GoogleのシュミットCEO、モバイル検索とディスプレイ広告の重要性を強調

» 2011年03月03日 15時07分 公開
[Clint Boulton,eWEEK]
eWEEK

 2011年2月最後の日は、「Google Adの布教デー」として知られるようになるかもしれない。この日、同社の主要幹部が2つのイベントでモバイル/ディスプレイ広告市場の重要性を訴えたのだ。

 米Googleのエリック・シュミットCEOは、カリフォルニア州パームスプリングスで開かれた米Interactive Advertising Bureauのイベントに出席し、自社のモバイルクラウドコンピューティングサービスを宣伝するというミッションを果たした。

 シュミット氏は聴衆に向かって「YouTubeのコンテンツは携帯端末上で毎日2億回も再生されており、スーパーボウルなどのイベント中にはモバイル検索の件数が急増する」と述べた。

 シュミット氏は、モバイル広告の爆発的成長が「今起きている。それも予想を上回る速度で起きている」と語った。同氏のスピーチの動画(8分)はこちら

 さらに同氏は「携帯端末と広告、特にディスプレイ広告との結合は、広告市場に革命をもたらそうとしている」と述べた。

 Googleの広告事業の幹部、ニール・モーハン製品管理担当副社長も、サンフランシスコで開催されたMorgan Stanley Tech, Media & Telecom Conferenceにおいて、同様の見解を披露した。

 Wall Street Journalの記事によると、モーハン氏は、今後数年でオンラインディスプレイ広告市場の規模が1000億ドルを突破する可能性があると述べた。

 巨大な広告配信メディアであるYouTubeを所有し、DoubleClick Ad Exchangeでこれを支えるGoogleはもちろん、この市場をリードする計画であり、米Facebookや米Yahoo!などの有力企業と市場シェアを争っている。

 モーハン氏によると、Webディスプレイ広告市場におけるGoogleの計画を強化するために、全世界で1000人の専任技術者を投入しているという。より多くの広告主がより多くの広告費用をGoogleに支払うようにするのが狙いだ。

 一方、Wall Street Journalの「Digits」ブログは、米調査会社eMarketerの報告書を紹介している。それによると、Web検索と連動した広告で既に大きくリードしているGoogleは今年、米MicrosoftおよびYahoo!との競争に直面しながらも、さらにリードを広げる見込みだとしている。Digitsは次のように指摘している。

 eMarketerによると、米国の検索広告市場の規模は150億ドルで、Googleは同市場でのシェアを昨年の71.4%から75%に伸ばす見込みだ。Microsoftのシェアは昨年の10.2%から10.8%に増加する一方で、Yahoo!の検索広告のシェアは昨年の10.4%から8.1%に減少する見通しだ。

 これは、米調査会社comScoreのデータとも符合する。同社の報告書によると、Googleは検索シェアを維持し、Microsoft Bingが検索シェアを伸ばす一方で、Yahoo!だけがシェアを低下させている。常識的に考えれば、検索広告市場のシェアもこの傾向を反映するはずだ。eMarketerの予測もそれを示している。

 さらにeMarketerによると、米国のディスプレイ広告市場の規模は101億ドルで、同市場でのFacebookのシェアは今年、2010年の13.6%から21.6%に増加し、同社の広告収入は22億ドルに達する見込みだ。だがGoogleの年間広告収入250億ドルと比べると、まだ取るに足らない数字だ。

 要するに、FacebookはWebユーザー獲得競争でGoogleを脅かし、ディスプレイ広告市場でも勢いを増しているものの、オンライン検索連動型広告のプロバイダーとしてはGoogleが依然として圧倒的優位を維持しているということだ。

 現在、Web検索広告市場はGoogleが支配しているが、競合企業が参入しやすいオンラインディスプレイ広告市場が将来的にWeb検索広告市場の規模を上回ることもあり得る。

 その場合、FacebookがGoogleにとって深刻な脅威になる可能性がある。

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