ドイツのプリペイドSIMカードを身ぶり手ぶりで買ってみたCeBIT 2010“番外編”(1/3 ページ)

» 2010年03月10日 20時00分 公開
[長浜和也,ITmedia]

「ICE通勤の1時間半も仕事に使うんでしょうね」

 CeBIT 2010はドイツのハノーバーで行われたが、PC USER取材班が滞在したのはハンブルクで、ドイツ鉄道(Deutsche Bahn:DB)が誇る高速列車「ICE」(Inter City Express)で片道1時間半かけてハノーバーまで“通勤”した。幸い、朝は指定席を予約し夜は深夜になって帰るのでガラガラと、行きも帰りも座ることができる。となれば、人使いの荒……、いや、勇猛果敢なPC USER編集部とすれば「当然、ICEで仕事するんでしょうね」となる。

 前回のCeBIT 2009では、1カ月29.99ユーロというT-Mobileの公衆無線LANサービスを利用して、駅のフードコートやハノーバーメッセの会場内無線LANサービスからT-Mobileにローミングしてネットワークを利用したが、ICEから仕事となるとどうやってネットワークにアクセスすればいいか。DBはICEで利用できるインターネット接続サービスを提供しているが、これは、まだ一部の編成でしか使えない(原則として長距離を走る編成で利用できる。ハンブルクとハノーバーを結ぶ路線では、フランクフルトを午前中に発車する編成で無線LANサービスを提供している)。今回、CeBIT 2010の取材で利用したICEは、ハンブルクとハノーバーの先を結ぶ編成なので無線LANサービスは提供されていなかった(CeBIT 2009でT-Mobileの公衆LANサービスを利用した詳細は、「VAIO type Pとドイツを旅する」を参照のこと)。

CeBIT 2009では、VAIO type P(写真=左)とX02HT(写真=右)を使ってT-Mobileの公衆無線LANサービスを利用した。1カ月29.99ユーロと、ホテルのネットワーク使用料を考えれば格安。T-Mobileは、ほとんどの公衆無線LANサービスにローミングできるので、駅のフードコートでもハノーバーメッセの会場でも利用できた

 となると、携帯電話を利用したデータ通信に頼るしかない。CeBIT 2009でハンブルクとハノーバーをICEで通勤したとき、多くのビジネスマンが、ノートPCにUSBデータアダプタを差してネットワークにアクセスしているのを目撃していた(朝のICEは、そういう乗客で満席だったりする)。日本の携帯電話事業者も海外で使える国際ローミング対応携帯電話を提供しており、その端末をモデムとして使えばできなくもないが、非常に高い利用料が、しかも従量制で設定されているため、とてもじゃないが請求が怖くて使えない。ゆえに、現地でデータ通信が利用できる“現実的な価格の”サービスを探し出す必要に迫られる。はたして、1週間滞在の旅行者が利用できるデータ通信サービスはドイツにあるのだろうか。

 ドイツを旅行したモバイルコンピューティングの実践者や、ドイツに滞在する邦人が個人で発信する情報を参照すると、ドイツの携帯電話事業者が提供しているプリペイドの携帯電話やSIMカード、USBデータアダプタが紹介されている。ドイツには携帯電話サービスを提供する携帯電話事業者として、「T-Mobile」、「Vodafone」、「E-Plus」、そして「O2」がある。いずれもプリペイドのサービスを提供しているが、携帯電話事業者によっては、ドイツの銀行に口座を持っていないと契約できない可能性があるという。さらにMVNOも多数存在するが、こちらは、業者によってクレジットカードの利用も可能だ。オンラインで契約できる業者もいるが、どちらにしてもデータ通信に使うUSBアダプタか携帯電話に差すSIMカードの実物を入手しなければならない。

 ただ、日本で検索できるこれらの情報のほとんどが2008年当時の内容で、2010年3月時点でどのようなプランが用意されているのかは探しきれなかった。日本でも、ドイツ携帯電話事業者のSIMカードやデータ通信モジュールを契約して入手できる業者がいくつかあるが、今回は、“現地の人とのふれあいを求めて”CeBITが行われるハノーバーで直接ショップに飛び込んでプリペイドプランの最新情報とデータ通信事情を入手することにした(という旅情的な理由ではなく、単に日本での準備が間に合わなかったに過ぎない)。

DBはICEで無線LANが利用できるサービスを提供しているが、長距離を走る編成に限られている。なんと、今回の取材でたまたま1回だけ、無線LANが利用できるICEに乗ることができた。利用できる車両には「WWW」と記したステッカーが張ってある(写真=左)。早速、PCの無線LANモジュールを有効にすると“非常に強い”シグナルを受信。IEEE 802.11bのアクセスポイントに接続した。なお、セキュリティはかかっていない。この時点でIPアドレスも割り当てられているが、先に進もうとすると、利用料金を請求するためのクレジットカード入力が待っているため、今回はここまで(写真=右)

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