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» 2013年06月20日 13時00分 UPDATE

真の実力が明らかに:「VAIO Pro 11」「VAIO Pro 13」徹底検証(後編)――“世界最軽量”タッチ対応Ultrabookは1Gバイト/秒の“爆速”PCIe SSDも魅力 (1/5)

ソニーの超軽量Ultrabook「VAIO Pro 11」と「VAIO Pro 13」は、スペック面にもこだわっている。特にVAIO Pro 13は、先進のPCIe SSDで性能を大幅に強化可能だ。今回はさまざまなテストで総合的な実力をあぶり出していく。

[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

←・VAIO Z/VAIO Tとの比較も:「VAIO Pro 11」「VAIO Pro 13」徹底検証(前編)――ソニーがHaswellで実現した“世界最軽量”タッチ対応Ultrabook

←・VAIO Zより高画質?:「VAIO Pro 11」「VAIO Pro 13」徹底検証(中編)――“世界最軽量”タッチ対応Ultrabookはディスプレイもキーボードも妥協なしか

 先に掲載した前編中編に続き、ソニーが6月22日に発売する11.6型モバイルノートPC「VAIO Pro 11」と13.3型モバイルノートPC「VAIO Pro 13」のレビュー後編をお届けする。

tm_1306vaiopro_r3_01.jpg 11.6型Ultrabook「VAIO Pro 11」はタッチパネル搭載で約880グラム(右)、13.3型Ultrabook「VAIO Pro 13」はタッチパネル搭載で約1060グラムだ(左)。それぞれ11型/13型クラスのタッチパネル対応Ultrabookで世界最軽量(2013年6月10日時点、ソニー調べ)を誇る。Haswell世代のUltrabook準拠製品ではなくなるが、タッチパネル非搭載の構成も選択でき、VAIO Pro 11は約770グラム、VAIO Pro 13は約940グラムまで軽量化できる(VAIO Pro 13でタッチパネルを省けるのは直販モデルのみ)

多角的なテストでVAIO Pro 11/13を徹底チェックする

 Haswellこと「第4世代Coreプロセッサー」を搭載したVAIO Pro 11とVAIO Pro 13の実力はいかほどのものか、各種ベンチマークテストで検証しよう。

 今回はVAIO Pro 11とVAIO Pro 13、それぞれの店頭販売向け標準仕様モデルとソニーストアが取り扱うVAIOオーナーメードモデル(VOMモデル)の最上位構成を用意した。比較対象として、Ivy Bridgeこと「第3世代Coreプロセッサー」を搭載した「VAIO Duo 11」の2013年春モデル(SVD11229CJB)も同じ環境でテストしている。

 まずそれぞれのスペックのうち、パフォーマンスやバッテリー駆動時間に影響しそうな部分を中心にまとめた。評価したのは試作機のため、VAIO Pro 11の店頭モデル(SVP11218CJBI)のみSSD容量が256Gバイトと、本来の仕様(128Gバイト)とは異なっている。

今回テストしたVAIOノート
シリーズ名 VAIO Pro 11 VAIO Pro 11 VAIO Pro 13 VAIO Pro 13 VAIO Duo 11
モデル名 SVP11218CJBI SVP1121A1J SVP13219CJB SVP1321A1J SVD11229CJB
販路 店頭 (標準仕様モデル) 直販 (VAIOオーナーメードモデル) 店頭 (標準仕様モデル) 直販 (VAIOオーナーメードモデル) 店頭 (標準仕様モデル)
CPU Core i5-4200U Core i7-4500U Core i5-4200U Core i7-4500U Core i5-3337U
CPUクロック 1.6GHz/最大2.6GHz 1.8GHz/最大3.0GHz 1.6GHz/最大2.6GHz 1.8GHz/最大3.0GHz 1.8GHz/最大2.7GHz
3次キャッシュ 3Mバイト 4Mバイト 3Mバイト 4Mバイト 3Mバイト
チップセット CPUに内蔵 CPUに内蔵 CPUに内蔵 CPUに内蔵 Intel HM76 Express
グラフィックス Intel HD Graphics 4400 Intel HD Graphics 4400 Intel HD Graphics 4400 Intel HD Graphics 4400 Intel HD Graphics 4000
GPU実行ユニット数 20基 20基 20基 20基 16基
GPUクロック 200MHz〜1.0GHz 200MHz〜1.1GHz 200MHz〜1.0GHz 200MHz〜1.1GHz 350MHz〜1.1GHz
CPU+GPU+チップセットTDP 15ワット 15ワット 15ワット 15ワット 17ワット+4.1ワット
メモリ DDR3L-1600 (デュアルチャンネル) DDR3L-1600 (デュアルチャンネル) DDR3L-1600 (デュアルチャンネル) DDR3L-1600 (デュアルチャンネル) DDR3L-1600 (デュアルチャンネル)
メモリ容量 4Gバイト 4Gバイト 4Gバイト 8Gバイト 4Gバイト
データストレージ 256GバイトSSD ※製品版では128Gバイト 256GバイトSSD 128GバイトSSD 512GバイトPCIe SSD 128GバイトSSD
データストレージ型番 Samsung MZNTD256HAGL Samsung MZNTD256HAGL TOSHIBA THNSNH128G8NT Samsung MZHPU512HCGL TOSHIBA THNSNS128GMCP
液晶ディスプレイ (方式) 11.6型ワイド (IPS) 11.6型ワイド (IPS) 13.3型ワイド (IPS) 13.3型ワイド (IPS) 11.6型ワイド (IPS)
表示解像度 1920×1080ドット 1920×1080ドット 1920×1080ドット 1920×1080ドット 1920×1080ドット
パネル種別 トリルミナスディスプレイ for mobile トリルミナスディスプレイ for mobile トリルミナスディスプレイ for mobile トリルミナスディスプレイ for mobile VAIOディスプレイプラス
タッチパネル 搭載 (静電容量式) 搭載 (静電容量式) 搭載 (静電容量式) 搭載 (静電容量式)
キーピッチ 約17ミリ 約17ミリ 約19ミリ 約19ミリ 約18ミリ
キーストローク 約1.4ミリ 約1.4ミリ 約1.4ミリ 約1.4ミリ 約1.2ミリ
バッテリー容量 32ワットアワー 32ワットアワー 37ワットアワー 37ワットアワー 39ワットアワー
公称バッテリー駆動時間 約11時間 約10〜11時間 約13時間 約10.5〜13時間 約7時間
285ミリ 285ミリ 322ミリ 322ミリ 319.9ミリ
奥行き 197ミリ 197ミリ 216ミリ 216ミリ 199ミリ
高さ 11.8〜15.8ミリ 13.2〜17.2ミリ 12.8〜17.2ミリ 12.8〜17.2ミリ 17.85ミリ
重量 約770グラム 約870グラム 約1060グラム 約1060グラム 約1305グラム
OS Windows 8 (64ビット版) Windows 8 (64ビット版) Windows 8 (64ビット版) Windows 8 (64ビット版) Windows 8 (64ビット版)
オフィススイート Office Home and Business 2013 Office Home and Business 2013 Office Home and Business 2013
価格 (2013年6月20日現在) 実売15万円前後 16万3800円 (直販価格) 実売17万円前後 21万7800円 (直販価格) 実売13万円前後

