この連載は「カメラ講座」というくらいだから、カメラ機能に注目してるんだけど、写真って「撮る」だけじゃ終わらないわけで、その後に「見る/見せる」が待っているのだ。というわけで、再生機能編のラストは「見せる」話。これもiOS7でけっこう強化されたのである。
撮った写真を見たり見せたりしたいときは、写真アプリから、左下にある「共有」ボタンをタップする。
iOS7はどのアプリでも、基本的に共有はこのアイコンなので覚えておくべし。すると、この共有画面に切り替わる。
一番上が共有したい写真の選択。2番目がiOS7の新機能「AirDrop」(エアドロップ)。3番目が写真をネットを使ってシェア(共有)する機能。4番目の線だけのアイコンがそれ以外の写真を見るための機能。そんな風に並んでる。
一番よく使うのは、たぶんネットを使ったシェアなんじゃないかと思うわけで、その話から。
メッセージは、メッセージアプリ(SMSとかMMSとかで使う)で写真を相手に送るとき、メール送信はメールの添付ファイルとして写真を相手に送るときに使う。まあ特に解説はいらないかかと思う。
iCloudはiCloudの共有フォトストリーム機能を使って写真をシェアするときに使う。簡単にいえば、インターネットのクラウド上に「オンラインアルバム」を作ってアップロードし、「ここに写真を上げたから見てね」ってメールを送信するという機能。
どういうときに使うか。
メッセージやメールでは一度に何枚も送れないし(ちなみにメールだと5枚まで添付できる)、多くの人数へ同時に送るのにも向かない。それだったらネット上にアルバムを作り、そのURLをメールした方が手っ取り早い。それなら特定の複数人へ簡単に写真を見てもらえるし、後から写真を追加することもできる。
とまあそういう機能である。受け取った人は、写真アプリの「共有」からでも、Webブラウザからでも写真を見ることができて便利。
手順としては写真をどかっと選択し、共有をタップして「iCloud」を実行。そして「新規ストリーム」を選んで、名前をつけ、そのストリーム(つまりオンラインアルバム)を見せたい人を連絡先から追加して、OKという感じ。
で、受け取った人は、写真アプリからこんな感じに閲覧できるのだ。
iCloudより右にあるのは、他社のサービスでiOSがサポートしているもの。iOS6の時点でTwitterとFacebookが用意されてたが、iOS7では新たにFlickrとVimeoという2つのサービスがサポートされた。
このあたりを使うときはあらかじめ、「設定」からアカウントを登録しておくこと。
Flickrというのは世界的に有名なフォトサイトで、残念ながら日本語化されてない(その上、純正アプリは日本からはダウンロードできない)ので、知る人ぞ知るって感じになってるけれども。
試しにTwitterに写真を投稿してみる。Twitterをタップして、コメントを書いて「投稿」をタップするだけでOK。
この辺はすごく簡単。
一番下はネットを使う以外に写真を利用する方法。
コピーは写真をコピーして、他のアプリに渡すときに使う(対応アプリだと、写真をペーストできる)。スライドショーは文字通り、スライドショーが始まる。「連絡先に設定」や「壁紙に設定」も文字通り。
で「AirPlay」は知らない人がいるかもしれない。
AirPlay対応機器にWi-Fiを使った写真を飛ばす機能で、たとえばアップルの「AppleTV」をテレビにつないでおけば、iPhone→AirPlay→AppleTV→テレビという具合に、iPhoneの写真をテレビに表示できるのだ。
これ、YouTubeの画面をテレビで見るなどいろいろ応用が効くので、AppleTVを持っている人は試してみるべし。持ってない人は買ってもいいんじゃないかな。iTunesStoreの映画もテレビで見られるし。
iOS7で追加された新機能が「AirDrop」(iPhone5以降が必要なので、iPhone 4SにiOS7を入れても使えない。残念)。これは「近くにいる人に写真を送ったり受け取ったりする」機能。iPhone5以降じゃないと使えないんだけれども、かなり遊べる。
近くにAirDropをオンにしてるiPhoneやiPadがあれば、こんな風にその人のアイコンが表示されるのだ。
で、アイコンをタップすると、その人の画面にこんな風にWi-Fiを通して写真が送りつけられるのである。
これ、どういうときに使うものなのか。
友だち同士で遊びに行ったりごはんを食べに行ったりするとしよう。そこで誰かが誰かの写真を撮る。するとたいてい「その写真、わたしにもちょうだいー」って展開になる。
今までなら何らかのアプリを使って送信してたんだけど、AirDropがオンになってれば、こんな風に「今送るね−」といってその場でさっと送れちゃうのだ。その場にいる人だけがアイコンに出るので、送る相手を決定するのも簡単だし、操作もただ写真を選んでアイコンをタップするだけと超簡単。
ただ、見知らぬ人に勝手に写真を送りつけられても困るわけで、もちろんオンオフできる。コントロールセンターを開いてAirDropをタップ。で、AirDrop対象を連絡先のみ(アドレス帳に入ってる人のみ)か、全員か、オフかを選ぶ。
ちなみにわたしはめんどくさいので「全員」に設定して、常時オンにしております。全員にしておくと、「全員にAirDropを許可してる見知らぬ人がたまたま近くにいたとき」に、その人のiPhoneが見えちゃっていきなり写真を送りつけたりできるわけで、iOS7ユーザーがどんどん増えれば見知らぬ人に写真を送りつけられる事案が発生するかもしれないけど、もしわたしをAirDropで見つけてもヘンな写真をいきなり送りつけたりはしないでください。楽しい写真ならアリです(をい)。
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