5分で分かる、今週のモバイル事情7月3日〜7月9日

» 2004年07月09日 19時27分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

“おサイフケータイ”始動

 7月10日の土曜日に、ドコモが今後5年の牽引役として期待するiモードFeliCa対応携帯が発売になる(7月7日の記事参照)。第1弾はパナソニック モバイルコミュニケーションズ製の「P506iC」。

 本格ストロボとメカシャッターを備えた195万画素CCDカメラを搭載する端末だ。ドコモは、ソニー・エリクソン製「SO506iC」やシャープ製「SH506iC」、富士通製「F900iC」も順次投入する予定。

 10日の発売に合わせて、各社はiモードFeliCa対応サービスも開始する。ビットワレットが提供する電子マネーEdyは、端末内にアプリケーションがプリインストールされており、最初から100円分の電子マネーがチャージされている(6月16日の記事参照)。大手家電量販店のビックカメラは、携帯電話をポイントカードとして使えるサービスを開始(7月8日の記事参照)。まずは池袋、渋谷、有楽町など6店舗からだが、全22店舗へ拡大を予定している。東宝は、iモードFeliCaを使った映画館チケットの発券サービスを開始。シネマコンプレックスにつきものの指定席のオペレーション業務の削減に期待している(7月9日の記事参照)。

電子マネーの争い? Edy vs. Suica

 FeliCaプラットフォーム上で利用できる電子マネーとしては、ビットワレットのEdyが代表的。しかし、JR東日本がSuicaに電子マネー機能も付加したことで、もう一つの電子マネーとして浮上してきた。

 当初は駅構内のキオスクなどでの利用が中心だったが、駅外でも一気に利用が広がる。コンビニエンスストアのファミリーマートはSuicaの電子マネーでの買い物に対応する(7月6日の記事参照)。今秋にも試験運用を開始し、2005年以降に本格導入の予定。

 なおコンビニエンスストアではam/pmが既にEdyに対応しており、1300を超える全店でEdyの利用が可能になっている。

 航空業界も、EdyとSuicaの2つに対応が割れている。全日空(ANA)は貯めたマイレージをEdyに変換できるサービスが好評(2003年3月3日の記事参照)。日本航空(JAL)はJR東日本と組んで提携カードを発行し、マイレージをSuicaのチャージに交換できるサービスを今年冬に始める(4月22日の記事参照)。

ドコモ、復活なるか?

 このところ純増数でKDDIの後塵を拝することが続いていたドコモ。6月の純増数では、9カ月ぶりにトップに返り咲いた(7月7日の記事参照)。第2世代のムーバが大きく減り、第3世代のFOMAの販売が順調なことで、世代交代に拍車がかかっている。

 トップ2社が争う中で、ボーダフォンは冴えない。この1年、純増シェア10%あたりをうろついている。端末がそろわず早期の第3世代移行が失敗したことや、価格政策の迷走、そしてダリル・E・グリーン社長の突然の辞任など(6月23日の記事参照)、不安を煽る出来事が続いている。

 ただし秋には3G端末6機種を投入する予定で、「3G Convergene」と銘打ち、大攻勢に打って出る。

運転中の携帯利用に罰金6000円

 道路交通法の改正に伴い、運転中の携帯利用に対する罰則が強化される。7月9日には、罰金などの詳細が公開された。違反点数は1点、普通自動車の罰金は6000円となる(7月9日の記事参照)。

さて、来週は?

 新端末の発表、発売ラッシュが続いているが、来週も各社から新しい発表がある見込み。

 またiモードFeliCa対応端末が発売になったことで、新サービスのスタートも活気づくと見られる。

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