看板が目立つvodafoneを訪れた。ここでも高齢者ユーザーがスタッフに延々と質問をしていたが、購入受付カウンターが1カ所しかなかったT-Mobile(2階には数多くのカウンターが用意されていたが、こちらはテクニカルサポート専用)と違って、vodafoneの店舗には4つの受け付けカウンターが用意されているので、5分ほど待てば自分の番が回ってくる。

 日本人として、こちらから最初にかける言葉は「あなたは日本語ができますか」だ。とはいえ、めったなことでは日本語を話せるスタッフはいない。訪れたvodafoneのスタッフは、胸に国旗を記したバッチをつけていて、それで話せる言語が分かるようにしている。英語ができるスタッフの胸には英国のユニオンジャックが掲げられているので、まずは、ゆっくりと英語で自分が購入したい条件を説明しよう。

 「私はプリペイドのSIMカードだけを買いたい」「私はSIMロックフリーのスマートフォンを持っています」「私はインターネットを利用したい」「私は定額プランでインターネットを利用したい」という条件を聞いて、スタッフが紹介してくれたのが「CallYa スターターパック」だ。独vodafoneのWebページでは、プリペイドSIMカードで利用できる料金プランが複数紹介しているが、そのすべてで、このスターターパックを24.95ユーロで購入する。この価格には、プリペイドSIMカードの9.95ユーロと15ユーロのプリペイドフィーがセットになっている。

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