携帯春商戦もそろそろ終盤。携帯キャリア各社は2007年春モデルの投入をおおむね済ませ、販売ランキングの動きも穏やかになった。
今回のトップ3は前回と変わらず、シャープ製の「SH903i」、富士通製の「FOMAらくらくホンIII」、ドコモ版のアクオスケータイ「SH903iTV」がランクインした。
そのほか、下位の顔ぶれも大きな変動はない。ランキングの上位に903iシリーズ、下位に703iシリーズがきれいに並んだ格好だ。
例外はFOMAらくらくホンIII。同端末は2006年9月に発売されたが、いまだ広いユーザー層から支持を得ており、ランキング内で最も息の長いモデルとなっている。
なお、らくらくホンシリーズといえば“より使いやすく、よりやさしい”がテーマの「らくらくホン ベーシック」の発売も控えている。発売は4月予定としか告知されていないが、母の日(2007年は5月13日)と父の日(同、6月17日)需要を見込むため、遅くとも母の日前の週末までには発売されると思われる。
なお、2007年夏商戦向けモデルと思われる端末として、新たに富士通製「F904i」やLG電子製の「L602i」という機種の存在が明らかになった。2006年の夏モデル発表は5月11日に行われたが、今年はいつ頃になるだろうか。
auの販売ランキングもドコモと同様にトップ3は変わらず、おなじみの顔ぶれが並ぶ。
首位はソニー・エリクソン製の「W51S」。以下、カシオ計算機製の「W51CA」と京セラ製の「W44K」がランクインした。
ただし、シンプル・安価などを特徴とする1X端末の2機種、東芝製の「A5523T」(5位から4位)とPantech & Curitel製の「A1406PT」(7位から5位)がそれぞれ順位を上げている。春商戦が終わり、携帯の販売総数も下降傾向になる時期だが、ターゲット層が広く安価な1X端末はそれにさほど影響されず一定の需要があるためと考えられる。特に2006年9月発売のA1406PTは、簡単/でか文字/プレーンなデザイン/防犯ブザーなどの安心機能/カメラなど、ドコモのFOMAらくらくホンIIIと似た特徴を持ち、同様に息の長いモデルになっている。
auの夏モデルは、京セラ製の「W44K II」という型番の端末がJATEの認定を受けた。去年の夏モデル発表は5月22日。auもそろそろ、という感じだろうか。
ソフトバンクモバイルの販売ランキングは、シャープ製の「705SH」が首位に、以下、アクオスケータイ 2nd modelこと「911SH」、東芝製の最強端末「911T」、PANTONEケータイこと「812SH」と並んだ。
2006年6月発売の705SHは前回、大きく販売数を伸ばして首位に返り咲いた。今回もその勢いが衰えず、連続首位を記録。911Tは再び911SHに抜かれ、3位となった。
ソフトバンクモバイルの個人向け端末は、薄型+ワンセグのSamsung電子製「805SC」、707SC(今回5位)の豪華版「707SCスワロフスキー・クリスタル・バージョン」、CF型HSDPAデータ通信カード「C01SI」の投入を控えている。
805SCは、ワンセグ/厚さ13.5ミリのスライドボディ/HSDPA/2Mピクセルカメラ+Bluetooth搭載で、2007年春予定としか仕様が公開されていないが、もう季節は春。そろそろ発売発表があると期待したい。また、すでに忘れてしまっていたが、2006年9月発表のCF型HSDPAデータ通信カード(セイコーインスツル製)は……どうなってしまったのだろう。また、“予想外”のことを計画しているのだろうか。
さて、ソフトバンクモバイルの次モデルは「912SH」(シャープ製)という端末の存在が明らかになった。もう1つ、2006年11月にテュフ ラインランド ジャパンを通過したが、春モデルとして登場しなかったSamsung電子製の「910SC」も忘れていた。これらは9xxの型番ルールから高機能端末と短絡的に予想できるが、どのような仕様で登場するだろうか。
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