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神尾寿のMobile+Views:これぞモバイルブロードバンドの未来像!? イー・モバイル「Pocket WiFi」の可能性 (1/2)

イー・モバイルが11月から販売を開始した「Pocket WiFi」は、3Gのデータ通信サービスと小型デジタル機器の両方の可能性を広げるデバイスとして注目に値する。Pocket WiFiの可能性を考えてみた。

 今さらながらだが、イー・モバイルの「Pocket WiFi」を愛用している。

 すでに本誌でも紹介されているが、同機はポケットサイズの3G一体型モバイルWi-Fiルータ。幅48.6×高さ95.5×厚さ14.1ミリ、重さは約80グラムという小型ボディの中に、イー・モバイル3G通信機能と無線LAN(Wi-Fi)のルータ機能をまとめており、Wi-Fi経由で最大5台までの機器をインターネットに接続できる。気軽に持ち歩けるコンパクトさと、Wi-Fi利用による汎用性・柔軟性の高さがセールスポイントのデータ通信端末である。

 Pocket WiFiは発売後、データ通信端末としては異例のヒットになっており、一部の店頭では品切れ・品薄になっているという。「ゲーム機とのセット販売効果を抜きにしても、驚くほど好調。今冬の隠れたヒット商品」(家電量販店関係者)だ。

 そこで今回のMobile+Viewsでは、筆者の利用リポートを交えながら、Pocket WiFiの魅力と可能性について考えてみたい。

PhotoPhoto 手のひらサイズの「Pocket WiFi」。名刺とほぼ同じくらいのサイズで、厚さは約14.1ミリ

Wi-Fiで「簡単につながる」のが魅力

 利用インプレッションに入る前に、Pocket WiFiのスペックを軽くおさらいしておこう。

 同機は下り最大7.2MbpsのHSDPAと上り最大5.8MbpsのHSUPAに対応。イー・モバイルでもっとも高速な下り最大21MbpsのHSPA+には対応しないものの、3Gモデムでは最新・高速な部類に入る。そして最大の特長が、最大5台のモバイル端末と無線LAN(IEEE802.11b/g規格準拠)で接続できること。PCはもちろん、PSPやニンテンドーDSといったゲーム機からiPod touchなどのポータブルプレーヤーまで、Wi-Fiが搭載されているものなら簡単に、“いつでも・どこでも”インターネットにつなぐことができる。

 また、電源ONですぐにインターネットに接続し、Wi-Fiルーター機能がONになる「オート接続」を用意することで、面倒な初期設定や接続操作を大幅に減らした簡単さも、Pocket WiFiの特長になっている。

 それでは実際に使ってみよう。

 といっても、前述のとおり、Pocket WiFiは「簡単に使える」のがセールスポイント。電源を入れると自動的に3Gでインターネットに接続し、一方でWi-Fiルータ機能もオンになる。起動が終わると、「D25H-XXXXXX」というSSID(識別用の名前)でPocket WiFiと接続できるようになる。

 あとはPCやゲーム機から、Pocket WiFiを接続先に選び、工場出荷時に設定されているセキュリティ用のWEPキーを入力すればよい。ISP (インターネット接続事業者)の設定や、Wi-Fiルーターの初期設定もなし。Pocket WiFiをUSBモデムとして使う場合や、暗号化機能をWEPより強固なWPA2やWPAにする場合などはPCでの初期設定が必要だが、単純に「Wi-Fi経由でインターネットにつなぐ」だけなら面倒なところはどこにもない。

 通信速度はどうだろうか。筆者の事務所では、下り3Mbps/上り1.3Mbps程度のスピードが平均的に出ていた。昼間のオフィス街や繁華街では通信速度が1.5Mbps程度まで低下することも度々あったが、これはイー・モバイル利用者が急増しているからだろう。USB接続とWi-Fi接続で比較しながら2週間ほど利用したが、Wi-Fiだとスピードが遅くなるということはなかった。

 一方で、Pocket WiFiならではのメリットとして、“本体のアンテナピクトを見ながら、電波感度のいい場所に置く”という使い方ができることも挙げられる。これはビル高層階の部屋や半地下の店舗など、電波の入りにくい場所で有効なテクニックだ。屋内ではちょっとした設置場所の違いで3Gの電波感度と通信速度が変わるので、PC本体の位置に縛られないのは予想以上に便利。ただし、置き忘れや盗難には注意が必要だ。

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(イー・アクセス含む)
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