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» 2013年07月24日 02時00分 UPDATE

OS XとWindowsでテスト:Haswell世代の新型「MacBook Air」はどれくらい速くなったのか (1/2)

11インチ/13インチMacBook Airを旧モデルや「VAIO Pro」と比較。

[後藤治(撮影:矢野渉),ITmedia]

第4世代Coreを採用した新型MacBook Air

og_macbookair_001.jpg 第4世代Coreを搭載する「MacBook Air」

 WWDC 2013ではゴミ箱に似たデザインの「Mac Pro」が話題をさらったが、新しいハードウェアとして「MacBook Air」の新モデルも登場している。インテルの最新CPUである“Haswell”こと第4世代Coreを採用しているのがトピックだ。

 アルミユニボディの見た目はそのままに、アーキテクチャを刷新することでシステム性能を強化するとともに、高い電源効率による長時間バッテリー駆動を実現。同社の発表によれば、グラフィックス性能は最大で40%向上、バッテリーライフは11インチモデルで最大9時間、13インチモデルで最大12時間を達成したという。

 また、ストレージには従来のSerial ATA接続に代わって、PCI Express接続のSSDを採用したほか、無線LAN機能もいち早くIEEE802.11ac対応を果たすなど、最先端の技術が盛り込まれている。ここではベンチマークテストによって、Ivy Bridge世代の旧MacBook Air(Mid 2012)や、ソニーの「VAIO Pro」と性能を比較していこう。

 今回評価機として取り上げたのは、11インチMacBook Airと13インチMacBook Airの下位モデルだ。CPUはともに1.3GHz動作のCore i5、SSD容量は128Gバイトと共通で、大きな差は液晶ディスプレイのサイズとインタフェース回りになる。基本的にシステム性能に差はないはずだが、評価機は11インチモデルと13インチモデルで異なるベンダーのSSDが搭載されており、性能に差があるのか興味深いところだろう。

og_macbookair_002.jpgog_macbookair_003.jpg 新型11インチMacBook Airの下位モデル「MD711J/A」は9万8800円(写真=左)。新型13インチMacBook Airの下位モデル「MD760J/A」は10万8800円(写真=右)

og_macbookair_004.jpgog_macbookair_005.jpg 本体底面のカバーを外したところ。左が11インチモデル、右が13インチモデル。いずれもM.2フォームファクターを採用したPCI Express(x2)接続のSSDを搭載する。評価機のSSDは11インチモデルが「SD0128F」、13インチモデルが「SM0128F」だったが、ほかも同じとは限らない

型番 新型11インチ(MD711J/A) 新型13インチ(MD760J/A) 旧型11インチ(MD224J/A) 旧型13インチ(MD232J/A)
CPU Core i5-4250U(1.3GHz/最大2.6GHz) Core i5-4250U(1.3GHz/最大2.6GHz) Core i5-3317U (1.7GHz/最大2.6GHz) Core i5-3427U (1.8GHz/最大2.8GH)
メモリ 4GB LPDDR3 1600MHz(1.2V) 4GB LPDDR3 1600MHz(1.2V) 4GB DDR3L 1600MHz(1.35V) 4GB DDR3L 1600MHz(1.35V)
ストレージ 128GB(PCIe x2/SD0128F) 128GB(PCIe x2/SM0128F) 128GB(SATA 6Gbps) 256GB(SATA 6Gbps)
グラフィックス Intel HD Graphics 5000 Intel HD Graphics 5000 Intel HD Graphics 4000 Intel HD Graphics 4000
ディスプレイ 11.6型ワイド(1366×768ドット) 13.3型ワイド(1440×900ドット) 11.6型ワイド(1366×768ドット) 13.3型ワイド(1440×900ドット)
登場時の価格 9万8800円 10万8800円 9万4800円 12万8800円

 まずはじめに、OS X Moutain Lion環境下でCINEBENCH 11.5とGeekbench、Disk Speed Testを実施した(なお、旧モデルのOSはOS X Lionである点に注意してほしい)。

 CINEBENCH 11.5のCPUスコアを見ると、評価機中、最も高クロックなCore i5-3427U (1.8GHz/最大2.8GHz)を搭載する旧13インチモデルが良好なスコアを記録している。一方、Core i5-3317U (1.7GHz/最大2.6GHz)を搭載する旧11インチモデルは、CPUの動作クロックで新型MacBook Airを上回っているものの、スコアは再下位に転落した。また、新型に搭載されている1.3GHzのCore i5と、首位に立った1.8GHzのCore i5の間にそれほど差はなく、第4世代Coreの電力効率の高さが分かる。一方、OpenGLのスコアは、Intel HD Graphics 5000を統合する新型モデルが旧型を19〜42%ほど上回った。

 Geekbenchも同様の傾向で、新型MacBook Airは旧型11インチ(MD224J/A)と旧型13インチ(MD232J/A)の中間に位置している。新モデルのCPUは動作クロックが1.3GHzと低くなっているが、旧モデルに比べて処理性能の不利はなさそうだ。

og_macbookair_006.jpgog_macbookair_007.jpg CINEBENCH 11.5(画面=左)とGeekbench(画面=右)の結果

 SSDの性能を調べるために実施したDisk Speed Testでは、ともにリード速度が700Mバイト秒を超え、PCIe接続SSDの性能を見せつけた。ただし、SD0128Fを搭載する11インチモデルは、ライトが320Mバイト/秒前後とやや遅く、SM0128Fを搭載する13インチモデルの450Mバイト/秒を大きく下回っている。マルチベンダー調達のため、ユーザーがSSDを選択することはできないがやや気になる結果だ。

og_macbookair_008.jpgog_macbookair_009.jpg 左が11インチモデルのSSD(SD0128F)、右が13インチモデルのSSD(SF0128F)。いずれもPCI Express x2で接続されている

og_macbookair_010.jpgog_macbookair_011.jpg Disk Speed Testの結果。左が11インチモデル、右が13インチモデル。SD0128Fはライト速度で大きな落ち込みがみられた

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