AMD、新世代APU“Richland”を発表

» 2013年03月12日 22時00分 公開
[ITmedia]

Richlandでバッテリー駆動時間が2割り増しに

Richland世代のAPUからロゴデザインも新しくなる

 今回、“Trinity”世代の後継となる“Richland”世代のAPUとして登場するのは、「A10-5750M」「A8-5550M」「A6-5350M」「A4-5150M」の4モデルだ。すべてのモデルでCPUソケットはTrinityと同じFS1r2を採用し、TDPは35ワットになる。

 「Richland」世代のAPUは、性能対消費電力比を高めて、同じ処理ではバッテリー駆動時間を延ばすことに成功した。AMDが示すテスト結果によると、Windows OSにおけるアイドル状態で、“Tirniry”世代のA10-4600M基幹のシステムが5.5ワットのところ、“Richland”世代のA10-5750M基幹のシステムでは5.2ワットに減少、ほかにも、無線LAN接続でWebページの閲覧をすると7.2ワットが6.9ワットに、720pの動画再生で12.8ワットが9.6ワットにそれぞれ減少している。(記事掲載当初、消費電力の値で誤りがありました。おわびして訂正いたします)

 なお、このテストで使用したシステムの構成は、システムメモリがDDR3L-1600の2Gバイト×2枚、14型液晶ディスプレイ搭載、解像度1366×78ドットで輝度は100nits、容量250GバイトのHDD、OSは64ビット版のWindows 8となる。

“Richland”世代APU主要スペック
モデルナンバー 統合グラフィックスコア TDP CPUコア数 CPU動作クロック(Max/Base) 2次キャッシュメモリ Radeonコア数 グラフィックスコア動作クロック(Max/Base) メモリコントローラ
A10-5750M HD 8650G 35ワット 4コア 3.5GHz/2.5GHz 4Mバイト 384基 720MHz/533MHz DDR3-1866/DDR3L-1600/DDR3U-1333
A10-5550M HD 8550G 35ワット 4コア 3.1GHz/2.1GHz 4Mバイト 256基 720MHz/515MHz DDR3-1600/DDR3L-1600/DDR3U-1333
A10-5350M HD 8450G 35ワット 2コア 3.5GHz/2.9GHz 1Mバイト 192基 720MHz/533MHz DDR3-1600/DDR3L-1600/DDR3U-1333
A10-5150M HD 8350G 35ワット 2コア 3.3GHz/2.7GHz 1Mバイト 128基 720MHz/514MHz DDR3-1600/DDR3L-1600/DDR3U-1333

AMDが行ったテストによると、同じ処理を行った場合の消費電力はTrinity搭載システムよりRichland搭載システムで減少し、バッテリー駆動時間も20パーセント程度伸びている

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