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» 2018年03月05日 15時00分 公開

山口真弘のスマートスピーカー暮らし:オンキヨーのスマートスピーカー「P3」と「Amazon Echo」を比較して分かったこと(実力チェック編) (2/2)

[山口真弘,ITmedia]
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音声コマンドへのレスポンスはAmazon Echoより遅め

 以上のように、音楽再生の機能が豊富であることはお分かりいただけたはずだが、ではスマートスピーカーとしての性能および機能はどうだろうか。現状試した限りでは、目に付く箇所が幾つもあるというのが現状だ。

 まず、今回試用したP3の評価期を使い始めてすぐに感じたのが、Amazon純正のAlexa対応スマートスピーカーであるAmazon Echoに比べて音声での応答が遅いことだ。両製品を同じ距離に置いて話し掛けた場合、返答までのブランクはP3の方が長く、反応の時点でワンテンポ遅れる。

 またP3は他のサードパーティー製Alexa対応スピーカーと同様、「Alexa」以外のウェイクワードは選択できない他、ウェイクワードに反応して応答音を鳴らす機能も省かれている。これはサードパーティー製のAlexa対応スピーカーに共通した仕様ということで致し方ないのだが、P3は前述のように応答が遅いため、きちんと聞き取られたのかどうかを判断するために待つ時間が長く、細かいストレスがたまりやすい。

 またこの応答が遅い問題は、楽曲をスキップする際も同様なので、「Alexa、次の曲」と呼び掛けてもしばらく現在の曲が流れ続け、「あれっ」と思ったタイミングでようやくスキップする、という現象が起こる。

 時間にするとコンマ何秒というレベルなのだが、既にAmazon Echoを使い慣れていてその反応速度が体に染み付いていると、やはり気になってしまう。言い換えると、Amazon Echoを使ったことがなければそれほど気にならず、「こんなものか」と思ってしまうかもしれない。

リマインダー機能がない?

 ここまでは主にレスポンス面の問題なのだが、中には明確に抜け落ちている機能もある。リマインダー機能がそれで、Alexaに搭載されている「リマインダー」「アラーム」「タイマー」という3つの機能のうち、P3はなぜかリマインダー機能にだけ対応していない。

 この辺り、Amazonのレファレンス通りに作っていれば実装されていて当然のように思ってしまうが、どうもそうではないようだ。意外なところで機能ごと抜けていることに驚かされる。

P3P3 Alexaアプリで「リマインダー」機能を開くと「このデバイスではリマインダーはサポートされていません」と表示される(画像=左)。ちなみに前回紹介したHarman Kardon Allureは、Amazon Echoと同様にリマインダー機能が利用できる。P3の設定画面(画像=右)。時間指定の機能などはあるものの、ウェイクワードの変更機能、応答音をオン・オフにする機能はない

 さらにもう1つ、P3は前回紹介したHarman Kardon Allureほど最小音量が大きいわけではないが、P3もやはり、音量をもう少し下げようとするとミュートになってしまうなど、小さい側のボリューム調整があまり得意ではない。

 この辺り、同社のGoogleアシスタント対応スマートスピーカー「G3」が、耳を近づけないと聞こえないほど細かい音のコントロールが可能だったのとは対照的だ。夜間に周囲に聞こえないよう、枕元にP3を設置して利用することを考えている人は、注意した方がよさそうだ。

高性能かつ機能豊富だがスマートスピーカーとしては……

 以上のように、P3は通常のスピーカーとして見た場合は機能は豊富で、ホームネットワークでの利用において重宝することは間違いないのだが、スマートスピーカーとしての機能を主体に見た場合、どうにも気になるところが多いというのが、今回試用した感想だ。

 2018年3月5日現在、P3の実売価格は2万6784円(Amazonプライム会員向け税込み価格、以下同)。Harman Kardon Allureの2万6870円と同じく、Amazon Echo(1万1980円)の倍以上と高価なので、おのずから採点は辛くならざるを得ない。

 どちらというと、スマートスピーカー機能はあくまでもオマケで、ホームネットワークで活用できる高音質のスピーカーを探している人にこそ、向いた製品と言えそうだ。

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