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» 2014年10月09日 12時00分 UPDATE

各種テストで実力診断:8万円台からの直販限定13.3型モバイルノート――「FMV LIFEBOOK UH(WU1/S)」

富士通の13.3型エントリーモバイルノートPC「FMV LIFEBOOK UH55/M」をベースとした直販限定モデルが登場。スペックを抑えた低価格構成から、性能重視のSSDまでカスタマイズに対応する。

[ITmedia]

低価格に配慮したカスタムメイド対応の13.3型モバイル

 富士通は10月9日、13.3型モバイルノートPC「FMV LIFEBOOK UH」シリーズのカスタムメイドモデル「WU1/S」を発表した。直販サイトの「富士通 WEB MART」で取り扱う。直販価格は8万7026円(15%オフクーポン適用後/税込)から。

tm_1410uh_01.jpg 「FMV LIFEBOOK UH」シリーズのカスタムメイドモデル「WU1/S」

 2013年10月に発売された店頭モデル「FMV LIFEBOOK UH55/M」をベースとしたエントリークラスの直販限定モバイルノートPC。UH55/Mは光沢仕様の13.3型ワイド液晶ディスプレイを搭載するが、このWU1/Sは非光沢仕様を採用する。解像度は1366×768ピクセルだ。

 CPUはCeleron 2957U(1.4GHz)、Core i3-4005U(1.7GHz)、メモリは4Gバイト、8Gバイト、ストレージは500GバイトHDD、500GバイトハイブリッドHDD、256GバイトSSD、Office 2013はPersonal Premium、Home and Business Premium、Officeなしから選択可能だ。OSは64ビット版Windows 8.1 Updateを採用する。

 店頭モデルのUH55/MはCore i5-4200U(1.6GHz/最大2.6GHz)、4Gバイトメモリ、500GバイトハイブリッドHDDを搭載するが、WU1/SはCPUのスペックを抑えることで、より低価格から購入できるようにした一方、SSDのオプションにより性能面にも配慮した。

 通信機能はIEEE802.11a/b/g/nの無線LAN、Bluetooth 4.0+HSを標準装備。SDXC対応SDメモリーカードスロット、USB 3.0×2、USB 2.0×1、HDMI出力、音声入出力、約92万画素のインカメラを備えている。

 本体サイズは322(幅)×225(奥行き)×19.5(厚さ)ミリ、重量は約1.5キロだ。バッテリー動作時間は約7.3〜7.8時間(JEITA 2.0)となる。

FMV LIFEBOOK UH(WU1/S)の実力をチェック(PC USER編集部追記)

tm_1410uh_22.jpg FMV LIFEBOOK UH(WU1/S)の実機

 今回はFMV LIFEBOOK UH(WU1/S)の試作機を入手したので、細部までこだわったボディデザインや各部のポイント、使い勝手を写真とともにチェックした後、定番のベンチマークテストも一通り実施してみた。

 評価機のスペックは、第4世代Core(開発コード名:Haswell)ベースで2コア/2スレッド対応のCeleron 2957U(1.4GHz)、CPU内蔵グラフィックスのHD Graphics、8Gバイトメモリ(PC3L-12800)、500GバイトHDD(500GバイトHDD)、64ビット版Windows 8.1 Update、オフィススイートなしの構成だ。メモリ容量が多い以外は最小構成となる。

tm_1410uh_02.jpgtm_1410uh_03.jpg ブラックを基調としてレッドをアクセントに使ったボディは、一見シンプルながらよく練られており、なかなかスタイリッシュな印象を受ける(写真=左)。重量は実測値で約1482グラムだった。天面にはFMVおなじみのロゴを配置し、全体にヘアライン加工を施してある(写真=右)
tm_1410uh_04.jpgtm_1410uh_05.jpg 天面同様、パームレストもヘアライン仕上げだ(写真=左)。青く光る状態表示LEDは、スピーカーネット部にうまく溶け込ませており、デザインのこだわりが感じられる(写真=右)
tm_1410uh_06.jpgtm_1410uh_07.jpg 1366×768ピクセル表示の13.3型ワイド液晶ディスプレイは非光沢仕上げで、外光の反射や映り込みを抑えているのが特徴だ(写真=左)。このクラスのノートPCで標準的なTN液晶パネルを採用しており、上下の視野角はやや狭いので、画面のチルト角度はしっかり調整して使いたい。液晶ディスプレイの角度は130度程度まで開く(写真=右)
tm_1410uh_08.jpgtm_1410uh_09.jpg キーボードは主要キーで17.8ミリのキーピッチ、約1.5ミリのキーストロークを確保(写真=左)。EnterやBackspaceの右隣にキーがある配列なので、慣れないうちはミスタイプを誘いがちだが、軽いタッチで入力でき、適度な反発があって打ちやすい。左右ボタン一体型のタッチパッドは十分なサイズ(実測で108×69ミリ)があり、2本指を使ったスクロールや拡大/縮小、3本指のフリック(画像切り替え)とパン(音量の上下)などに対応する(写真=右)
tm_1410uh_10.jpgtm_1410uh_11.jpg ボディの前面にインタフェース類はない(写真=左)。背面の中央左側に排気口、その右には吸気口が配置されている(写真=右)
tm_1410uh_12.jpgtm_1410uh_13.jpg 左側面に2基のUSB 3.0(1基は電源オフチャージ対応)、HDMI出力、盗難防止ロック用スロットを装備(写真=左)。右側面に音声入出力、USB 2.0、SDXC対応SDメモリーカードスロット、ACアダプタ接続用のDC入力を備えている(写真=右)
tm_1410uh_14.jpgtm_1410uh_15.jpg 持ち運びやすい小型のスティックACアダプタを採用(写真=左)。ACアダプタの重さは単体で約186グラム、電源ケーブル込みで約239グラムだった(いずれも実測値)。ネジで固定された底面のカバーを開けると、リチウムイオンバッテリー、SO-DIMMのメモリスロット、2.5インチ7ミリ厚のSerial ATA HDD、M.2の無線LANモジュールが露出する(写真=右)。メーカー保証対象外の行為となるが、パーツを交換しやすい構造だ。バッテリー動作時間の公称値(JEITA 2.0)は、Core i3搭載時で約7.3時間、Celeron搭載時で約7.8時間

