ドイツのプリペイドSIMカードを身ぶり手ぶりで買ってみたCeBIT 2010“番外編”(2/3 ページ)

» 2010年03月10日 20時00分 公開
[長浜和也,ITmedia]

クレジットカードが使えるショップが意外とない

 先ほど紹介したT-Mobile、Vodafone、E-Plus、O2の4大携帯電話事業者は、ドイツのほとんどの都市に直営ショップやオフィスを構えている。ハノーバーのような中堅都市になると、MVNO業者も市街地中心部の便利なところに店舗を構えている。もちろん、SATURNといった大規模家電量販店でも、プリペイドのSIMカードが“ぶら下がり”で販売されていたりする。

 そういうわけで、ハノーバーの駅前にある4大携帯電話事業者の直営ショップやMVNOショップ、そして、SATURNの飛び込んで、「私は日本から来ました。私はプリペイドのSIMカードを購入したいのです」とたずねてみた。ただし、VodafoneとSATURNのプリペイド携帯電話販売カウンターは、開店直後にもかかわらず、長蛇の列(その服装から、多くの人は海外からの観光客か労働のため渡独してきた外国人)であったため、時間に限りのあった記者は撤退。T-Mobileの直営販売拠点もカウンターが埋まってなかなか空かないので(ただ、こちらは、高齢のドイツ人が質問の連続で粘っているためで、はからずも、日本で聞いていた「伝統を重んじるドイツの高齢者に絶大な信頼を得ているT-Mobile」という話を確認することができた)、同様に退却せざるを得なかった。

ショッキングピンクがやたらと目立つT-Mobileの直営ショップ(写真=左)と、こちらも赤地に白抜きのロゴが目立つVodafoneの直営ショップ(写真=右)

 残るE-Plus、O2、そして、駅前に店舗を構えるMVNO業者「mobilecom debitel」を訪れてプリペイドSIMカードを購入できるか聞いてみた。最初に突入(と書くと大げさに思えるかもしれないが、気分としてはこれぐらいの勢いが必要)したのは「mobilecom debitel」だ。ここだけで4大携帯電話事業者のプランを選択できて便利だし、MVNO業者なのでドイツの銀行に口座がなくても大丈夫だろうと思いきや、開口一番「ドイツの銀行に口座を持っているか? 持っていない? なら、君には売ることができないね」と断られてしまった。「E-Plusならクレジットカードが使えるって聞いているんですけど」と確認しても、ショップのスタッフは「E-Plusの直営ショップがあるから、そこに行けば?」と冷たい。

 そのE-Plusの直営ショップには、MVNOのプリペイド料金プランが多数そろっていて、逆に選ぶのが大変だ。パンフレットを見ると、学生向けの低価格の通話プランが多いが、なにぶん“ドイツ語”なので、その詳細、特にデータ通信のプランについてはなかなか把握できない(SMSの説明はあるが、インターネットアクセスについて記載されているMVNOのパンフレットは少ない)。ショップのスタッフに相談すると、東洋人の記者に勧めてくれたのが、グローバルでローミングサービスを提供しているプランだった。プリペイドSIMカードの購入代金は15ユーロで、データ通信コストは1Mバイトあたり49セントという従量制だ。クレジットカードでの支払いは可能だという。

携帯電話やPCを使ったモバイルインターネット接続に積極的なE-Plusの直営ショップ(写真=左)と、ハノーバーの市内でやたらと広告が多かったmobilecom debitelのショップ(写真=右)

「O2」がプリペイドで使える定額プランを紹介してくれた

 最後に訪れたO2は、もともと英国の企業(いまはスペインのテレフォニカに買収されてしまった)で、ドイツではT-Mobile、Vodafone、E-Plusに続く規模だ。日本で調べると、海外旅行者や短期留学生が利用しやすい携帯電話事業者としてクレジットカードで契約できるE-Plusがよく紹介されているが、O2についてはなかなか情報が出てこない。これは直接ショップに突撃して聞いてみるしかない。

 というわけで、スーツでカチッと決めたショップのスタッフに聞いてみたところ、クレジットカード(VISA)での支払いは問題なし、1カ月有効のプリペイドSIMカードの購入代金は、キャンペーン中で25ユーロが15ユーロに、そして、データ通信については「1分当たり9セント、もしくは、Flatrateで1カ月25ユーロ」と説明された。

 ん? Flatrateで25ユーロ?。Flatrateとは定額プランの意味で、O2のプリペイドSIMカードでは、1カ月あたり25ユーロでデータ通信が無制限で利用できるという。速度は7.2Mbpsまでサポートする(ただし、5Gバイトを超えると56Kbpsに制限される)。1分あたり9セントという時間従量制との選択になるが、ICEの車内からPCのモデム代わりに使って記事の執筆でWebにアクセスしたり画像を含んだコンテンツをアップロードする、という目的を考えると、たとえ1週間の滞在でも25ユーロの定額プランを選んだほうがよさそうだ。

 SIMカード購入の15ユーロとFlatrateデータ通信25ユーロの合計40ユーロ、日本円にして約5000円になるが、1日あたり1000円でどこでも3Gを使ったデータ通信が利用できるとなれば、実質5日の取材日程でも1日あたり1000円なので、比較的高いドイツのホテルのネットワーク利用料(まともなホテルなら1日あたり20ユーロは課金される)からすれば安く抑えることができる。

今回突撃した直営ショップのなかでは最も大きいオフィスを構えていたO2。ハノーバーの駅前にはもう1つオフィスがあるが、訪れたのは、カナル通りとシラー通り、ゲオルク通りが交わるにぎやかな広場に面している(写真=左)。対応してくれたのは、ベンジャミン・ジュリア氏とハーベリング・ジュリア氏。え、親族? っていうか、ご夫婦!(写真=右)

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