2007年の春商戦向けモデル「703i」シリーズ同士の争いが激しくなってきた。
上位の1位、2位は、前回と同じくシャープ製の「SH903i」と富士通製の「FOMAらくらくホンIII」が占めているが、2月9日に発売されたシャープ製のハーフメタリックデザイン端末「SH703i」(写真)とパナソニック モバイル製の折りたたみFOMA最薄端末「P703iμ」が続いて3位、4位に入った。前回はSH703iが4位、P703iμが3位だったので、それぞれ順位が入れ替わった格好。計8機種投入する703iシリーズのうち、セールスではこの2機種がリードしているようだ。
なお、もう1つの折りたたみFOMA最薄となるNEC製の「N703iμ」が20日、“香り”も演出するソニー・エリクソン・モバイル製の「SO703i」が23日に発売された。
一方、903iシリーズは1位のSH903i以下、NEC製の「N903i」が5位、三菱電機製の「D903i」が6位、パナソニック モバイル製の「P903i」が9位に入っている。そして、ワンセグ/高速通信対応モデルも発売日が続々決まった。16日に発売された、三菱電機製の「D903iTV」を皮切りに、今週は富士通製の「F903iX HIGH-SPEED」(20日発売)、パナソニック モバイル製の「P903iTV」(23日発売)が登場。来週はシャープ製の「SH903iTV」(28日発売)が発売される。
続々登場する新機種らが次回以降のランキングでどのような動きを見せるかに注目したい。
auのランキングもかなり大きく変動している。
1位は前回と変わらず、京セラ製のスリム端末「W44K」だが、2位にカシオ計算機製の「W51CA」(写真)、4位に日立製作所製の「W43H II」(2006年秋冬モデル「W43H」のカラーバリエーションモデルだが春モデルと定義)、5位にパナソニック モバイル製の「W51P」、6位に東芝製の「W52T」、8位に三洋電機製の「W51SA」、9位に東芝製の「W51T」、10位に同じく東芝製の「A5523T」と、TOP10圏内に7機種がランクインした。
今回は16日から順次発売された、東芝製の“ほぼ全部入り”端末「W52T」が初登場で5位にランクイン。9日から順次発売された、同じく東芝製のスタンダードなワンセグ端末「W51T」と三洋電機製のスライド&ワンセグ端末「W51SA」も先週から大きく順位を上げてTOP10入りした。今週、三洋電機製の子ども向け端末「Sweets cute」と、スリム&エレガントなソニー・エリクソン・モバイル製「W51S」も登場し、これらのTOP10入りも期待される。
ちなみにワンセグ対応端末はTOP10圏内に6機種。こちらも「携帯を買うならこの機能がないと」と高く望まれる機能であることが伺える。auの春モデルはあと2機種、デザイナーズ端末「MEDIA SKIN」とシャープ製の「W51SH」が発売予定となっている。
今回のソフトバンクモバイルの販売ランキングは、前回、初登場で4位に入った“PANTONEケータイ”こと「812SH」(写真)が、“アクオスケータイ 2nd model”こと「911SH」を抜き、1位を獲得した。
812SHは、やはり標準で全20色も用意する多彩なカラーラインアップが大きな特徴。量販店の携帯販売コーナーで、「何色にしようか」とずらっと並んだ812SHの前で長時間悩む人を見かけたのが印象的だった。
残念ながらこのランキングは型番別に集計される形式のため、そのうち“何色”が人気なのかは判断できないが、「どの機種にしようか」ではなく「何色にしようか」でユーザーを長時間悩まさせる812SHも罪な端末だ。それだけ悩み抜いて購入した端末、きっと愛着が湧くだろう。
2007年の春モデルとして(法人向けモデルも含めて)14機種を投入するソフトバンクモバイルだが、812SHと子ども向けの「コドモバイル 812T」以外の端末はまだ発売日のアナウンスがない。これらは3月に入ってから続々発売される予定であり、ソフトバンクの新機種待ちというユーザーはもう少しの辛抱というところか。ともあれ、今からどのようにランキングを賑わせてくれるか楽しみだ。
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