 各種ベンチマークテストの結果は下表の通りだ。エントリークラスのモバイルPCとしてスペックから予想される通りのやや控えめなスコアと言える。ただ、ボディの放熱設計はしっかりしており、動作中の発熱や騒音は問題なかった。バッテリー駆動時間のテストも及第点だ。

 このスペックでも64ビット版Windows 8.1 Updateの基本的な操作は問題なく行えるが、マルチタスクで作業を効率的にこなすには少々力不足ではある。より高いパフォーマンスや軽快なレスポンスを望むならば、2コア/4スレッド対応のCore i3-4005U、500GバイトハイブリッドHDD、256GバイトSSDといったカスタマイズメニューを検討すべきだ。

 そのぶん、国内PCメーカーが販売する13型クラスのモバイルノートとして求めやすい価格帯に収まっている点は見逃せない。また富士通 WEB MARTの直販カスタムメイドモデルということで、ハードウェアの保証期間が標準で3年間と長く、購入時には電話サポート期間の延長も選べる。電話による問い合わせが初回から有料となる「ミニマムサポート」を選べば、本体価格が5000円割引となる点にも注目だ。

tm_1410uh_16.jpgtm_1410uh_17.jpgtm_1410uh_18.jpg CPU-Zの情報表示画面。評価機は第4世代CoreベースでTDP(熱設計電力)が15ワットのCeleron 2957U(1.4GHz)、CPU内蔵グラフィックスのHD Graphics、8Gバイトメモリ(PC3L-12800/シングルチャンネル)を搭載していた
tm_1410uh_19.jpgtm_1410uh_20.jpgtm_1410uh_21.jpg 評価機のデバイスマネージャ画面。500GバイトHDDはWestern DigitalのWD Blueシリーズに属する2.5インチ7ミリ厚モデル「WD5000LPVX-16V0TT0」を搭載していた。回転数は5400rpmだ
FMV LIFEBOOK UH(WU1/S)のベンチマークテスト結果
PCMark 7 1.4.0
PCMark 1932
Lightweight 1525
Productivity 935
Entertainment 1948
Creativity 4276
Computation 10322
System storage 1434
Raw system storage 295
3DMark 1.3.708
3DMark Ice Storm
Score 23281
Graphics 34926
Physics 10744
3DMark Ice Storm Extreme
Score 16845
Graphics 20054
Physics 10798
3DMark Ice Storm Unlimited
Score 24479
Graphics 36466
Physics 11383
3DMark Cloud Gate
Score 2157
Graphics 3384
Physics 951
3DMark Sky Diver
Score 1463
Graphics 1401
Physics 1904
Combined 1446
3DMark Fire Strike
Score 311
Graphics 360
Physics 1280
Combined 99
3DMark Fire Strike Extreme
Score 151
Graphics 156
Physics 1265
Combined 59
CINEBENCH R15
Open GL 12.66fps
CPU 96cb
CPU(シングルコア) 54cb
CINEBENCH R11.5
Open GL 11.58fps
CPU 1.16pts
CPU(シングルコア) 0.62pts
CrystalDiskMark(3.0.3)
Sequantial Read 99.51Mバイト/秒
Sequantial Write 97.12Mバイト/秒
512K Read 34.26Mバイト/秒
512K Write 30.48Mバイト/秒
4K Read 0.279Mバイト/秒
4K Write 0.754Mバイト/秒
4K QD32 Read 0.934Mバイト/秒
4K QD32 Write 0.793Mバイト/秒
FINAL FANTASY XIV:新生エオルゼアベンチマーク キャラクター編
標準品質(ノートPC)/1280×720 2102(普通)
高品質(ノートPC)/1280×720 1336(設定変更が必要)
バッテリー駆動時間テスト
BBench 1.01 6時間45分
ボディ発熱テスト/3DMark Cloud Gate×3回実行(室温26度)
キーボード 29度(手前側)〜36度(奥側)
パームレスト/タッチパッド 28〜30度
底面 28度(手前側)〜40度(奥側)
動作音テスト(室温26度/環境騒音32デシベル)
アイドル時 32デシベル
YouTube 480p再生 33デシベル
3DMark Cloud Gate×3回実行 40デシベル
Windows 8.1の電源プランは「バランス」に設定。バッテリー駆動時間テストは、輝度40%固定+無線LAN接続+Bluetoothオン。BBench 1.01(海人氏・作)にて「60秒間隔でのWeb巡回(10サイト)」と「10秒間隔でのキーストローク」、WebブラウザはInternet Explorer 11を指定し、タブブラウズはオフ。満充電の状態からバッテリー残量が残量5%で自動的に休止状態へ移行するまでの時間を計測。室温は26度、環境騒音は32デシベル

富士通 FMV LIFEBOOK UH

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