AppleがHTCを懸念するべき10の理由(2/2 ページ)

» 2010年09月24日 08時30分 公開
[Don Reisinger,eWEEK]
eWEEK
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5. キャリアは自由

 AppleがiPhoneで続けている最大の間違いの1つは、同製品をAT&T加入者に独占的に提供していることだ。一方HTCは、キャリアを限定しないことにしている。それによって同社は市場を最大限に広げ、その過程で売り上げを好調に伸ばしてきた。AT&T独占というAppleの決定は問題であり、HTCはそこに乗じている。

6. 素晴らしい大画面

 HTC EVO 4GとHTC Desire HDは4.3インチディスプレイを搭載している。一見したところでは、これは重要ではないかもしれない。iPhoneは3.5インチディスプレイを搭載しているからだ。だが大きなディスプレイの製品を手に取ったことのある人は誰でも、そのすばらしさを知っている。画面が大きければ、Webサーフィンや電子メールのチェック、動画試聴の際に、デバイスの価値はかなり高まる。大型ディスプレイに大きく賭けたHTCの決断は賢明だ。これで、Apple対抗戦略は効果的になる。

7. 「顧客第一」の姿勢

 HTCは新スマートフォン発表の声明文で、デバイスの設計に「顧客第一」のアプローチを取ってきたと述べている。宣伝的な面を別にしても、これは真実かもしれない。先にも述べたが、HTCはタッチスクリーン端末と、ハードウェアキーボード搭載端末の両方を提供している。デバイスは複数キャリアから出している。さらに複数の種類のOSを採用している。HTCはほとんどの選択肢を用意して、あらゆる顧客に優れた体験を提供している。これは重要だ。

8. 機種は多い方がいい

 HTCは顧客に多数の端末を提供している。現在、AppleはiPhone 4とiPhone 3GSを提供している。しかもAT&T加入者にしか販売していない。こうした選択の幅の狭さは、Appleに打撃をもたらす可能性がある。だが、新しいスマートフォンを提供し続けるというHTCの決定はうまくいっている。これは、スマートフォン市場では数が重要だということを示している。

9. Motorolaに匹敵

 最近はAndroid分野での話はMotorolaが中心になっている。同社のDROID XDROID 2は顧客を魅了しているが、HTCもMotorolaと同じ水準だ。実際、同社は顧客がDROID Xや2と同じくらい欲しがる製品を提供している。そのため、Appleには複数の強力なAndroid端末メーカーと戦うことになる。同社のビジネスにはよろしくない。

10. Googleとの密な協力

 Androidの立ち上げ以来、HTCはGoogleと密に協力している。実際、GoogleのNexus OneもHTCが開発している。今後両社の関係はさらに強まりそうだ。そうなれば、Appleは大きな問題に直面するだろう。Appleのモバイル市場での最大のライバルが、デバイスメーカーとしての(おそらく間違いなく)最大のライバルと緊密に協力するのだ。それだけでも、スマートフォン市場でライバルをかわそうとしているAppleには懸念材料となるかもしれない。

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