AMDは、8月27日に“Fiji”世代のGPUを搭載したコンパクトサイズのグラフィックスカード「RADEON R9 NANO」を発表した。Radeon R9 Fury XやRadeon R9 Furyと同様に、グラフィックスメモリにHBM(High Bandwidth Memory)を採用して、動作クロックを抑えつつも高い転送レートを実現する。
カードの長さは約6インチとRadeon R9 290Xを搭載するグラフィックスカードのリファレンスデザインと比べて40%短くなり、Mini-ITXフォームファクタでも搭載可能になった。消費電力は30%削減し、外部補助電源コネクタは8ピン1基で構成する。
コンパクトなグラフィックスカードにもかかわらず、描画処理能力はRadeon R9 290Xから30%向上したとAMDは説明している。その冷却効率も、ファンを1基内蔵してデュアルチェンバーとヒートパイプを組み込んだクーラーユニットを搭載することで、Radeon R9 290Xを搭載するグラフィックスカードのリファレンスデザインと比べて20度低くできるようになった。クーラーユニットの発生音も16dBA減ったとしている。
実装するStream Processorは4096基(演算ユニットとしては64基)で、Texture Unitは256基、ROPsは64基を内蔵する。コアクロックは1000MHz以上。グラフィックスメモリは4GバイトのHBMで動作クロックは500MHz、転送レートは1Gbpsに相当する。メモリバス幅は4096ビットだ。映像出力インタフェースは3基のDisplayPortとHDMIを備える。APIでは、DirectX 12をサポートするほか、FreeSync、Virtual Super Resolution、Frame Rate Taget Controlを利用できる。
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