2008年の世界の携帯電話販売台数は6%増――Gartner調べ

» 2009年03月04日 07時58分 公開
[ITmedia]

 調査会社の米Gartnerは3月2日、世界の携帯電話市場の調査報告を発表した。2008年第4四半期(10〜12月期)の販売台数は3億1470万台で、前年同期比4.6%減だった。世界的な景気後退が携帯電話市場に大きな影を落としている。

 メーカー別では、第4四半期に首位のフィンランドのNokia、4位のSony Ericsson、5位の米Motorolaの販売台数が減少した。

携帯電話メーカー上位5社の出荷台数およびシェア(2008年第4四半期)
メーカー 出荷台数(単位:千台) シェア(%) 出荷台数増減(前年同期比、%)
Nokia 118,791.0 37.7 -10.81
Samsung 57,517.9 18.3 29.68
LG 28,140.9 8.9 19.52
Sony Ericsson 23,554.1 7.5 -21.09
Motorola 21,700.1 6.9 -44.77
その他 65,003.8 20.7 8.66
合計 314,707.8 100.0 -4.65
iDEN対応端末の販売台数を含む。ODM、OEM製品は除外(資料:Gartner)

 2008年通年では業界全体の販売台数は12億2000万台以上で、前年比6%増となった。

携帯電話メーカー上位5社の出荷台数およびシェア(2008年通年)
メーカー 出荷台数(単位:千台) シェア(%) 出荷台数増減(前年比、%)
Nokia 472,315.0 38.6 8.47
Samsung 199,182.0 16.3 28.89
Motorola 106,590.0 8.7 -35.13
LG 102,555.4 8.4 30.52
Sony Ericsson 93,414.5 7.6 -7.84
その他 248,189.0 20.4 13.53
合計 1,222,245.2 100.0 6.02
iDEN対応端末の販売台数を含む。ODM、OEM製品は除外(資料:Gartner)

 Nokiaは第4四半期に約1億1900万台を販売し、シェアを37.7%とした。しかし四半期としては前期比、前年同期比ともに販売台数を落としている。Gartnerは、タッチスクリーン搭載機発売の遅れの影響とみている。

 韓国のSamsungは第4四半期に2四半期連続で、また前年同期比でも市場シェアを伸ばした。「Tocco」「INNOV8」「OMNIA」などの製品が、欧州、アジア太平洋地域でのけん引力となっている。またタッチスクリーン製品への迅速な対応が奏功した。

 第3四半期に大きく販売台数を落とし、4位の座をMotorolaに明け渡した韓国のLG Electronicsが、第4四半期には3位に復活した。北米ではVerizon Wirelessとの独占契約、また「TracFone」の売り上げ好調で2位に浮上した。

 Gartnerの予想通り、Sony Ericssonは第4四半期に3位の座を維持することができなかった。在庫レベルを減らすのに失敗し、逆に在庫を増やした。音楽プレーヤーとカメラを搭載した競合機種が増えたため、ウォークマン携帯とサイバーショット携帯が苦戦を強いられた。タッチスクリーン製品の欠如も影響している。

 Motorolaの業績は第4四半期にさらに悪化し、5位へと転落した。魅力的な製品が欠けているために、売り上げ減に歯止めがかからない状態となっている。3G製品とタッチスクリーン製品の欠如、またGPSなどの最新機能を欠いているため、すべての主要地域でシェアを落としている。

 地域別では、アジア太平洋地域の販売台数が1億700万台で、第3四半期から8.4%減となり、初の2四半期連続減となった。販売台数減の主な原因は、買い替え需要の低下という。ただし、新規購入者向けの販売台数は増えており、携帯電話会社の純粋な新規加入者数も、第3四半期の8100万人から、第4四半期は7900万人と微減にとどまったという。

 第4四半期の東欧、中東、アフリカでの販売台数は、前期比では2.5%増、前年同期比3.5%減の5930万台となり、通年で2億2950万台となった。

 日本での第4四半期販売台数は、前年同期比31.4%減となった。景気後退も影響しているが、最大の要因は携帯電話価格の値上げという。

 中南米諸国の販売台数は、第3四半期からは9.9%増の約3740万台。通年では約1億4200万台だった。

 北米市場は、4900万台弱だった前年同期と比べ、四半期として最高の4910万台を記録した。「RIM BlackBerry Storm」「T-Mobile G1」などの新製品がスマートフォンの売り上げをけん引。スマートフォンは売上合計の約20%を占めるまでに成長した。

 西欧市場の第4四半期の販売台数は5340万台で、景気後退時としては好調だった。主な理由は在庫レベルの積極的な削減だ。ただし第4四半期の健闘にもかかわらず、通年では前年を1640万台も下回る結果となった。

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