 なお、特に断りがない限り、Windows 8の電源プランは「バランス」を利用している。また、「VAIOの設定」にある「CPUとファン」の動作モードは、デフォルトの「標準」(パフォーマンスと静かさのバランス重視の設定)が基本だ。ただし、テストによっては「パフォーマンス優先」(ファンの回転数を上げても、パフォーマンスを優先する設定)でのスコアも併記した。

tm_1306vaiopro_r3_42.jpgtm_1306vaiopro_r3_43.jpgtm_1306vaiopro_r3_44.jpg 「VAIOの設定」の「電源・バッテリー」メニューにある「CPUとファン」の動作モードは3種類から選べる(画像=左)。今回のテストは基本的に「標準」(画像=中央)で行っているが、テストによっては「パフォーマンス優先」(画像=右)のスコアも併記している
tm_1306vaiopro_r3_02.jpgtm_1306vaiopro_r3_03.jpgtm_1306vaiopro_r3_04.jpg 「VAIO Pro 11」店頭モデル(SVP11218CJBI)のデバイスマネージャ画面。Serial ATA 6Gbps対応のSSDは製品版と異なり、256Gバイトの「Samsung MZNTD256HAGL」を搭載していた

tm_1306vaiopro_r3_05.jpgtm_1306vaiopro_r3_06.jpgtm_1306vaiopro_r3_07.jpg 「VAIO Pro 11」VOMモデル(SVP1121A1J)のデバイスマネージャ画面。CPUはCore i7-4500U(1.8GHz/最大3.0GHz)、SSDは上と同じ256Gバイトの「Samsung MZNTD256HAGL」だ

tm_1306vaiopro_r3_08.jpgtm_1306vaiopro_r3_09.jpgtm_1306vaiopro_r3_10.jpg 「VAIO Pro 13」店頭モデル(SVP13219CJB)のデバイスマネージャ画面。128GバイトのSerial ATA 6Gbps SSDは「TOSHIBA THNSNH128G8NT」だった

tm_1306vaiopro_r3_11.jpgtm_1306vaiopro_r3_12.jpgtm_1306vaiopro_r3_13.jpg 「VAIO Pro 13」VOMモデル(SVP1321A1J)のデバイスマネージャ画面。CPUはCore i7-4500U(1.8GHz/最大3.0GHz)を装備する。今回テストした中で唯一、PCIe接続のSSD「Samsung THNSNS128GMCP」を装備する

Windowsエクスペリエンスインデックスのスコア

tm_1306vaiopro_r3_14.jpg Windowsエクスペリエンスインデックスのスコア

 まずはWindowsエクスペリエンスインデックスのスコアから見てみよう。

 基本スペックがほぼ共通のVAIO Pro 11とVAIO Pro 13の店頭モデルは、VAIO Duo 11とほとんど変わらないスコアだ。VAIO Pro 11のVOMモデルは、店頭モデルのCPUをCore i5-4200U(1.6GHz/最大2.6GHz)からCore i7-4500U(1.8GHz/最大3.0GHz)に強化した構成だが、プロセッサのスコアがわずかにアップした程度だった。

 スコアのよさが目立つのはVAIO Pro 13のVOMモデルだ。CPUにCore i7-4500U(1.8GHz/最大3.0GHz)を搭載したうえ、5台の中で唯一メモリを8Gバイト備えており、メモリとグラフィックスのスコアが他より明らかに高い。

 また、このモデルはPCI Express(PCIe)インタフェースのSSDを装備している点にも注目だ。プライマリハードディスクのスコアは「8.6」とやはり突き抜けており、筆者がレビューしてきた数あるノートPCの中でも最高スコアを記録した。

 もちろん、VAIO Proの4台は体感でもWindows 8を軽快に操作できる。Windows 8の起動時間は、VAIO Pro 11の2台が約7秒、VAIO Pro 13の2台が約6秒といずれも高速だ(電源ボタンを押してから、スタート画面が表示されるまでの時間を計測)。PCIe SSD搭載の構成でも起動時間が大きく変わるようなことはなかった。

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