ASUSのブースでは、コンセプトモデル「ZEUS」も用意していた。“全能の神”の名として神話で知られている名称を与えたコンセプトモデルだけに、そのデザインは、大型のヒートシンクと金色を取り入れて“まばゆい”。この大型のヒートシンクは、オンボードで搭載するグラフィックスコア(外付けGPUをオンボードで実装する)を冷却するもので、ヒートシンクに隣接するエリアにはグラフィックスメモリを実装する。
Intel X79 Expressチップセットを採用し、メモリスロットは8基を搭載して最大容量は128Gバイトまで載せられる。有線LAN、無線LANを搭載、無線LANではIEEE 802.11acをサポートする。10基のSerial ATA 6Gbpsと12基のUSB 3.0を利用できるだけでなく、2系統のThunderboltも搭載するなど、実装する機能も「1枚の基板で用意できる最高のもの」(ASUSの製品説明より)を盛り込むことをコンセプトとしている。ただし、最終仕様は決定しておらず、出荷するかどうかも未定という。
ASUSのマザーボードで、地味ながらも意外と注目されているラインアップに「TUF」(The Ultimate Force)シリーズがある。もともとは、「Sabertooth」サブブランドの耐久性を訴求するためのブランドだったが、そこから「軍事的志向」に派生して人気となっているという。その典型的な例が、TUFシリーズのマザーボードを用いた“ミリタリーデコレーション”(略してミリデコ。なお、この名称はASUSの公式名ではなく、ここで勝手に命名したものだ)だ。ASUSブースには自作PCユーザーがデザインした、ミリデコを施した「Sabertooth Z77」を展示していた。
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