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セカイカメラ、外部連携サービスに本腰――OpenAir APIを公開

拡張現実プラットフォーム「セカイカメラ」の開発を手がける頓智・がOpenAir APIを公開。各種サービスとの連携を促進し、これまでにない新たな体験やサービスの創出を目指す。

 頓智・(とんちどっと)の代表を務める井口尊仁氏が、セカイカメラと連携するサービスやアプリを開発するためのAPIを、2010年2月をめどに公開予定であることを明らかにした。

 公開するのは「OpenAir Post」「OpenAir Federation」「OpenAir IAC(Inter Application Communication)」の3つの要素で構成される「OpenAir API」。APIを公開する意味について井口氏は、現状はCGMが中心のエアタグが進化していく上で不可欠なものと説明する。「よりハイレベルな情報を、クリエイティブに(エアタグに)組み込んでいく仕掛けとしてAPIを公開し、使っていただく」(井口氏)

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 1つめのOpenAir Postは、外部のサービスからセカイカメラのデータベースにエアタグを投稿するためのAPI。頓智・はこのAPIを使ったサービスとして、みんなの経済新聞ネットワークとの連携による「Air NewsPaper」を2010年2月にも提供する計画だ。

 みんなの経済新聞ネットワークは、渋谷や秋葉原、銀座など国内外50超のエリアに特化した街ネタを発信するメディア。同社の記事は緯度経度を持っており、セカイカメラと連携することで、街ネタ記事をリアルな場所にエアタグとして張り付けることが可能になる。ユーザーが街なかにあるAir NewsPaperのタグをクリックするとサマリーが表示され、詳細はエアタグに記載されたURLをクリックしてすると読むことができる。

 “街を歩くとその場にニュースがあることが分かり、直感的に入手できる”という世界は、これまでのニュースの歴史にはない新しいスタイルであり、シブヤ経済新聞 編集長の西樹氏は、「ニュースと読者の新しいつながり方が生まれること自体に興味がある」と、連携の効果に期待を寄せた。

sa_sk02.jpgsa_sk03.jpgPhoto Air NewsPaperのエアタグをクリックすると、記事のサマリーと記事へのリンクが表示される。リンクをクリックするとWebで記事の詳細を確認できる

 2つ目のOpenAir Federationは、外部のロケーションベースの情報とセカイカメラを連携させるためのAPI。情報は連携先のサーバに保存され、セカイカメラは位置情報をトリガーに外部連携先のサーバに問い合わせを行い、周辺のエアタグ情報を取得して表示する。大規模な位置連動コンテンツを持つプロバイダーが、セカイカメラ上でサービスを提供する際に使うことを想定しており、最初の提携先となったのはゼンリンデータコムだ。

 同社は、全国で多店舗展開する企業が容易に店舗案内を作成できるようにする、法人向けの地図活用ソリューション「e-map」を展開しており、300社超の企業がこのサービスを利用している。今回、実証実験の第1弾として、ドラッグストア「マツモトキヨシ」の店舗をセカイカメラを通して見ると、店舗情報が表示されるサービスを開始する。

 今後はクーポンやポイント、チラシなど、“その場所、その時にしか配信できないようなエアタグの新しい使い方”を模索するとともに、ゼンリンデータコムが提供するナビサービスとセカイカメラとの連携も検討するという。

sa_sk05.jpgsa_sk06.jpgPhoto セカイカメラとe-mapの連携イメージ

 3つ目のOpenAir IACは、アプリケーション間の通信を利用して、iPhoneアプリとセカイカメラのアプリが相互に連携して動く仕組みを提供するAPI。頓智・はこのAPIを、現実空間からインターネットの情報環境に簡単にアクセスできるようにする「メディアフロントエンド」というコンセプトを実現するものと位置付けている。

 この具体例の1つとして紹介されたのが、iPhone上で彫刻を楽しめるアプリ「Jazz Sculptor」だ。このJazz Sculptorで作った作品を3Dのエアタグとして浮かべ、ほかの人とのコラボレーションで作品を作れるという使い方を提案した。

sa_sk23.jpgsa_sk24.jpgPhoto 彫刻アプリ「Jazz Sculptor」とセカイカメラの連携。彫刻作品がエアタグとなって浮かんでおり、タップすると手を加えられる。OpenAir IACを実装することで、ユーザーが協力して作品を作れるようになる

 もう1つは、1枚の写真と音声を入力することでリアルな3Dのアバターを作成できる「PhotoSpeak」。OpenAir IAC APIを実装することで、エアタグをタップするとPhotoSpeakアプリにアクセスできるようになり、あたかもその人が話しているかのようなアニメーションを視聴可能になる。これまで文字や画像、音声だけだったエアタグの情報がアプリと連携することでリッチなものになり、コミュニケーションの幅も広がるというわけだ。

sa_sk20.jpgsa_sk21.jpgPhoto OpenAir IACを実装したPhotoSpeak。2日で実装できたという

 井口氏は、OpenAir APIの3つそれぞれの取り組みがデータや体験を豊かにし、空間を面白くするアライアンスの実現につながるとし、「ぜひ我々のアライアンスに参画いただきたい」と呼びかけた。

 なお、OpenAir POST APIの利用条件は検討中で、OpenAir Federation APIについては今後、興味のあるコンテンツパートナーを募る予定。OpenAir IAC APIは、このAPIに関心があるiPhoneアプリ開発者と順次話を進めるとし、原則無料で利用できるようにするという。OpenAir APIに関する情報は、twitterの@sekaicameraアカウントを通じて配信する。

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