今回、“Trinity”世代の後継となる“Richland”世代のAPUとして登場するのは、「A10-5750M」「A8-5550M」「A6-5350M」「A4-5150M」の4モデルだ。すべてのモデルでCPUソケットはTrinityと同じFS1r2を採用し、TDPは35ワットになる。
「Richland」世代のAPUは、性能対消費電力比を高めて、同じ処理ではバッテリー駆動時間を延ばすことに成功した。AMDが示すテスト結果によると、Windows OSにおけるアイドル状態で、“Tirniry”世代のA10-4600M基幹のシステムが5.5ワットのところ、“Richland”世代のA10-5750M基幹のシステムでは5.2ワットに減少、ほかにも、無線LAN接続でWebページの閲覧をすると7.2ワットが6.9ワットに、720pの動画再生で12.8ワットが9.6ワットにそれぞれ減少している。(記事掲載当初、消費電力の値で誤りがありました。おわびして訂正いたします)
なお、このテストで使用したシステムの構成は、システムメモリがDDR3L-1600の2Gバイト×2枚、14型液晶ディスプレイ搭載、解像度1366×78ドットで輝度は100nits、容量250GバイトのHDD、OSは64ビット版のWindows 8となる。
“Richland”世代APU主要スペック | ||||||||
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モデルナンバー | 統合グラフィックスコア | TDP | CPUコア数 | CPU動作クロック(Max/Base) | 2次キャッシュメモリ | Radeonコア数 | グラフィックスコア動作クロック(Max/Base) | メモリコントローラ |
A10-5750M | HD 8650G | 35ワット | 4コア | 3.5GHz/2.5GHz | 4Mバイト | 384基 | 720MHz/533MHz | DDR3-1866/DDR3L-1600/DDR3U-1333 |
A10-5550M | HD 8550G | 35ワット | 4コア | 3.1GHz/2.1GHz | 4Mバイト | 256基 | 720MHz/515MHz | DDR3-1600/DDR3L-1600/DDR3U-1333 |
A10-5350M | HD 8450G | 35ワット | 2コア | 3.5GHz/2.9GHz | 1Mバイト | 192基 | 720MHz/533MHz | DDR3-1600/DDR3L-1600/DDR3U-1333 |
A10-5150M | HD 8350G | 35ワット | 2コア | 3.3GHz/2.7GHz | 1Mバイト | 128基 | 720MHz/514MHz | DDR3-1600/DDR3L-1600/DDR3U-1333 |
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