NTTドコモが5月14日、Xi(LTE)の高速データ通信ネットワークを利用した「VoLTE」による音声通話サービスを、国内で初めて6月下旬にスタートすると発表した。対応する端末で、音声通話とビデオコールが利用できる。
料金プランには変更はなく、通話はVoLTEを利用する場合も従来の方式を利用する場合も、Xi対応の料金プラン、パケット定額サービス、通話料割引サービスが適用される。なお、ビデオコールは音声通話料金に加え、映像の送受信によるデータ通信分に対して、発信側と着信側それぞれにパケット通信料が別途課金される(定額サービスに加入していれば定額利用の対象となる)。
VoLTEとは、Voice over LTEの略称で、「ボルテ」と読むのが一般的。従来の音声通話は、回線交換という3Gの仕組みを利用しており、LTEのネットワークはデータ通信にのみ利用されていて、音声通話をする際は、ネットワークを3Gに切り替えて対応していた。VoLTEは、LTEのネットワーク上で音声通話を実現する技術で、通話中にもLTEでのデータ通信ができたり、より短い時間で通話の発着信ができたりする。
VoLTEによる通話サービスの特徴としてドコモは、以下の5つを挙げている。
対応エリアは全国のXiエリアで、2014年3月末時点での人口カバー率は97.5%。対応端末は「GALAXY S5 SC-04F」「Xperia Z2 SO-03F」「AQUOS ZETA SH-04F」「ARROWS NX F-05F」「AQUOS PAD SH-06F」「Xperia Z2 Tablet SO-05F」の6機種。スマートフォンは6月下旬〜7月、タブレットは7月以降、順次ソフトウェアアップデートを行い利用できるようになる。
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