もうひとつ、老舗もの「Pic fx」を。「fx」の名の通り、エフェクト系が充実したアプリ。そのエフェクトっぷりがハンパじゃないので一度遊んで欲しいのだ。最新バージョンでは正方形にクロップするかどうかを最初に選択できるのだが(昔は正方形のみだった)、このアプリで楽しむときは正方形にしちゃうのがお勧め。
Pic fxのポイントは、このアプリにしかあるまい、というハイクオリティで派手なエフェクトが用意されてることと、レイヤーを追加することで複数のエフェクトを重ねがけできること。付属するフィルタはおおまかに、レトロ・クラシック・ビンテージ系と、テクスチャー系に分かれてる。
さてこの午後の港写真をどう料理するか。
画面下にテーマ別にフィルターが整理されているので、最初にテーマを選ぶべし。
「Classics -SET -」をタップすると、Classic系のフィルタがざっと開くのでいくつかかけてみよう。かなり容赦ない古写真っぽさがすばらしい。
Vintageセットの「Haiku」なんてどこが俳句なのかよくわからないけど、作者的にわびさびなんだろう。
Urbanセットの「Crime Scene」なんかは……えっと「犯罪現場」と訳してOK?
ではこのCrime Sceneを使ってみよう。
これをベースに、さらにテクスチャー系フィルタをかけてみる。レイヤー追加ボタンをタップするだけでOK。そして、Scratches SETを使ってみる。文字通り、古くて傷だらけになったフィルムの感じにしてくれる。
Lightセットでは「Bokeh」シリーズが10個。Bokehってのは日本語でいう「ボケ」。そのまま英語の写真用語として定着しております。ボケたライトを追加するエフェクト。さらに、ライトリーク(フィルムの端っこが感光しちゃった現象)系もいくつか搭載されている。やっぱ「ボケ」でしょうってことで前景にふんわりとボケた光源を入れてみた。。
犯罪っぽさが消えて台無しになったところで、別の写真に切り替えます。
今度は普通の港写真。
この普通の港写真にテクスチャを加えてみよう。「Textures SET」では、写真にいろんなテクスチャーを加えてくれる。例えばこれに「Book」テクスチャを加えると、こうなる。
いきなり古書に変身。 傑作は「Paint Peel」。経年劣化で剥がれてしまった壁だ。
このフィルタはよくできてて、昔、カメラの写真にこのテクスチャをかけてTwitterにアップしたら「壊しちゃったんですか?」と聞かれて困ったことがある。
テクスチャー系の傑作をもうひとついこう。Pic fxにしかない(と思う)「Space」セット。要するに銀河系フィルタだ。
Pic fxって派手すぎて逆に使いどころが難しかったりするのだけど、ヴィンテージでギャラクシーというシュールな写真で遊んでみるのも一興かと思います。試しに、先週(荻窪圭のiPhoneカメラ講座:第39回 新幹線の車窓からiPhoneで富士山を撮る)ネタにした富士山写真をちょいと銀河系にしてみました。
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