ゲストの小室哲哉さんらは、ユーザーとしてAWAを愛用するほか、作り手の視点からもコメント。
小室さんは「楽曲を買ってもらうのではなく、まずは聴いてもらうというのは音楽の原点。昔聴いていた曲を今聴くと新たな発見があるし、作り手としても人気のある楽曲やトレンドが分かるのでユーザー目線で曲を作ることができる」と話した。
DJとしての顔も持つ☆Takuさんは、「AWAで先行配信することで、ライブをやる前にお客さんに楽曲をしっかり知ってもらえることはうれしい。音楽好きな人自体は減っていないと思うので、これまでと違った方法で楽しんでいる人たちにどう楽しんでもらえるかが成功の鍵になるのでは」と見解を語った。
同じくDJとして活動する田中さんはユーザーとしても愛用していると話し、「定額配信と聴くと所有する楽しさがなくなるかと思ったが、プレイリストを作ることはレコードやCDを所有するのと同じくらい愛情がわく」とコメント。IMALUさんも、「洋楽が好きだが、これまではフェスに行くなどしないとなかなか新しい音楽と出合えなかった。ようやくこのようなサービスが来たかと感じた」と喜びを語った。
一方で大沢さんは、「この15年ほどで感じたのは、ネットで音楽を聴く環境が便利になりすぎたこと。便利な一方でデバイスを介さないといけないという現状もあり、これからは共有して楽しむというのがどういったものになっていくかに目を向けていきたい」と昨今の音楽をめぐる現状を分析する。
定額音楽配信サービスとして、国内ではすでに「LINE MUSIC」が300万ダウンロードを突破。米Appleの「Apple Music」も6月30日にスタートする予定で、国内上陸も間もなくと案内されている。
競合サービスが次々参入してくる状況について、藤田氏は「業界全体が盛り上がればいいので、競争が起こること自体は大歓迎。ただ、インターネット業界での経験から言うと、新しい市場は先行優位。なので、6月30日に開始するテレビCMも急いでやっている」と本音を漏らした。
ユーザーが評価する点は、楽曲ラインアップ、使いやすさ、料金体系、独自機能などさまざま。激化する音楽配信サービス競争に注目が集まっていくだろう。
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